突然ですが、太陽光パネルの洗浄を行っておりますでしょうか。太陽光パネルの洗浄を定期的に行わないと発電量が低下することがあります。
本記事では、太陽光パネルの洗浄について価格や専門業者に依頼するメリットについて解説いたします。ぜひ最後までご覧ください。
太陽光パネルを掃除するメリット
太陽光パネルを清掃するメリットは、具体的にどんなものがあるのでしょうか？わかりやすく解説していきます。
掃除することで発電量の低下を下げる
太陽光パネルの掃除をする一番のメリットは、砂埃や鳥の糞等によるパネル汚れが原因で発生する発電量の低下を防げる点です。
発電量を高い状態でキープするためにも、定期的にパネルを洗浄し表面をキレイな状態に保つことが重要になります。
発電量が下がっている場合は回復が期待できる
太陽光パネルの汚れが原因で発電量が落ちてしまっている時は、パネルを掃除することで発電量を回復させることができます。もし発電量の低下にお悩みの場合は、一度パネル表面が汚れていないかチェックしてみましょう。
洗浄で落ちない汚れは専門業者に相談を
以下のような汚れは洗浄だけでは落ちません。必ず専門業者にご相談下さい。
1.鳥の糞の跡
鳥の糞を除去した後でも跡が残っている場合、強化ガラスが侵食されている場合があります。発電量には問題ないとされていますが、発電量の低下が確認できる場合には太陽光発電の販売店に相談してみて下さい。
2.跳ねて付着したセメントや塗料
太陽光発電システムの周辺で行われている工事等の影響で、セメントや塗料が飛んできて太陽光パネルに付着してしまうケースがあります。この場合、洗浄で取り除くのは困難になります。
こちらも、できるだけ早く太陽光発電の販売店にご相談下さい。
太陽光パネルを掃除する方法
太陽光パネルを掃除する際、どんな方法があるか、また注意していただきたい点をまとめました。
できるだけ専門業者に依頼する
まず、太陽光パネルの洗浄・掃除は基本的に専門業者に依頼しましょう。自分で掃除・洗浄することも可能ではありますが、太陽光パネルの表面を傷つけてしまったり、屋根から転落してしまったりする危険を伴うため、メーカーからも推奨されていません。
専門業者に太陽光パネルの清掃を依頼する場合、主な洗浄方法の種類には以下の2つがあります。
1.洗浄機器での洗浄
洗浄機器というのは、高圧洗浄機の水圧ブラシを回転させたもので、太陽光パネルの表面をブラシが洗っていく形になります。女性でも持てる小型のものから大型のものまであり、洗浄する太陽光パネルの数や規模等によって使い分けられています。
手作業よりも早く、汚れを落としやすいというメリットがある一方で、手作業より洗浄機器を使用する分洗浄コストがかかる、水源が確保できないと使用できないといったデメリットもあります。
2.マイクロファイバーモップを使った手作業による洗浄
マイクロファイバーモップを使った手作業による洗浄方法もあります。手作業による洗浄は、洗浄機器を使用した掃除方法に比べて時間がかかってしまったり、大規模な発電所では人手がかかるので費用が高くなるといったデメリットがあります。
その一方で「10kW未満の住宅用太陽光発電」や「低圧（50kW未満）の産業用太陽光発電」には向いており、洗浄機器を使用した場合より洗浄コストを抑えることができます。
3.清掃ロボットによる清掃
清掃ロボットは現在各メーカーが開発を進めており、汚れに応じてブラシを交換できるものや、お掃除ロボのようにガイドレールなしでもパネル上を自走できるものが登場してきています。
人がいなくても清掃でき、自走式であれば人の手が届かない場所でも清掃できる反面、作業可能な場所が限られていたり、機材の高価さがデメリットとしてあげられます。
太陽光パネルの清掃頻度のベストタイミングは？
太陽光パネルの清掃頻度には「お勧めの時期」と「見合わせた方がいい時期」があります。詳しくみていきましょう。
春先は黄砂が強く影響する可能性が
春先は黄砂が非常に多く飛びます。清掃してもすぐに汚れてしまうためお勧めできません。特に東海地方は他の地域より飛ぶ量が多いといわれています。汚れやすい時期が過ぎてからの清掃がいいでしょう。
