改正FITの施行によって太陽光発電所の維持管理が義務化されたことにより、24時間365日発電量を管理するサービス、発電量の低下など異常を発見したとき専門スタッフが発電所に駆け付けて修理等の対応を行うサービス、定期的な点検・メンテナンスといった太陽光発電所の維持管理の有効なサービスを提供しているO&Mサービスを利用する人が多くなっています。O&Mサービスを利用することにより太陽光発電所のオーナーは維持管理の負担を大きく軽減することができるため便利な反面、O&Mサービスの利用には費用がかかるため、その費用を安くしたと考える人も多いでしょう。
経済産業省の資源エネルギー庁で、メンテナンスにかかる費用をまとめて算出した結果、メンテナンスにかかる費用は年間1kWあたり約3,600円という金額を目安として算出しています。この金額で計算を行った場合、年間100kwの発電を行う発電所ではメンテナンスに約36万円かかることになります。
この費用を安くしたい場合、業者選びがポイントになります。改正FIT法の施行によってO&Mサービスの需要が高まったことから、様々な業者がO&Mサービスを提供するようになっており、業者によってはO&Mサービスの主要サービスである遠隔監視、駆け付け対応、定期点検をパッケージ化にして提供することで従来よりも安い金額で提供しているところもあります。O&Mサービスの利用者の増加によって低価格化が進んでいるのです。そのためO&Mサービスを利用するにあたっては、複数の業者に見積もりを取って比較検討してもよいでしょう。インターネット上の比較サイトでは、O&Mサービスを提供している業者のサービス内容と費用の比較も行われていて業者選びの参考にすることができます。
またO&Mサービスの費用を安くしたい場合、自身で行うことが可能なことについてはO&Mサービスを利用せず、自身で行う方法もあります。太陽光発電パネルの洗浄については専門知識なしにブラシを使って清掃といったことを行ってしまうと、パネルを傷つけて故障の原因にもなりますし、パネル洗浄を行うための水の確保の難しいため、O&Mサービスを利用した方が安心ですが、定期的な雑草駆除などは自身で行うことを検討してもよいでしょう。
最近はドローンを使って短時間のうちに異常個所を発見するといった最新技術を使ったO&Mサービスを提供している業者もあります。O&Mサービスを実施する手法が変わってきて、それによって料金も変わってきているため、O&Mサービスの業者選びではサービス内容もよく確認してみましょう。