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エコキュートの電気代が高い?日々の給湯にかかる電気代を節約するための工夫とは?

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こんにちは、『エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップ』です。電気代高騰のニュースを見かける機会が増えている現在では、電気でお湯を沸かすエコキュートは不利なのかな…と心配になっている方も多いかもしれません。実際に、エコキュートについてネット検索した時には「エコキュート 電気代高い」などという関連ワードが表示されるようになっており、日々の光熱費が気になっている方が増えている証拠だと思います。

最初に言っておきますが、エコキュートは、ガス給湯器など、その他の給湯システムと比較して、給湯にかかるコストが高くなるわけではありません。それどころか、給湯器としてのランニングコストは、都市ガスを利用する場合と比較して、60~70%程度も削減できると言われています。

ただ、省エネで環境に優しいと言われるエコキュートでも、使い方を間違ってしまうと、日々の電気代はどうしても高くなってしまうことでしょう。

そこでこの記事では、エコキュートを利用する場合に、日々の給湯コストが高くなってしまう理由や、少しでも電気代を抑えるための対策について解説します。

エコキュートのメリットについて

エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯ユニットからなる給湯システムで、「空気中の熱」を利用してお湯を沸かすことができるヒートポンプ技術を活用する仕組みになっていることから、給湯の効率化を実現しています。

エコキュートのこの仕組みは、次の2つのメリットをもたらせてくれます。

・ガス給湯器と比較して、大幅に光熱費を削減することができる。エコキュートは、大気中の熱も利用してお湯を沸かすので、給湯にかかる電気代を安く済ませることができます。

・お湯を沸かす際に火を使わないため、ガス給湯器と比較すると、CO2排出量を大幅に削減できます。

それでは、この2つのポイントについてもう少し詳しくご紹介します。

エコキュートはガス給湯器と比較して給湯コストが安い

エコキュートの大きなメリットと考えられているのは、日本国内で広く普及しているガス給湯器と比較すると、給湯コストを大幅に削減することができる点です。

ガス給湯器は、その名称から分かるように、ガスを燃焼させることで発生する熱を利用して水を沸かします。なお、給湯器を動かすときには電気も使用しています。そして、ガス給湯器は、瞬間湯沸かし式が主流となっていますので、湯の蛇口を回すたびにガスと電気が消費されることになります。

一方エコキュートはというと、電気でお湯を沸かす仕組みであることは間違いないのですが、大気中の熱も活用してお湯を作るヒートポンプの仕組みも取り入れています。そのため、非常に効率的な給湯を実現しており、お湯を沸かす際の電気使用量が大幅に削減できるようになっています。さらに、電力会社は、夜間の電気代が安くなる料金プランを作っていて、エコキュートは、その格安の電気を利用してお湯を作ります。つまり、エコキュートは、少ない消費電力でお湯を沸かすうえ、使用する電気も割安なものという二つの特徴から給湯コストを大幅に下げられるようになっているのです。

人気エコキュートメーカーのダイキンの試算によると、都市ガス利用時のガス給湯器と比較した場合、エコキュートの日々の給湯にかかるランニングコストは、約70%も削減できると発表しています。

参照:ダイキン公式サイト

ガス給湯器と比較するとCO2排出量を削減できる

ガス給湯器は、お湯を沸かす際にガスを燃焼させます。当然、ガスの燃焼は、CO2の排出を伴います。上述したように、現在日本国内で主流となっているガス給湯器については、瞬間湯沸かし式ですので、蛇口を回すたびに燃焼が起こり、CO2を排出することになります。なお、最近では、燃焼時の排熱を湯沸かしに再利用する、環境配慮型のガス給湯器も登場しています。

ただ、エコキュートについては、ヒートポンプ技術を活用してお湯を沸かす仕組みですので、ガスを燃焼させる機器と比較すると、圧倒的にCO2の排出量は少なくなります。エコキュートは、低温のCO2を自然冷媒として空気中の熱を吸収し、それを圧縮してさらに高温化し、お湯を沸かすという仕組みになっています。

このような、給湯の仕組みの違いから、地球環境保全の事を考えると、エコキュートの方がより貢献できると考えられます。つまり、エコキュートは環境に優しいという点が大きなメリットになるでしょう。

