電圧の抑制のメカニズムについて教えてください。
また、どんな状況で抑制はかかりますか?
住宅用太陽光発電システムでは、太陽光発電パネルに光を当てて電力を作り出し、パワーコンディショナで変換して住宅で使用できるようにしています。
そして余った電力は電力会社に売電することができます。
太陽光発電システムがよく発電を行う昼間に電力を多く使用する場合は電力料金が軽減できますし、昼間に電力を使用しない場合は、それだけ売電収入が大きくなるのが太陽光発電システムの魅力でしょう。
余剰電力を売電する場合、パワーコンディショナが余剰電力を外に送り出しています。
水は高いところから低いところに流れますが、電力も同じように高いところから低いところに流れます。
そのため、パワーコンディショナが電力を外に出すときは、送電線の電圧よりも高くすることで電力が外に流れるようにしており、外に流れた電力を計測して、計測した量に応じた金額が電力会社から支払われるようになっているのです。
しかし、売電は必ずできるわけではなく、電圧上昇抑制がかかったときは太陽光発電システムで作りだした電力を売ることができません。
電圧上昇抑制とは、パワーコンディショナで送り出す電圧より送電線の電力の方が高くなってしまったために発生する現象で、この現象は、電力の使用量が急に減って送電線の負荷が減ってしまったり、近くの変電所など送電線に高電圧で電力を流している施設があるなどといった原因で発生します。