病院のコスト削減を目指すためには、どのようなコストがどれだけかかっているのか把握することから始めましょう。今回は、病院のコスト削減に関するアイデアやポイントについて詳しくご紹介します。病院経営におけるコストで悩んでいる方などは参考にしてみてください。
病院のコスト削減に関するポイント
病院のコスト削減を実行する際は、3つのポイントを押さえた上で準備を進めていくことが大切です。まずは、病院のコスト削減を行う上で押さえておくべきポイントを紹介します。
目的を定めた上で計画を立てる
病院に限らず、コストを削減する施策においては、必ず目的を定めた上で計画を立てていきましょう。やみくもに取り組んでしまうと、どの程度のコスト削減効果があるのか、何を目的とした行動なのかわかりません。コスト削減に協力する医員・医療従事者のモチベーションにもかかわるため、目標を共有しながら計画的に進めていきましょう。
- なぜコスト削減が必要なのか
- どの程度削減しなければならないのか
- コスト削減に際し、現在抱えている課題
- コストを削減すべきでないこと(費用をかけなければならないこと)の再確認
など、目標と現状を整理し、どの程度乖離があるのか把握することが大切です。
病院全体で取り組む
コスト削減に関する計画を達成するためには、病院全体で取り組む必要があります。
経営者や一部の経営陣のみで計画を立ててしまうと、現場との温度感に差が生じます。現場目線で削減すべきないことのコストがないかどうか、しっかりと確認しながら進めていくことが大切です。
化膿であればプロジェクトチームを立ち上げ、複数人の意見や提案を取り入れながら、現場の現状に即した、現実的な施策を検討することが重要です。また、各部門が連携しながら取り組むことで、より効率的にコストを削減できるでしょう。
改善を繰り返す
課題の整理と施策実施、実施後の結果の分析、改善を繰り返しましょう。患者さんの対応に追われていても、決して施策を「やりっぱなし」にせず、効果があったかどうか、どの程度削減できているかなど、振り返って現状を整理することを忘れないようにしましょう。
コツコツと改善を積み重ね、繰り返しながら自院にあった方法を検討していくことが大切です。
病院のコスト削減に向けたアイデア
一般的な病院のコストは以下のような構造になっています。
医薬品などの原価
- 人件費
- 設備費
- 委託費
- 水道光熱費をはじめとするその他経費
医薬品などの原価を削減するのは、当然ながら現実的ではありません。安全性にかかわるため、コスト削減はできないという点をあらかじめ定め、それ以外を取り組んでいきましょう。
最も実現しやすいところから取り組み始めると、成功しやすいです。以降では、病院の主なコスト構造と削減に向けたアイデアを紹介します。
在庫管理の見直しを図る
病院のコスト構造における医療材料費(診療材料費)は、在庫管理の見直しによって削減できる可能性があります。
過剰在庫は医薬品の期限切れ在庫を生む原因です。仕入れや保管場所、廃棄済みの医薬品などをしっかりと管理できるよう、仕入れから処方までの流れ、在庫項目を詳細に記録しましょう。コツコツと記録をつけることで、傾向をつかみ、在庫をコントロールしやすくなります。
生産性を向上させて人件費に関するコストを削減する
民間企業と同様に、やはりコストの大きな部分を占めるのが人件費でしょう。コストの大きなところから削減したいと考える方は多いでしょうが、まずは生産性の向上を目的として取り組んでいく必要があります。
人件費の削減というと、給与や従業員の削減といった方法が簡単に思われますが、こうした対策は従業員のモチベーションや生産効率の低下を招いてしまいます。
今支払っている条件を変えるのではなく、業務の無駄や問題点を改善して生産性を上げることで、残業などや不要な業務などで発生するコストを削減しましょう。また辞めさせる、給与を下げるのではなく、人員配置を見直すことでよりその人にあった仕事をしてもらうのも効果的です。
医療機器の保守管理費用を削減する
設備に関するコストで悩んでいる場合は、保守管理費用の見直しを図ってみましょう。
