太陽光発電事業を5年、10年と継続していると、パワコン(パワーコンディショナ)も経年劣化していき、交換時期を迎えます。しかし問題なく使用できている状態であれば、少し劣化していても使い続けてしまう方も多いのではないでしょうか?パワコンの交換を先延ばしにしていると、さまざまなリスクにつながります。
そこで今回は、パワコンの交換時期や費用の目安、交換の流れについて詳しくご紹介します。パワコンの交換を先延ばしにしていて気になっている方や交換時期などについてよくわからない方などは、参考にしてみてください。
- 1. 一般的にパワコンの寿命・交換時期は10~15年程度
- 2. パワコンの交換費用は40万円(1台)程度
- 3. パワコンの交換費用を抑える方法
- 4. パワコンの劣化や故障の原因
- 5. パワコンの交換メリット
- 6. パワコンの交換デメリット
- 7. パワコンを交換しないとどうなってしまうのか
- 8. パワコンをDIYで修理交換してはいけない理由
- 9. パワコン交換工事の流れ・納期
- 10. パワコンの交換を検討する際に押さえておくべきポイント
- 11. パワコンの交換とリパワリングの違い
- 12. パワコンのリパワリングに注目が集まっている理由
- 13. パワコンの交換や点検もO&Mサービスがおすすめの理由
- 14. パワコンの交換時期を見極めるのが太陽光発電事業で大切!
一般的にパワコンの寿命・交換時期は10~15年程度
パワーコンディショナー(パワコン)とは、太陽光パネルで発電された直流電力を交流電力へ変換する制御装置のことで、太陽光発電の「パネル」とはまた異なる装置です。パワコンの交換時期は、一般的に10~15年程度とされています。しかし使用方法や設置環境によっては、10年未満で故障してしまう場合もあります。
太陽光パネルの一般的な耐用年数は17年で、パワコンの方がより短いスパンで劣化していきます。後述するようにパワコンの在庫状況によっては交換までに期間が空く可能性もあるため、まだ動いていても、寿命が近くなったら早めに交換することも大切です。設置から10年前後は、O&Mサービスへ保守点検を依頼しましょう。
パワコンの交換費用は40万円(1台)程度
メーカーや施工業者によって異なるものの、パワコン1台あたりの交換工事費用は30~40万円程度が目安です。交換工事の費用の内訳は、パワコンの本体価格と工事の2種類に分けられ、パワコン本体だけでも数十万円ほどかかります。
経済産業省の「令和7年度以降の調達価格等に関する意見」によると、住宅用太陽光発電のパワコン交換費用は、1台につき42.3万円程度です。
出典:「令和7年度以降の調達価格等に関する意見」(経済産業省)
なおパワコンに関する保証制度の中には、保証期間内の交換費用を無償にしてもらえるサービスもあります。費用負担を少しでも抑えたい時は、なるべく保証期間内に新品のパワコンと交換しておきましょう。
またパワコンを交換せずに使用できる状態であれば、専門業者へ修理を依頼してみるのもいいでしょう。修理の場合は5~10万円程度の費用で済むため、費用負担を抑えられます。
施工業者を比較する際は、本体価格に加えて交換工事の見積もり内容を1つずつ確認しておくのが重要です。また見積もり内容を比較する際は、費用項目などを丁寧に作成しているか、ユーザーにわかりやすく説明してくれるかもチェックしましょう。
パワコンの交換費用を抑える方法
なるべくまとめて交換する
パワコンの交換費用を抑えるには、なるべくまとめて交換すること、交換するパワコンをよく検討することが大切です。
パワコンは1台ずつではなく、まとめて交換すると何度も交換工事をする必要がない分、結果的に工事費用を安く抑えられる可能性があります。施工販売業者によっては、複数台の購入で値引きを行ってもらえる場合もあるため、確認してみるとよいでしょう。
交換予定のパワコン本体を見直す
