パネルは太陽の熱ではなく、光によって発電されるのですか?わかりやすく教えてください。
太陽光発電パネルは太陽の熱ではなく、光によって発電します。
太陽光発電システムでは、太陽光発電パネルに太陽の光が当たると光電効果が起こり、太陽光発電パネルの半導体の電子が動いて電気が起こります。
この電気をパワーコンディショナを使って変換し、住宅の中で利用できるようにしたのが住宅用太陽光発電システムです。
光を当てたときに電気を発生させる半導体はシリコン系、化合物系、有機系などの種類があり、現在太陽光発電パネルの8割にシリコン系の半導体が使用されています。
しかし、太陽光発電システムに熱は全く関係のないものではありません。
というのも気温によって太陽光発電システムの発電量が異なるためです。
金属は熱を与えると、自由電子が生まれます。
この自由電子は数が増えれば電気が金属を通るのを邪魔するようになります。
この熱抵抗という現象は太陽光発電システムでも起こり、太陽光発電パネルからパワーコンディショナで電力が変換される際の損失が季節によって異なるのです。
電力損失は、気温が低い冬は10%、春と秋は15%、気温の高い夏は20%になります。
そのため日照時間が多ければそれだけ発電量が多くなる太陽光発電システムで、実際には一番日照時間が長いはずに夏より、春や秋の方が発電量が多くなるというのは、そのような理由です。