産業用のシステムを検討していますが、設置容量の違いによって、高圧連系と低圧連系があるようです。
具体的に説明を頂けませんか?
産業用太陽光発電システムを導入する場合、設置容量によって、高圧連系と低圧連系にするのかが異なります。
産業用太陽光発電システムでは設置容量が50kWが目安になっており、例えば50kW以上であったとき、高圧で系統連系しなければなりません。
というのも産業用太陽光発電システムが50kW以上になると、流れる電流は250Aとなるためです。
250A以上の電流を流すためには、太い電線を使わなくてはならなくなります。
そのため、6600Vの高圧で受電した電圧を100Vなどの低い電圧に変換するキュービクルという変電システムを入れなくてはなりません。
そして高圧連系の場合は、会社の都合といったころで簡単に設置することはできず、設置にあたっては電力会社と接続協議をしなくてはなりません。
また、主任技術者を選任したり、保安規定の届出といったことも必要になります。
産業用太陽光発電システムの導入については専門業者に依頼することになりますが、高圧連系にする場合は、技術検討や電力量計手配などが必要で、太陽光発電システムを運転するまでに2か月くらいかかります。
一方、産業用太陽光発電システムの設置容量が50kW未満の場合は、キュービクルは必要ありません。
主任技術者を選任する必要もなく、保安規定の届出もいりません。
設置容量によって導入方法が全くことなることから産業用太陽光発電システムの専門の業者に問い合わせをすることをおすすめします。