またパワコン本体の価格を再検討することも大切です。価格や性能を比較して重視したいポイントで選びましょう。以下に、パワコンを製造しているメーカーの主な取扱製品を紹介します。
メーカー | パワコンに関する主な取扱製品 |
---|---|
パナソニック |
屋内屋外兼用マルチストリング型パワーコンディショナ、屋外用集中型パワーコンディショナ 変換効率:96.5% 出力:5.5kW 自立運転出力:1.5kVA 希望小売価格:491,700円~712,800円(税込) |
シャープ |
JH-55NF3、JH-WD211v 変換効率:97.0%、96.5% 出力:5.5kW 自立運転出力:5.5kVA、4.0kVA 希望小売価格:508,200円(税込)、190,300円(税込)(蓄電用コンバータ) |
オムロン |
KPW-A48-J4、KPW-A55-J4、KPW-A55-SJ4 変換効率:96.0% 出力:KPW-A48-J4の4.8kW、5.5kW 自立運転出力:1.5kVA 希望小売価格:要問合せ |
パワコン本体を検討するときは、費用だけでなく設置可能な場所や変換効率、塩害に対する耐久性などを細かく確認してください。安さ優先で性能を軽視すると、かえって費用対が悪くなることもあります。
たとえば太陽光パネルの容量に対して出力の大きすぎるパワコンは、発電した電力に対して空き容量を持て余してしまうためもったいないです。不具合を防ぐような工夫の少ないものは、安いですがすぐに故障してしまう恐れもあります。
補助金など各種制度を活用する
各種制度もうまく活用すると、交換費用を抑えられます。たとえば、栃木県の「栃木県地域電源供給拠点の整備」では、自立型パワコンの設置、工事費用について300万円まで補助しています。
また減価償却も注目したいポイントです。交換後のパワコンは、機械装置として減価償却することが可能です。(減価償却とは、耐用年数に合わせて毎年費用の一部を計上できる制度のことです。)
新品のパワコンと交換した場合は、交換費用を17年に分けて少しずつ経費として計上できます。交換工事費用を節税に活用できるのは、大きなメリットといえるでしょう。また、交換や廃棄したパワコンの減価償却が完了していない場合は、固定資産除却損として残りの費用(残価)を損失計上できます。
パワコンの劣化や故障の原因
パワコンの劣化や故障の主な原因は、長期的な稼働による経年劣化とされています。パワコンの各回路に使用される半導体は、経年劣化によって性能が低下し、不具合が生じることがあります。パワコンのフィルターにはホコリなどが付着するため、定期的に交換しなければ熱がこもったり故障したりしてしまう可能性もあります。このため、一定のメンテナンスや掃除が必要なのです。
また台風や地震といった自然災害や飛来物で故障してしまう場合もあります。落雷による故障は見た目ではわからないこともあるため、気象や自然災害などが起きた直後は念のためメンテナンスを依頼すると安心です。
パワコンの交換メリット
ここからは、パワコンの交換メリットについて1つずつ確認していきましょう。
古いパワコンより変換効率が高くなる
パワコンは、経年劣化によって電力の変換効率や出力が低下します。効率が下がれば、売電収入の減少や自家消費率の低下などにつながりかねません。長年使ってきたパワコンを交換すれば、高い変換効率で電力を出力することが可能となります。トラブルが起きる前に交換すれば、電力の損失を抑えられるでしょう。
メーカー保証の期間がリセットされる
新しいパワコンと交換すると、メーカー保証の保証期間がリセットされます。パワコンをはじめとした太陽光発電システムを対象としたメーカー保証には、10年や15年といった期間が定められています。保証期間が終了したあとや補償外の故障は、持ち出しの費用が発せしてしまいます。
全く動かなくなるなど、大きな故障や不具合が生じる前に新品のパワコンへ交換しておけば、本体交換分の費用を少なく抑えられます。
経年劣化による故障リスクを抑えられる
