屋根の色や素材で、太陽光発電の発電率が変わることはありますか?白だと反射するとか、黒だと熱を吸収するとかありませんか?
太陽光パネルは、表面から太陽光を直接取り込みますから、その周りの色が何色であっても発電自体には関係ありません。
しばしば黒い色の瓦がいいという話があるようですが、これはパネルの色との整合性の話です。
なぜ太陽光パネルが黒いかといいますと、これは太陽光パネルのある太陽電池の素材が黒っぽい色をしているからで、素材の色です。
ただしこれは黒色とは限らず青みがかったものや藤色のものもあり、そのような太陽光パネルは青みがかっていたり、藤色だったりもします。
なお、太陽電池を収納するパネルの表面のガラスは透明で外部からの衝撃に強い強化ガラスが使用されています。
そこで、このご質問に対する補足になりますが、黒色は光を吸収しやすく、逆に白色は光を反射する性質があります。
ですから、太陽光パネルの原理が、太陽電池が太陽光を反射するのではなく、吸収するから発電するということなので、その意味では黒色がいいと言われるのです。
しかし、実際には瓦が太陽光を吸収して発電するわけではありませんから、先に述べたように、実務的なことではなく、見た目の違和感がないということで黒っぽい瓦が多いのです。
つまり屋根の色は赤でも茶色でも黒色と何ら変わりはないというのが一般的な見解です。