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エコキュートは壊れやすいメーカーってあるの?早期の故障を防ぐためにおさえておきたいエコキュート選びのポイント

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こんにちは、『エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップ』です。今回は、エコキュートの買い換えを検討した時、皆さんが最も気になる「どのメーカーのエコキュートがおすすめなのか?」について解説します。というのも、インターネットでエコキュートについて調べてみると「エコキュート 壊れやすいメーカー」などと言った関連キーワードが表示されるなど、エコキュートメーカーによって機器の寿命に違いがあると考えている方が多いようなのです。実際に、とくとくショップにエコキュートの買い換えをご相談いただくお客様からも、「長持ちするメーカーってどこですか?」と言った質問を受ける機会は多いです。

エコキュートの入れ換えは、決して安い買い物ではないので、誰でも「壊れやすいエコキュートメーカーは避けたい!」と考えるものです。ただ、最初に言っておきますが、故障が多いか・壊れやすいかどうかについては、メーカーによる明確な差はありません。強いて言えば高機能な製品ほど、使用される電子部品が多くなるため、故障確率が高くなるのですが、それでもエコキュートメーカーによって大きな差は生じないと考えても構いません。

エコキュートの買い換えを検討した場合には、「壊れやすいか?」よりも、各メーカーがどこに力を入れてエコキュートの開発しているのかを比較検討し、自分に合った製品を選ぶという方法が最もオススメです。そこでこの記事では、主要エコキュートメーカーについて、壊れやすさに違いがあるのか、また各メーカーが販売するエコキュートの特徴などを解説します。

エコキュートの交換!壊れやすいエコキュートメーカーはどこ?

それではまず、エコキュートの買い換えを検討した時、皆さんが気になっている「エコキュートメーカーによって機器の壊れやすさに違いがあるのか?」という点を簡単にご紹介していきます。エコキュートは、ガス給湯器と比較すると給湯にかかるランニングコストを抑えられることから、長期間使用することでガス給湯器よりもお得になると言われています。エコキュートの販売価格は、発売から20年以上が経過した現在、かなり下落しているのですが、それでもガス給湯器と比較すると、大型の設備になる分、割高になってしまいます。したがって、エコキュートの機種選びの際には、「長持ちするメーカーが良い!」と考える方が多いわけです。

それでは、エコキュートは、開発しているメーカーによって頑丈さに違いがあるのでしょうか?この部分に関して、インターネット上に公表されている情報をご紹介してみます。給湯器を販売している企業の交換実績を参考にすると、主要エコキュートメーカーの交換割合は「三菱電機:約25%」「パナソニック:約21%」「ダイキン:約16%」「コロナ:約12%」「日立:約11%」となっていたそうです。これだけを見ると、三菱電機やパナソニック製のエコキュートが壊れやすく、日立やコロナ製のエコキュートが頑丈のように思えますよね。

しかし、市場に出回るエコキュートのメーカーシェア率も確認してみると、一概に三菱電機やパナソニックのエコキュートが壊れやすいわけではないことがわかります。以下に、高効率給湯器専門誌QTOPIAの2018年度エコキュートメーカーシェア率の推計をご紹介します。

  • 三菱電機・・・27%
  • パナソニック・・・24%
  • コロナ・・・14%
  • 日立・・・13%
  • ダイキン・・・13%

このように、上述したメーカー別の交換実績と概ね同じような並びになっています。つまり、三菱電機やパナソニック製エコキュートの交換が多いのは、単純に導入されている数が多いからで、エコキュートの壊れやすさにメーカーは関係が無いと判断できるはずです。

こういったことからも、エコキュートの買い替え時は、自分が求めている性能が搭載されている機種を選ぶのがオススメです。なお、地域特性でエコキュートの故障確率が変わる場合があるので、以下のような地域の方は、エコキュートの機種選びの参考にしてください。

エコキュートが故障しやすいシーンとは?