パワコンの定期的な交換は、故障や事故のリスクを軽減できるという点でもメリットがあります。
パワコンの劣化は変換効率の低下だけでなく、冷却ファンの故障、誤作動といったさまざまな不具合が起きやすくなります。こうした不具合を放置すると、発火や火災事故に発展するリスクもあるため、定期的な点検と修理交換が大切です。
パワコンの交換デメリット
パワコンの交換で大きなデメリットとなるのが交換費用です。前半でも触れたようにパワコンの交換費用は、1台あたり40万円前後とされています。産業用太陽光発電ではパワコンを複数台使用するため、100万円以上の費用がかかることも珍しくありません。保証期間が切れてしまったパワコンを交換する場合は、全額費用を持ち出す必要もあり、無視できない金額です。
メーカーや型番によっては、互換性の問題でパワコンだけでなく周辺機器も交換しなければいけない場合もあります。パワコンの交換を検討する際は、予算の範囲内で収まるかどうか、よく確認しましょう。
パワコンを交換しないとどうなってしまうのか
パワコンの交換メリットを確認しても、なるべく既存のパワコンを使い続けたいと考える方も多いかと思います。
しかし、パワコン(パワーコンディショナ)を交換・点検をせずに使い続けると、さまざまな不具合やトラブルにつながるおそれがあります。続いては、パワコンを交換せずに使い続けた場合、どのようなトラブルやリスクが生じるのか確認していきましょう。
故障リスクが上がる
パワコンを長期間使用し続けると経年劣化が進み、故障リスクも上昇してしまいます。パワコンの耐用年数は、一般的に10~15年です。保守点検や交換をせずに10年、15年と使い続けていると少しずつ劣化していくため、内部の回路や半導体、配線が故障してしまう可能性も出てきます。
また、パワコンのフィルターを掃除しないと目詰まりの原因になり、内部の冷却を行なえずに耐久性の低下および故障につながります。
電力の損失による収益減少
前段でも触れたように、パワコンの長期稼働は変換効率の低下を招きます。
新品のパワコンは、一般的に96~98%程度の変換効率を保っています。しかし、経年劣化やその他の要因から変換効率が数パーセントずつ低下していき、出力も減少します。すると、太陽光発電事業の減収にも関係することになります。
一般に、パワコンの交換費用よりも収益減少による損失の方が大きいので、耐用年数や設備状態を見ながら交換を検討するようにしましょう。
突然エラーコードが表示される可能性
パワコンの交換をせずに使用していると、ある日突然エラーコードが表示される可能性もあります。
パワコンの経年劣化や保守点検不足などで故障した場合、パワコンのモニタにエラーコードが表示されます。エラーコードの番号や文字列はメーカーによって異なりますが、取扱説明書でエラーの内容を把握できます。
万が一エラーコードが表示された場合は、パワコンの説明書を確認し、何が起きているのか迅速に確認しましょう。
パワコンをDIYで修理交換してはいけない理由
資格を持っていない社員にパワコンの交換工事を任せた場合、法律違反により罰則・罰金を受けることになります。
また、無資格かつ専門技術のない状態で交換工事を行なってしまうと、メーカー保証の対象外としてみなされます。そのため万が一故障や不具合が発生しても、無償修理・交換といったサービスを受けられなくなります。
さらに、誤った作業で事故・被害を出してしまうおそれもあり、大きな問題につながりかねません。
パワコンの交換費用は上記のようなリスクを避ける上で必要なコストと考え、専門の施工販売業者へ依頼しましょう。
パワコン交換工事の流れ・納期
パワコンの交換にかかる期間は、数週間~数ヶ月と状況によって大きく変わります。交換工事そのものは1日程度で完了することがほとんどですが、問い合わせから発注までに時間がかかってしまうのです。とくにパワコンの在庫がメーカーにないときや、工事の依頼が多い年末年始などは、数週間以上かかりやすいです。こうした事情もあり、パワコンの交換は余裕をもって、早めに対応することが推奨されます。
