先日太陽光発電システムメーカーの大手、ファーウェイ様による勉強会がありました。ファーウェイ社からご担当に来社いただき、住宅向け蓄電システムの説明をいただきました。
ファーウェイ・ジャパンは、スマートフォンメーカーとしてのイメージが強いかもしれませんが、世界ではデジタル技術とパワーエレクトロニクスを融合させる通信インフラやエネルギー関連のインフラ企業としての実績を多数有しており、中国国外で10万件以上の特許を取得、そのうち90%以上が発明特許というイノベーション企業です。研究開発にとても力を入れている企業としても有名で、売り上げの15%を研究開発費に充てているというのは世界的に見てもトップレベルといえます。その高い技術力は太陽光発電の分野でも大いに発揮されており、すでにパワーコンディショナーの出荷台数は世界1位で、もちろん日本でも1位です（2020年実績）。
ファーウェイ製品が強みとしているのは、さまざまな住宅への適応性です。防水や防塵性能を磨き上げ、海岸から500m以内の塩害エリアでは屋内設置が可能で、パワーコンディショナーは海水が直接かからなければ屋外に設置が可能です。これまで塩害エリアに設置できる全負荷蓄電池がほぼなかったことを考えると、画期的なことです。住宅用ということもあって見た目にもこだわり、パワーコンディショナーの小型化やスタイリッシュなデザインも目を引きます。
日本企業の製品を使って機器の組み立てを行っており、全体の故障率は0.35%という低水準を実現。また、バッテリーの独立構造によって、万が一どれか1台が浸水しても残りのバッテリーが稼働できるという災害耐性もユニークです。97%という高変換効率に加えて耐用年数20年を想定しているため、自然からの恵みである太陽光をしっかり活用できます。
モニターレスなのでスマホやタブレット端末などを使って操作が必要になることなど、国内メーカーとは少々価値観が異なる部分もありますが、国内メーカーとは違う方向性をもったメーカーとして、今後の進化にワクワクさせられる勉強会でした。