上述したように、どのメーカーのエコキュートを購入しても、壊れやすさはたいして変わりません。適切なメンテナンスを行っていれば、どのメーカーでも10年以上は問題なく使用可能でしょう。

しかし、エコキュートは設置場所の気候や地域特性によって、壊れやすさが変わる可能性があります。例えば、沿岸地域の場合は、海からの潮風で金属の腐食が早くなるため、その他の地域と比較すると、故障の可能性が高くなります。

以下のような場所にエコキュートの設置を検討している場合は、長持ちさせるために注意が必要と考えてください。

  • 寒冷地域にエコキュートを設置する
    エコキュートは、外気温が低くなる冬場に故障に関する相談が急増します。エコキュートは、大気中の熱を利用してお湯を沸かすという仕組み上、気温が下がる冬は機器に大きな負担がかかるためです。したがって、どのメーカーのエコキュートを使用していても、冬場は故障確率が高くなると考えてください。特に、冬場の外気温がマイナス10℃を下回るような地域は、『寒冷地仕様』のエコキュートを選びましょう。
  • 海の近くにエコキュートを設置する場合
    エコキュートには、フィンと呼ばれる金属の板が幾層にも重なった部品が使用されています。これは、屋外の熱とエコキュート内の熱を交換するための装置です。そして、この装置は、金属でできた部品なので、塩分に触れると錆や腐食などの問題が生じます。そのため、海の近くなどにエコキュートを設置する場合、塩害の影響を受けにくくするため、『耐塩害仕様』のものを選ばなければいけません。
  • 生活用水として地下水や井戸水を使用している場合
    生活用水として地下水や井戸水を利用しているご家庭は、エコキュートの機種選びに注意してください。通常のエコキュートを選ぶと、地下水や井戸水に含まれる成分が結晶して目詰まりなどの不具合を起こす可能性があります。エコキュートの中には、井戸水対応モデルがありますので、そういった製品を購入してください。

主要エコキュートの特徴について

ここまでの解説で分かるように、エコキュートには、「故障が多いメーカー」や「壊れやすいメーカー」というものはありません。したがって、エコキュートを購入する時の機種選びについては、設置環境に適した仕様の機種や欲しい機能を重視して選ぶのがオススメです。

そのためには、エコキュートメーカーごとの特徴をきちんと押さえておかなければいけませんので、ここでは主要エコキュートメーカーの特徴を簡単にご紹介します。

三菱電機エコキュートの特徴

三菱電機は、パナソニックと並ぶエコキュートの人気メーカーです。三菱電機製エコキュートは、「清潔さ」や「省エネ」関連の機能にこだわっており、新築現場で採用されることが多いと言われています。特に、以下の3つの機能が特徴と言えるでしょう。

  • 「キラリユキープ」と「バブルおそうじ」機能で日々のお風呂が清潔に
    三菱電機のエコキュートには、「キラリユキープ」と「バブルおそうじ」機能が搭載されています。これらの機能を利用すれば、入浴中から入浴後まで、いつでも清潔なお風呂をキープしてくれます。キラリユキープは、配管を通るお湯に深紫外線を照射してお湯の臭いやにごりを抑制します。またバブルおそうじは、入浴後にお風呂の栓を抜くだけで、配管内のお掃除を自動でスタートしてくれる機能です。
  • 業界トップクラスの省エネ性を実現
    三菱電機製エコキュートの上位機種は、省エネ性を示す「年間給湯保温効率(JIS)」が4.2と、業界トップレベルの数値となっています。上位機種には、ホットりたーん機能が搭載されていて、残り湯の熱を回収して、お湯を沸かすのに再利用するなど、非常に高い省エネ性を実現します。この他にも、タンク内部に高断熱素材を採用して保温性をアップしたり、効率的に水を加熱できるように配管を工夫するなど、細部まで省エネにこだわっています。
  • 毎日のお風呂が楽しみになる「ホットあわー」機能
    三菱電機のエコキュートには「ホットあわー」機能が搭載されているモデルがあります。ホットあわー機能は、風呂上がりやの湯冷め防止や乾燥肌を緩和してくれるなど、女性に嬉しい機能となっています。ホットあわーは、毎日の快適なバスタイムを楽しみたいという方にお勧めの機能です。

