生産時に電力を必要とするのに、それで発電することをエコと呼べるのでしょうか?
現状では太陽光発電システムによって作り出される電力は、生涯発電エネルギーに比べて非常に低い状態です。
例えば原子力発電の場合、原発1基で100万kWの大電力を産み出しますが、同じ電力を太陽光発電で生み出そうとすれば、甲子園球場の約1500倍という広大な土地が必要になります。
さらに太陽光発電システムは、天候などによって発電量が左右されます。
原子力発電の年間設備利用率が70~80%といわれているのに対して、太陽光発電の年間設備利用率は12%程度で、現時点では原子力発電と太陽光発電の発電量はくらべものにならないといえるでしょう。
しかし原子力発電は、廃棄物の問題や災害や事故が起こったときに被害が大きくなるなどのときの問題などがあります。
それに対して太陽光発電システムはCO2を排出しないクリーンなエネルギーとして、その将来性が高く評価されているエネルギーです。
現在は導入にも多くの費用がかかっている状態ですが、発電効率のよい太陽光発電パネルが開発されており、導入費用も一昔前の比べると下がってきています。
将来性といった点では、太陽光発電システムが注目されており、地方自治体などで補助金や助成制度が行われて、普及を後押ししています。