エコキュートのランニングコストについて

それでは、家庭の給湯器としてエコキュートを選んだ場合、どれぐらいの電気代がかかるのかについても簡単にご紹介します。

なお、エコキュートにかかる電気代については、お客様が契約している電気料金プランや使用頻度、使用機器の性能や設置場所(寒冷地かどうかなど)で変わります。ここでは、エコキュートメーカーのパナソニック社が公表しているデータから、1カ月当たりの電気代と年間の電気代をご紹介します。

1カ月あたりの電気代について

エコキュートは、24時間、常に稼働しているような設備ではなく、メーカー推奨の使い方をする場合、夜間にお湯を沸かし、昼間は保温する仕組みになっています。つまり、エコキュートの消費電力量は、時間帯によってまちまちです。また、上で紹介したように、空気中の熱を効率よく活用することでお湯を作る仕組みになっていることから、外気温が低い冬場よりも気温が高い夏場の方が、電気代は安くなります。

それでは、エコキュートの1カ月間のランニングコストがいくらになるのか、地域別にご紹介します。

  • 北海道電力エリアの場合・・・約2,700円
  • 東北電力エリアの場合・・・約1,800円
  • 東京電力エナジーパートナーエリアの場合・・・約2,000円
  • 関西電力エリアの場合・・・約1,700円
  • 九州電力エリアの場合・・・約1,500円
  • 沖縄電力エリアの場合・・・約900円

このように、エコキュートのランニングコストは、地域によってかなり異なります。これは、各電力会社の電気料金の違いもあるかと思いますが、外気温が大きく異なることがエコキュートの電気代に影響しているのが主な要因です。

エコキュートの年間の電気代について

それでは、エコキュートの年間電気代についても、エリアごとにご紹介します。

  • 北海道電力エリアの場合・・・約32,400円
  • 東北電力エリアの場合・・・約21,600円
  • 東京電力エナジーパートナーエリアの場合・・・約24,000円
  • 関西電力エリアの場合・・・約20,400円
  • 九州電力エリアの場合・・・約18,000円
  • 沖縄電力エリアの場合・・・約10,800円

エコキュートの年間コストを見ると、地域による格差がより鮮明に分かります。なんと沖縄と北海道を比較すると、電気代は2万円以上の差が生じます。

ただ、注意しておきたいのは「気温が低い場所はガス給湯器の方が良いのか?」というとそうではありません。パナソニック社の試算によると、北海道電力エリアで他の給湯システムを使用した場合の年間給湯コストは以下のようになっています。

  • 電気温水器の場合・・・約108,000円
  • 石油給湯器の場合・・・約81,600円
  • ガス給湯器(都市ガス)の場合・・・約109,200円

どの給湯器でもエコキュートの3倍前後のランニングコストになっています。

参照:パナソニック公式サイト

エコキュートの電気代が高くなる理由

ここまでの説明で分かるように、エコキュートの運用にかかる電気代は、設置する地域の気象条件によってかなりの格差が生じます。これは、エコキュートがヒートポンプ技術を活用してお湯を沸かす仕組みになっているからです。ヒートポンプ技術は、大気中の熱を吸収し、お湯を沸かすために利用するという仕組みですので、気温が高い地域ほど給湯を効率化できるわけです。

なお、エコキュートの電気代については、使い方によってもかなりの差が生じてしまうので注意しましょう。ここでは、給湯にかかる電気代が高くなってしまう使い方をいくつかご紹介しますので、心当たりがある方は見直してみると良いでしょう。

適切な電気料金プランを選べていない

「エコキュートにしたのに、聞いていたほど電気代を削減できない…」というユーザー様は、電気料金プランの見直しをしてみるのがオススメです。

一般的に、エコキュートは電力会社が用意している深夜帯の電気代が格安になる料金プランを活用することで、給湯コストの削減を目指します。ただ、注意しなければならないのは、こういった料金プランは、深夜帯の電気代が下がる一方、日中の電気代は割高に設定される傾向にあります。例えば、関西電力エリアでは、「はぴeタイムR」というプランを使えば、深夜帯の電気代が15円/1kWh程度になります。しかし、昼間の電気料金は、26円(夏季は28円)程度まで高くなるのです。一般的な従量電灯契約の場合は、20~25円程度ですので、どの時間帯に電気を多く使用するのか、きちんと計算してプランを選ばなければ、エコキュートの光熱費削減効果を生かせないわけです。

