夏の日当たりが強くて、屋根は触れないほどになりまずか、パネルは熱に強いですか?
金属は熱を加えると自由電子が発生し、その自由電子が抵抗となって電気が通りにくくなります。
シリコンなどの半導体でできている太陽光発電パネルも同様で、熱にはあまり強くありません。
太陽光発電パネルのカタログなどに記載されている発電量は、パネルの温度が25度のときに発電量が記載されており、そのため実際の状態によっては、カタログに記載されている発電量とならない場合があります。
太陽光発電の気温による電力損失は、冬が10%、春と秋が15%、夏が20%となっています。
日照時間が一番長いはずの夏が年間と通して発電量が最も多くならないのはそのような理由で、年間を通しても発電量は春や秋が一番多くなります。
そのため夏場、パネルの表面温度を下げる工夫をすれば発電量は増えると思われますが、パネルの表面温度を下げるためのコストによるかと思われます。
発電量が上がっても、パネルの表面温度を下げる工夫のコストが大きくなってしまうと、何のための工夫かわからなくなってしまいます。
なお、太陽光発電システムのメーカーでは、熱に強いパネルを開発しています。
そのため、気温が高い地域では、熱に強い太陽光発電パネルの利用を検討してはどうでしょうか?