三菱電機のエコキュートは、マイクロバブルを使った便利機能と、非常に高い省エネ性を実現していることから、業界トップクラスの人気を誇っているのだと思います。

パナソニックエコキュートの特徴

パナソニックは、エコキュートメーカーとしてだけでなく、さまざまな建築材料や住宅設備、家電製品を開発・製造するメーカーとして世界的に有名です。

エコキュート業界では、三菱電機と並んでトップシェアを争っており、便利さと省エネ性を併せ持つ、消費者に寄り添った独自機能を搭載しているのが特徴です。

特に、以下のような機能を持つことから、国内でトップクラスのシェアを誇っています。

  • 好みの湯温を簡単に設定できる「温浴セレクト」機能
    パナソニックのエコキュートには、3つの湯温から選べる「温浴セレクト」機能が搭載されたモデルがあります。この機能を利用すれば、家族それぞれが、心地よいと感じる湯温で入浴することができます。温浴セレクトでは、お風呂につかる時間をタイマーで設定することもできます。
  • 多彩な省エネ機能が搭載されている
    パナソニックのエコキュートは、省エネ機能が多く搭載されていることから、2020年度の省エネ大賞も受賞しています。例えば、入浴していない時のエネルギー消費を抑制するエコナビや、省エネ&節水を実現する「リズムeシャワープラス」、残り湯の熱を沸き上げに活用する「ぬくもりチャージ」など、業界トップクラスの省エネ性を実現しています。
  • 「HOME IoT」機能で暮らしを便利に
    パナソニックのエコキュートは、スマートフォンを利用して、お湯張りや追い炊きなどが遠隔で操作できます。外出先から湯張り操作などができ、日々の入浴が便利になります。

パナソニック製エコキュートは、多彩な省エネ機能が搭載されていることから、業界でもトップクラスの人気を誇ります。太陽光発電を導入しているご家庭であれば、ソーラーチャージ機能を活用することで、さらなる省エネを実現できます。

ダイキン工業エコキュートの特徴

ダイキン工業と聞くと、空調機器のメーカーと言うイメージの方が強いかもしれません。しかし、ダイキンは、エコキュートの心臓となる「ヒートポンプ式冷暖房・給湯マルチシステム」を世に送り出した企業としても有名です。

ダイキンのエコキュートは、さまざまな条件に耐えられる頑丈さと高圧給湯機能などが特徴となっています。現在、エコキュートの交換をお考えの方にオススメなのは以下のような機能です。

  • 高品質素材のタンクと交換用ヒートポンプ
    ダイキンのエコキュートは、高品質ステンレス素材を採用した貯湯ユニットが特徴で、耐久性が高く、腐食や劣化に非常に強いです。また、ダイキン独自の制度として、エコキュートのヒートポンプが故障した時には、貯湯ユニットを残して、ヒートポンプのみを交換して継続利用することができます。交換用ヒートポンプが用意されているのはダイキンだけです。
  • 停電や大規模地震にも耐えられる耐震構造
    ダイキン製エコキュートは、「耐震構造・停電時出湯対応・非常用水取出し」など、万一の際も安心できる機能が特徴です。エコキュートの貯湯タンクは、背が高く地震の際に転倒するリスクがあるのですが、ダイキンのエコキュートは、耐震性能が大幅に強化されています。さらに、「転倒防止金具」や「補強プレート付脚部化粧カバー」などが用意されていて、これらを設置することで強度をさらにアップさせられます。なお、ダイキンのエコキュートは、停電時でも、タンクにお湯が残っていれば、シャワーや蛇口からお湯を出すことができる仕様になっています。
  • 消費者に寄りそった充実のお風呂機能
    ダイキン製エコキュートには、消費者が求めるさまざまな便利機能が搭載されています。例えば、パワフル高圧給湯は、高圧給湯の約1.9倍のパワフルな給湯を実現しており、勢いのあるシャワーやスピーディーな湯張りが実現しています。他にも、マイクロバブル入浴や温浴タイプなど、快適な入浴サポート機能が特徴です。

ダイキン製エコキュートは、災害などにも強い耐久性と、日々の入浴が快適になる便利機能が両立されています。また、他メーカーでは使用を禁止されている入浴剤が使える点も大きなメリットになるでしょう。

コロナ製エコキュートの特徴

コロナは、パナソニックや三菱電機に押され気味ですが、実はエコキュートという給湯器を世に送り出したメーカーです。

コロナ製エコキュートの特徴は、省エネ性や便利機能、デザイン性など、全ての面で高い性能を誇るというバランスの良さです。ここでは、コロナ製エコキュートのおすすめポイントも簡単にご紹介します。