梅雨明けは洗浄のベストタイミング
梅雨明けは洗浄のベストタイミングです。雨が少なく、気温が高いという気象条件は太陽光パネルの清掃に適した季節といえます。一度この時期に清掃しておくと長持ちします。
太陽光パネルの洗浄にかかる費用は？
では、具体的に太陽光パネルの洗浄にはどの程度の費用がかかるのでしょうか？
「基本料金＋パネル1枚にあたり」の費用が目安
太陽光パネルの洗浄を専門業者に依頼した場合、料金形態は「基本料金＋パネル1枚あたりの価格」として設定されているところが多くなっています。基本料金やパネル1枚あたりの洗浄費用は業者によって異なりますので一概にはいえません。必ず業者に確認しましょう。
洗浄方法や足場代等により高くなる可能性がある
上記の他に、洗浄方法（機器使用か手作業か等）や足場を組むかどうかによっても費用が高くなることがあります。特に足場を組む場合は、外壁塗装や屋根塗装も一緒に依頼すると足場代が浮いて経済的です。総額でいくらかかるのかは、業者によって変わってきますので、必ず総額を聞いてみるようにして下さい。
悩んだら設置工事店（販売店）に相談してみよう
太陽光発電の設置を依頼した店舗では、定期メンテナンスサービスを提供しているところもあります。そういった定期メンテナンスサービスに加入しておくことで、太陽光パネルの洗浄が必要かどうかのタイミングを知ることができます。
また、太陽光パネルの洗浄サービスを用意している店舗もあるので、太陽光パネルの汚れを洗浄したい場合は一度相談してみるのもいいでしょう。
太陽光パネルの洗浄を外注することで「経費化・時間短縮」になる
太陽光パネルの洗浄を業者に依頼するメリットは、やはり「自分で行う手間を省ける」点です。太陽光発電システムの規模が小さいとしても、作業に慣れない素人にとっては大変な作業です。
洗浄費用を節約するために自分で洗浄することを選んでも、面倒な気持ちに負けてメンテナンスを怠り、パネルに不具合が出ては本末転倒です。それならば最初から定期的な洗浄をプロに依頼しておいた方が時間短縮にもなり、パネルも清潔に維持できます。
また、プロに依頼することで、洗浄中のトラブルを激減させることができます。誤った方法で洗浄することもないため、洗浄作業によってパネルを傷める心配もありません。
外注したパネルの洗浄費用は必要経費として計上することが可能です。結果的に洗浄費用を割安に抑えられるでしょう。
ぜひ節約のためにも、メンテナンスの外注をしてみて下さい。
太陽光パネルの洗浄はメンテナンスに組み込むのがベスト
安定した発電量を確保するためには、太陽光パネルの定期的なメンテナンスは必須となります。そんな太陽光発電の大切なメンテナンス作業を依頼するのであれば、やはり信頼できるサービスを選ぶのが何より大切です。
太陽光発電システム専門のメンテナンス事業者に定期メンテナンスを依頼すると、無駄のないケアができます。定期的に目視点検をする中で、パネルの汚染を見つけ次第洗浄の提案をしてもらえます。一緒に雑草の伸び具合等も見てもらえるでしょう。
メンテナンスは、施工会社や販売会社、独立した太陽光発電システム専門のメンテナンス事業者等があります。料金やサービス内容で比較し、検討していきましょう。
まとめ：太陽光パネルの洗浄は「費用対効果」をしっかり考えて依頼しよう
太陽光パネルの清掃は主に発電量の回復につながります。しかし、忘れないようにしなければならないのは「費用対効果」です。
パネル清掃で得られるものは次の3つです。
1.発電量の回復
2.故障発生リスクの軽減
3.綺麗になった満足感
この効果より清掃費用の方に重きが大きく傾いてしまっては意味がありません。また、時期や環境によっては清掃直後にまた汚れてしまうこともあるでしょう。清掃するタイミングを考え、あわせて鳥や飛来物対策を取る必要があります。
メーカー推奨の方法や、禁止されている方法を清掃業者が把握しているかよく確認した上で、割ける予算を考えながら検討していって下さい。
