太陽光発電の技術が進んでいるようですが、それでも設置できない屋根ってありますか?どんなものですか?
率直なところを言えば、太陽光パネルを設置できない屋根もあります。
それは屋根構造が太陽光パネルの重量負担に耐えられない、どう考えても屋根の方角が適していない、あるいは屋根に太陽光が当たる時間が短い、などです。
太陽光発電システムで必要なのは、太陽光パネル、パワーコンディショナー、そして売電をするなら売電メーターとパワーモニター、また太陽光パネルからパワーコンディショナ―への配線をまとめるボックス等の小物です。
このなかでここでのご質問は太陽光パネルですが、最近では太陽光パネルは小型軽量化が進んでます、とお応えしたいのですが、1枚ならともかく、200Wのパネルで4kWを確保しようとすると、20枚になります。
そうなるといくら軽量と言ってもかなりの重量になってしまいます。
この重さがずっと屋根の上にあるのですから、軟な屋根構造ではいささか心もとないのです。
また、方角は北向きだと発電が期待できず、東北、西北の方角も厳密に言えば発電には適していません。
さらに、近くに高層建築物がある場合、それが邪魔をして、午前中は何とか太陽光が屋根に当たるが、お昼近くになると高層物の陰になってしまうようでは、発電に適した時間が短いので、これらの場合は太陽光発電の設置は難しいということになります。