病院における設備費は、医療機器や電子カルテ、建物などに使われているコストです。リースや減価償却費は、設備や建物の購入時に決まってしまい、あとから削減することはできません。賃貸料も簡単に削減することが難しいため、設備費の削減はそれほど簡単には実施できないでしょう。
見直したいのは、設備の保守管理費用です。社員寮、駐車場や医療機器などに関する保守管理費用は、外部に委託するなどしていると費用がかさんでいても気づきにくいです。プランの変更や見直しを図ることで、比較的簡単にコストを削減できる可能性があります。
水道光熱費の見直しを図る
水道光熱費といったその他経費は、他の項目より削減しやすいコストです。節水や節電、省エネなどといった取り組みによって、削減できる可能性があります。
中でも電気代については、創エネ(エネルギーをつくりだす)によってコストを削減することが可能です。たとえば再生可能エネルギーを導入すれば、消費電力量を無理に削減しなくとも、電気代の削減を図れます。
再生可能エネルギーとは、太陽光発電や水力発電、風力発電といった、CO2排出量がない、あるいはほとんど排出しないエネルギーのことです。たとえば太陽光発電の場合は、太陽光を吸収し、電気へ変換して使用します。
太陽光発電を活用した電気料金の削減については、次に詳しく解説します。
電気代の大幅な削減には太陽光発電が適している
太陽光発電は敷地内に導入しやすく、運用に伴う負担も少ない設備です。最後に病院のコスト削減において太陽光発電が適している理由、強みを解説します。
自家消費によって電気代を直接削減できる
太陽光発電を導入した場合は、消費電力量を抑えることなく電気代を削減できます。
たとえば、節電による対策では、照明の点けっぱなしを避けるなど、普段の行動や電力の使い方を変えることで消費電力量を抑える必要があります。しかし、病院内の設備や医療機器などの稼働率は下げられないため、節電のみで電気代を大幅に削減するというのは現実的ではないでしょう。
太陽光発電では、発電した電気を売電できるほか、自家消費することも可能です。自家消費とは、発電した電気を自社の建物内で消費していく運用方法のことで、その分、電力会社からの買電量(電力の購入量)を削減できます。そのため無理な節電をせず、電気代を減らせる可能性があるのです。
蓄電池との併用で継続的に自家消費できる
太陽光発電は蓄電池と併用できるため、発電量の少ない時間帯でも自家消費し続けられます。
太陽光発電は、日中でなければ発電できない設備です。太陽光パネルそのものには電気を貯め続けられないため、発電した電気は売電するか、使用しなければ損失してしまいます。
産業用蓄電池(容量の多い蓄電池)を併用し、作った電力を貯めておけば、夜間や消費電力量の多い時間帯でも、電気を自家消費できます。常時電気を必要とする病院なら、太陽光発電と蓄電池を併用することで、大きなコスト削減を見込めるでしょう。
非常用電源として活用できる
太陽光発電は非常用電源としても活用できます。病院には、非常用電源の設置義務が課されているため、災害などで停電したとしても、一定時間電気を使用できる設備が整えられているでしょう。しかし、ガソリンやガスといった燃料を必要とする非常用電源の場合、燃料の調達コストがかかります。停電など電力を使用できない状況が続いた場合、燃料が不足が大きな課題となります。
太陽光発電には、自立運転モードという、停電時でも発電や電力供給を行う機能が搭載されています。太陽光を吸収できれば発電を継続できるため、燃料切れによる発電停止もありません。燃料の調達コストもかからないため、緊急時も強い味方になってくれるでしょう。
病院のコスト削減では各項目を整理することが大切
病院のコスト削減を始める際は、コストの項目を整理し、削減しやすいものとすぐに削減できないものをわけて、目標・現状・どの程度の乖離があるのかを整理して取り組みましょう。手軽にコストを削減できるのは、水道光熱費といったその他経費です。中でも電気代は、再生可能エネルギーの導入によって大きく削減できる可能性があります。
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