  • 保温効率を向上する独自のES制御
    コロナ製エコキュートの上位モデルには、「ES制御(エネルギーセーブ制御)」機能が搭載されており、「効率よくお湯をつくる・効率よくお湯を貯める・効率よくお湯を使う」という3つの効率を実現しています。この技術のおかげで年間給湯保温効率4.0という非常に高い省エネ性を達成しています。
  • パワフル給湯と便利なリモコン
    コロナ製エコキュートの上位モデルは、非常に高い水圧を実現しています。バスルームが2階や3階でも、勢いのあるシャワーとスピーディーな湯張りが実現します。また、リモコンが非常に優れていて、ハンズフリー通話機能や入浴者の入浴状況と時間が第三者から確認できる「浴室モニタースイッチ」などの安心機能が搭載されています。
  • 高いデザイン性が特徴
    コロナ製エコキュートは、意匠にもこだわっていて、住宅の美観を損なわないスタイリッシュなエコキュートがラインナップされているのが特徴です。エコキュートは大型の住宅設備ですので、皆さんが考えている以上に目立ちます。「新築だから家の外観にこだわりたい!」などとお考えの方には非常にオススメです。

上述したように、コロナはエコキュートを世界で初めて開発した企業です。最近では、三菱電機やパナソニックに押され気味ですが、さまざまな独自機能が開発されているなど、実力派のエコキュートメーカーと言えるでしょう。

日立製エコキュートの特徴

最後は日立です。日立は、幅広い生活家電を手掛けるメーカーとして有名ですが、エコキュートメーカーとしても確かな立ち位置を確保しています。

日立のエコキュートは、他メーカーとは全く視点が異なる独自機能が特徴です。ここでは、日立製エコキュートの代表的な機能を2つご紹介します。

  • 「水道直圧給湯」方式を採用
    一般的なエコキュートは、沸かしたお湯をタンクに溜めて出湯するという方式です。しかし日立は、水道から直接給湯する水道直圧給湯を独自開発しています。この機能により、「タンクの湯を使用せずに全て水道直圧で給湯(ナイアガラタフネス)」「湯張りはタンク、シャワーや蛇口は水道直ある(ナイアガラ出湯)」「全てタンクから(減圧弁方式)」という3つの方式で給湯できます。水道直圧方式は、パワフルな水圧でお湯張りも早く、さらにお湯をそのまま飲用できるなど、さまざまなメリットがあります。
  • 断熱性と省エネ性が非常に高いウレタンクを採用
    日立は、業界で初めて貯湯タンクの周囲にウレタンフォーム断熱材を充填したウレタンクを開発しました。これにより、非常に高い保温性を実現し、省エネ性も向上しています。さらに、高い耐震性も確保しており、防災機器レベルの「耐震クラスS」を実現しています。

日立製エコキュートは、なんといっても水道直圧方式が採用されている機種が開発されているのが特徴でしょう。エコキュートは、沸かしたお湯を貯湯タンクに溜めておき、そこから出湯するという仕組み上、水道直圧のガス給湯器と比較すると、どうしても水圧が弱くなります。近年では、高圧モデルが各メーカーから発売されており、水圧も強くなっているのですが、それでも水道直圧よりは水圧が弱いです。日立のエコキュートであれば、ガス給湯器と同レベルの水圧を確保した機種があるので、2階以上にバスルームがあるというご家庭には非常にオススメです。

エコキュートは、上でご紹介したように、メーカーによって開発する際の視点が異なるため、搭載されている機能がかなり違います。したがって、「壊れやすいメーカーはどこ?」という点に注目するのではなく、自分は外せない機能が搭載されているメーカーがどこなのかという視点で機種選びをするのがおすすめです。

まとめ

今回は、エコキュートの購入・交換を検討している方が気になる、「壊れやすいエコキュートメーカーはどこ?」という問題について解説しました。エコキュートは、決して安価な設備ではないため、機種選びの際には「できるだけ長く使用できる物が良い!」と誰もが考えることでしょう。そのため、インターネットで「エコキュート 壊れやすいメーカー」と言ったキーワードで検索する方が多いのだと思います。

この問題については、記事内でご紹介したように、エコキュートの頑丈さについては、メーカーによって大きな違いは存在しないというのが答えとなります。エコキュートの壊れやすさは、「メーカーがどこなのか?」という問題ではなく、設置場所の条件に適した機種が選ばれているのかが最も重要です。したがって、購入するエコキュートを選ぶときには、あなたがエコキュートに求める機能性で比較検討するのがオススメです。上述したように、同じエコキュートでも、メーカーによって開発の視点が全く異なるため、搭載される機能がかなり違います。

エコキュートとオール電化専門店 とくとくショップでは、長年エコキュートなどのオール電化商品の販売・設置工事を全国で行っています。商品に関して豊富な知識を持ったスタッフがお客様に対応いたしますので、あなたに最も適したエコキュートをご提案させていただきます!

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