ここからは、パワコンの交換手順について紹介していきます。
太陽光発電の施工・点検業者へ問い合わせ
パワコンの調子が悪い、故障している時は、太陽光発電のO&M業者や施工販売業者へ相談し、現時点の状況について確認してもらいましょう。
O&M業者(Operation&Maintenance)とは、太陽光発電の定期点検や保守運用といったサービスを請け負っている業者のことです。
現時点の設備状況について把握しなければ、本当にパワコンの交換が必要なのかわからず、ほかに不具合がないかも確認できません。そのため、O&M業者や施工販売業者とメンテナンスに関する契約を交わし、定期点検などのサービスを受けるのが大切です。
パワコン修理もしくは交換も請け負っている業者へ交換相談
専門業者による点検の結果、パワコンの交換が必要と判断されたら、パワコンの修理交換を専門とする業者へ相談しましょう。
パワコンを含む太陽光発電設備の設置交換工事には、電気工事士や施工管理士、施行IDといった資格が必要です。交換工事を依頼する際は、取得済みの資格などを確認したり、パワコンの施行実績について調べたりしておくのも大切です。
担当者による現地調査を実施
パワコンの交換業者は、依頼者からヒアリングを行なった上で現地調査を実施します。
修理交換業者の担当者は、太陽光発電所へ赴きパワコンの状態や破損状況、修理で対処できるのか、それとも交換しなければ設備を維持できないのかなど、細かい部分を確認します。
そこで交換の必要な状況と判断された場合は、交換工事に関する見積もりを作成してもらい、契約手続きを進めるか検討します。
契約前に各種手続きの確認
パワコンの交換工事先を決めたら、運転費用報告と変更認定申請に関する手続きの流れや進め方を確認しておく必要があります。
パワコンを交換する場合は、経済産業省向けに変更認定申請、電力会社へ向けてパワコンの仕様を報告します。
出力10kW以上の太陽光発電を運用している時は、パワコンの修理点検、交換費用の詳細について、再生可能エネルギー電子申請を使用して報告しなければいけません。また、再生可能エネルギー電子申請へのログインや手続きには、パスワードが必要です。そのため、原則専門業者へ手続きの代行を依頼することは難しいといえます。
電力会社に報告が必要な内容は、交換後のパワコンに記載されている型番です。パワコンの型番に関しては、原則として交換業者側で確認および電力会社へ報告してもらえます。
パワコンの交換工事を実施
無事に契約手続きを交わした後は、パワコンの交換工事に関する日程を担当者と相談し、いつ交換してもらうか決めていきます。
施工日当日は、半日もしくは1日かけてパワコンの交換および配線などの接続作業を行なってもらいます。
なお、パワコンの本体の発注から手配までは通常2週間程度、長いと1ヵ月以上かかる場合もあります。交換工事を検討する際は、年末年始を避け、できるだけ余裕をもって依頼するようにしましょう。
パワコンの交換を検討する際に押さえておくべきポイント
続いては、パワコンの交換を検討する際に押さえておくべきポイントを紹介します。
可能であればリパワリングを目指す
パワコンの交換を検討する時は、リパワリングを目指してみるのがおすすめです。リパワリングとは、新型モデルの設備へ交換していく計画や動きのことです。太陽光パネルやパワコンの技術開発は日々進んでいて、2025年時点でも新型のパワコンが発売されています。
そこで新型モデルのパワコンへ交換すれば、変換効率や発電効率を向上させることができ、20%以上の改善につながる場合もあります。
パワコンの故障前にリプレイスすることで発電損失を抑える
リプレイスとは、故障によって稼働停止する前にパワコンなどの各種機器、もしくは太陽光発電システム全体を新品の設備へ交換する作業のことです。