つまり、昼間も家族の誰かが在宅していて、多くの電気を使用しているという場合、エコキュートの導入で給湯コストが下がっても、昼間の電気代が割高になってしまったことで、全体の電気料金が高くなる可能性があります。電料金プランは、家族の生活スタイルなども考慮して選ばなければいけません。

なお、『エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップ』では、どの料金プランが最もお得になるのか、電気代のシミュレーションなども行っていますので、お気軽にご相談ください。

参照:関西電力公式サイト

日中の沸き増し設定をしている

上述したように、エコキュートの光熱費削減効果は、電気料金が格安に設定されている料金プランを活用することで得られています。一般的なエコキュートの使い方は、電気代が安い深夜帯にまとめてお湯を沸かし、日中はタンクに貯めたお湯を使用するというサイクルを作ります。日中は、在宅する人が少なく、電気をあまり利用しないという家庭であれば、こういった運用方法で、月々の光熱費を大幅に削減することが可能です。

ただし、貯湯タンクに貯めていたお湯が足りなくなった場合、割高な電力を使用してお湯を沸かさなくてはならなくなります。せっかく深夜電力を利用して、給湯コストをおさえていたとしても、2倍近い電気料金でお湯を頻繁に作れば、エコキュートが持つメリットを生かせなくなるのです。

このような状況は、家族構成に見合わない(小さい)貯湯タンクを選んでいる、日中の沸き増しを自動で行うように設定するなどが原因です。タンクの大きさについては、次回の買い替え時まで待つ必要がありますが、無意味な沸き増し設定などをしている場合は解除しましょう。

エコキュートの節約機能を生かせていない

エコキュートには、さまざまな便利機能が搭載されていて、その中には日々の給湯コスト削減に役立つような機能もあります。つまり、エコキュートに搭載されている節約機能をうまく活用していない方は、本来の電気代よりも高い料金を支払っている可能性があると考えましょう。以下に、エコキュートの節約機能の一例をご紹介します。

  • ピークカット機能・・・電気料金が高い時間帯を把握し、その時間帯に自動沸き増し運転が働くのを回避する機能。
  • 沸きあげ時間シフト機能・・・朝方の電気の使用量が増える時間帯より前に、夜間の沸き上げを完了することでピークを抑え、契約容量の抑制に貢献する機能。
  • パワーセーブ機能・・・ヒートポンプの消費電力を抑制することでピークを抑え、契約容量の抑制に貢献する機能。

エコキュートの節約機能は、メーカーや機種によって搭載される機能が変わります。給湯にかかるコストをできるだけ抑えたいと考える場合、こういった節約機能にも注目して機種選びを進めるのがオススメです。

参照:コロナ社公式サイト

エコキュートの電気代を安くするためのポイント

それでは最後に、エコキュートの運用にかかる電気代をできるだけ安く済ませるためのポイントについて解説します。

「寒冷地に住んでいる…」など、どうすることもできない条件もありますが、誰でも少しの工夫をすることで、エコキュートの電気代を削減する事は可能です。

自分たちに最適なエコキュートを選ぶ

エコキュートにかかる電気代を安くするためには、最初の機種選びが非常に重要です。

例えば、家族構成に対して大きすぎるタンク容量のものを選ぶと無駄な電気代がかかりますし、逆に小さすぎても頻繁な沸き増しが必要になり電気代が高くなります。

したがって、最初の機種選びの際に、専門家のアドバイスのもと、自分たちに最適な機種を選ぶようにしましょう。『エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップ』では、お客様のご要望やご予算に合わせて、最適な機種選びからアドバイスさせていただきます。

電気料金プランの見直しを行う

エコキュートは、深夜の電気料金が安くなるオール電化プランを利用するのが一般的ですが、全ての家庭がこの料金プランでお得になるわけではありません。

上述したように、深夜帯の電気代が安くなるプランは、それ以外の時間帯は電気料金が割高に設定されています。そのため、日中も常に誰かがいて、エアコンなどを使用しているというご家庭の場合、オール電化プランを選ぶことで、全体の電気料金が高くなる可能性があるのです。

