火力発電と太陽光発電、エコスタイルからすると断然、太陽光発電が優位でしょうが、電力受給量からすると火力発電かと思います。
将来、優勢になるエネルギーはどちらでしょうか?
化石燃料を燃やしてタービンを回し発電するガスタービン発電(火力発電)と太陽光発電システムでは、それぞれ安定した電力供給をするために課題があります。
火力発電は日本で最も使用されている発電施設であり、ガスタービン発電は小型で高出力が得やすいところと窒素酸化物や炭化水素のなどガスの排出も少ないため、ガスタービンを用いた火力発電所も多くあります。
火力発電所は今までは安定して電力を供給できていました。
ただし、火力発電は化石燃料を使用しますから、石油・石炭・天然ガスといった化石燃料の価格の上昇、下落の影響を受け、それによって電力会社による電力料金の値上げが行われています。
一方、太陽光発電システムは太陽の光を基にしているため、発電量は天候などによって左右され、安定供給が難しいところがあります。
発電量についても、例えば原発1基分の100万kWの電力を作り出すには火力発電所の場合、北陸電力内の発電所の発電量が25万kW~150万kW、東京電力内の発電所の発電量が114万kW~504万kWといったところですから、およそ火力発電所1個分といったところになります。
それに対して太陽光発電システムで原発1基分の電力を作り出そうとした場合は、甲子園球場の1500倍の土地が必要になります。
しかしながら太陽光発電システムは二酸化炭素を一切排出しないエコなエネルギーですから、環境性能や経済性、災害に対する強さなど将来性に注目されています。