パワコンが故障する前にリプレイスしておけば、長期的な発電損失リスクを抑えられます。
2012年7月~2014年9月までに販売されたパワコンは、累計で15万台を超えています。一方、メーカー側のパワコン生産・供給量は、年間1万2,000台程度で推移しています。
つまり、2012~2014年までに設置されたパワコンは2025年時点で寿命を迎えているものの、供給量が追い付いていない状況です。
経年劣化などで故障するまでパワコンを稼働させていると、いざメーカーから取り寄せようとしても品切れですぐに交換できない可能性が出てきます。また在庫のあるメーカーへ変更する場合、契約変更などの手続きや確認などで導入までに2~3ヵ月かかることも考えられます。
このような状況は数ヵ月単位の発電停止を招いてしまい、大きな損失が発生します。
特に設置から10年前後経過している場合は、リプレイスを検討することをおすすめします。
メンテナンス実績の豊富な業者と契約する
メンテナンス実績の豊富な業者へ相談し、パワコンの故障前に交換や修理の検討を行なえるよう、維持管理に関する環境を整えておくのも重要なポイントです。
O&M業者や施工販売業者は太陽光発電オーナー向けに定期メンテナンスパックを提供しているので、1度契約しておけば、定期的にパワコンを含む各機器の点検、清掃を行なってもらえます。
そのため、メンテナンス実績の豊富な業者と契約し、早めに破損や異常を見つけて対処できるようにしておくのが、大きなトラブルを防いだり、パワコンの交換時期を延ばしたりする上で大切です。
ハイブリッド型蓄電池の導入を検討してみる
現時点で蓄電池を設置していない場合は、パワコンの交換と同時にハイブリッド型蓄電池の導入を検討してみるのもおすすめです。
ハイブリッド型蓄電池とは、1台のパワーコンディショナーで太陽光発電と蓄電池の制御および直流・交流変換などに対応できるシステムのことです。
単機能型蓄電池(蓄電池のみ制御可能なパワーコンディショナー)よりも電力の損失率が低いため、発電した電気を余すことなく活用できます。またパワコンの交換時期にハイブリッド型蓄電池を導入すれば、1台分のパワコン購入費用で太陽光発電・蓄電池の運用を進めることが可能になります。
パワコンの交換とリパワリングの違い
パワコンの交換は、単純に新品のパワコンへ交換する作業のことです。一方、リパワリングは、まだ故障していなくても、性能の高い最新のパワコンへ交換することで、発電量を最大化させることを指します。
たとえば、集中型パワコンを使用している場合、一部のパネルで異常が発生してしまうと他のパネルにも影響を与えてしまい、発電量の大幅な低下を招きます(集中型パワコン:1台のパワコンで複数のパネルを制御)。そこで分散型のパワコンへ交換すれば、一部のパネルで発電量が低下しても、他のパネルへの影響を抑制し、発電量を維持することも可能です(分散型パワコン:複数のパワコンで太陽光パネルを制御)。
リパワリングでは、メーカーや性能の比較だけでなく種類の切り替えなども検討しながら、発電量の最大化を目指します。
パワコンのリパワリングに注目が集まっている理由
続いては、パワコンのリパワリングに注目が集まっている理由をわかりやすく解説します。
パワコンの寿命を迎える前に整備するとロスを抑えられる
パワコンの寿命を迎える前にリパワリングを実施することで、発電量のロスを抑えることが可能です。
とくにFIT制度発足当初の2012年頃に導入されたパワコンは、2025年時点で経年劣化が進んでいるはずです。このまま放置してしまうと、複数のパワコンで発電量の低下や故障といったトラブルを招いてしまう可能性があります。早めにパワコンを交換すれば、少なくとも故障や発電量のさらなる低下を避けられます。
既存の設備を活用する方法で環境に配慮できる
リパワリングは、環境への配慮という点でも注目を集めています。
パワコンのリパワリングは、既存の太陽光パネルや周辺機器を活用しながら発電量を最大化させます。全ての設備を一新するわけではないため、廃棄する設備も一部で済み、環境への負担も少ないです。