人々のライフスタイルが多様化している現在、電力会社もさまざまな料金プランを用意するようになっています。したがって、どのプランを採用するのが最も自分たちにとって得なのか、慎重にシミュレーションしてみるのがオススメです。

損になる沸き増しを減らす

エコキュートは、タンクのお湯が切れてしまうと、しばらくお湯が使えなくなります。そのため、湯切れ防止のために自動沸き増し設定を行っている方は多いはずです。しかし、無条件にこの設定をONにしている場合、電気代が最も高くなるピーク時間に沸き増しを行って電気代が高くなる恐れがあります。

上述したように、エコキュートにはさまざまな節約機能が搭載されていますので、そういった機能をうまく活用することが大切です。例えば、ピークカット機能を利用していれば、ピーク時間帯の沸き増しを回避してくれますので、自動沸き増し設定をしていても、無駄に電気代をかける心配がなくなります。

なお、その日のうちに「これ以上お湯は使わない」と分かっているのであれば、沸き増し設定を解除しておくなど、小まめに設定を変えることも大切です。

生活スタイルを見直す

エコキュートを導入して、電気の料金プランをオール電化プランにする場合、自分たちの生活スタイルを電気料金プランに合わせに行くのがオススメです。上述しているように、オール電化プランを選んだ場合、深夜と日中では電気料金が10~14円も違ってきます。そのため、日中に多くの電気を利用するお宅は、エコキュートの光熱費削減効果を生かせなくなるわけです。

したがって、エコキュート以外の家電について、可能なものは深夜帯の電力を利用するように生活スタイルを見直すのも、日々の電気代節約に役立ちます。例えば、洗濯機や乾燥機、食洗機などは、時間指定ができる製品が増えています。こういった生活家電について、電気料金が安くなる深夜に稼働するように設定することで、生活全体にかかる電気代を抑えることが可能です。

エコキュートの設定を見直す

エコキュートは、設定をきちんと見直すことで電気代を大幅に削減できるケースがあります。

例えば、フルオートタイプのエコキュートは、お風呂の温度を設定温度に保温してくれる機能などがあります。保温機能は、メーカーによって保温時間が異なるのですが、初期設定で3時間程度に設定されている場合があります。ご家族がお風呂を利用する際には、集中して入るという場合、ここまで長い時間保温する必要はありません。したがって、もっと短い設定に変更することで保温にかかっていた電気代を節約することができます。この他にも、エコキュートの沸き上げ温度を、季節によってきちんと見直すといった使い方でも電気代の削減が可能です。

エコキュートは、他の給湯器から入れ替えするだけで、ある程度の光熱費削減効果が見込めますが、最大の効果を見込む場合には、きちんと自分たちにあった設定に見直すことも大切です。

まとめ

今回は、給湯にかかるコストを大幅に削減できると言われているエコキュートについて、実際にどの程度、給湯にかかるランニングコストが変わるのかについて解説しました。この記事でご紹介したように、エコキュートメーカーが公表しているデータによると、ガス給湯器と比較すると、エコキュートに交換することで、給湯にかかっていたコストは約1/3にまで削減できるとされています。一般家庭での給湯コストは、日々の生活にかかる光熱費の約3割を占めているとされていますので、エコキュートがどれほど家計を助けてくれる設備なのかがよくわかると思います。

ただ、注意してほしいのは、エコキュートの電気代節約効果を最大限生かしたいと考える場合、きちんとそれに見合った使い方をしなければいけません。この記事でご紹介しているように、間違ったエコキュートの使い方や電気料金プランの選択は、家計にかかる光熱費の負担を大きくしてしまう可能性があります。

エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップでは、お客様のご要望やご予算、生活スタイルなどをお聞きし、最も給湯コストを削減できるエコキュートの機種選びからアドバイスさせていただきます。現在、日々の光熱費削減のためにエコキュートの導入をお考えの方がいれば、どれだけ光熱費の削減ができるのか、シミュレーションも行いますので、お気軽にご相談ください!

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