高圧電線のそばで太陽光発電システムを設置したら、発電量が落ちたり不具合があったりするんですか?
高圧線の鉄塔や電線の影が屋根の上の太陽光パネルに掛からなければ大丈夫です。
ただし少し気になる点は、変電所が近い場合は、送り出される電圧が若干高めなので、太陽光発電のパワーコンディショナ―に電圧抑制が発生しやすくなることがあるかも知れないことです。
太陽光発電で発電された電気は、住宅用の10kW未満の場合は、その電気を住宅内で消費することが前提になります。
そして、住宅内で消費しきれない余った電気を電力会社に買い取ってもらうのが売電です。
この売電は専門用語では、逆潮流などと言われますが、一般家庭から電力会社へ電気を売るためには、電線の電圧が電力会社からの電圧よりも少し高くないとできません。
ところが電力会社の変電所が近いと、送りだす電気の電線ロスが少ないので、予定よりも若干高い場合があります。
ところが住宅にあるパワーコンディショナーの送電電圧はこのことを想定して設計されていません。
そこで、先に述べたようにパワーコンディショナーが自動的に売電の送電を止めてしまう事態が起こり得るのです。
ただし、このようなトラブルを解決する方法はありますから、太陽光発電販売施工会社の技術者にパワーコンディショナーの制御設定を調整してもらえば問題はありません。