パワコンの交換や点検もO&Mサービスがおすすめの理由
パワコンの交換や修理点検を実施したいときは、O&Mサービスへ依頼するのがおすすめです。太陽光発電のO&Mサービスは、運用管理と保守点検を専門とするサービスで、パワコンの交換にも対応しています。それでは、太陽光発電のO&Mサービスがおすすめの理由を解説します。
リパワリングなどの提案を行ってくれる
O&Mサービスは、運用管理や保守点検のほか、発電量などに関する課題についても総合的に対応してくれるのが強みです。
リパワリングに関しては、自社の設備に合ったパワコンを選定したり分散型パワコン導入に向けたサポートを行ったりしてもらえます。自分で1から製品を比較検討する必要がないため、スピーディにリパワリングを実現できます。
また、定期点検の際にパネル洗浄、防汚コーティングなども実施してもらえるため、汚れによる発電量低下を改善することが可能です。
遠隔監視サービスで管理の負担を抑えられる
O&Mサービスの基本プランには、遠隔監視や緊急時の駆けつけサービスも含まれています。
太陽光発電所は常時稼働しているため、いつ異常が発生するかわかりません。しかしスタッフを常駐させてしまうと、人件費やリソース面で負担がかかります。
O&Mサービスへ依頼すれば、遠隔監視システムを導入してもらえるだけでなく、遠隔監視業務まで対応してもらえます。遠隔監視とは、遠隔地から太陽光発電所の発電量、設備の状態などを常時チェックできるシステム、作業のことです。
万が一、発電量が低下したりエラーを検知したりした場合は、O&Mサービスのスタッフが現地へ駆けつけて、緊急点検や修理交換を実施してくれます。
スピーディに発電量低下などへ対応できるようになるのは、O&Mサービスを活用する大きなメリットです。
定期点検だけでなく防犯や防災に関するサポートも受けられる
O&Mサービスでは、定期点検やリパワリング以外にもさまざまなサポートを受けられる場合があります。
太陽光発電所は、台風や地震といった災害による影響を受けやすいため、あらかじめ対策を施しておくことが大切です。万が一、被害を受けた場合は、破損した部品や機器の回収や製品の交換、修理といったサポートも必要です。
また、配線ケーブルや太陽光パネルは盗難されやすく、防犯に向けたさまざまな取り組みも重要といえます。しかし、このような防犯や防災には、専門知識や技術が必要です。
サポート範囲の広いO&Mサービスへ依頼すれば、災害対策から防犯に関する取り組みまで対応してもらえるため、自社の負担を軽減しながら効率的に準備を進めることが可能です。
弊社とくとくサービスは、太陽光発電所の保守点検だけでなく災害対策から災害発生後の復旧作業、防犯まで幅広く対応しているのが強みです。防犯や災害対策についても力を入れていきたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
パワコンの交換時期を見極めるのが太陽光発電事業で大切!
パワコンの交換をせずに長年使用し続けていると、経年劣化が進むだけでなく故障や事故につながるおそれがあります。太陽光発電事業を行なう際は、パワコンを含む各種機器の点検だけでなく、設備の修理交換について専門業者へ相談・依頼することが大切です。
パワコンの導入から10年前後経過している方や太陽光発電の経年劣化が気になっている方などは、今回の記事を参考にしながら太陽光発電のリパワリングやリプレイスを検討してみてはいかがでしょうか。
とくとくサービスは、産業用太陽光発電の運用管理から保守点検に対応したO&Mサービスです。パワコンの交換はもちろん、太陽光パネルの目視点検や電気点検、周辺機器や架台の点検、遠隔監視による発電量や設備状態のチェック、緊急時の駆けつけ対応まで行っています。
パワコンの交換や点検について詳しくお知りになりたい方は、メールやお電話からお気軽にご相談ください。