蓄電池は電力を蓄えることができるバッテリーで、導入することによって、住宅の光熱費を削減できる、災害などによって停電になった時も蓄電池に貯めた電力によって電化製品が使用できるといったメリットがあります。
しかし、地域によって補助金制度があり費用を抑えられるといっても、蓄電池の導入には数十万円~のコストがかかるため、蓄電池を導入した場合、光熱費をどのくらい削減することができるのかは、気になるところでしょう。
例えば、深夜に電力料金が安い契約に変更して蓄電池を導入した場合、電力料金が安い深夜に蓄電池に電力を貯めて、電力料金が高くなる日中に利用するようにすれば、1カ月で数千円、1年間で数万円、10年間で数十万円の光熱費の削減を見込むことができます。
蓄電池の寿命は10年が目安のため10年間で導入のコストを償却することも考えることができます。
なお、蓄電池だけでなく、太陽光発電システムと蓄電池の両方を利用した場合、さらに光熱費の削減を期待することができます。日中は、太陽光発電システムで作り出した電力を利用するようにして、蓄電池の電力を天候が悪いため太陽光発電システムの発電量が見込めない場合や、夜間に利用するようにすれば、光熱費をより大きく削減することができます。
実際に削減することができる金額は住宅で使用する電力量などによりますが、太陽光発電システムと蓄電池の両方を導入した場合、住宅内で使用する電力の多くを太陽光発電システムと蓄電池に頼ることができれば光熱費は一か月に1万円以上削減するといったことも可能になります。その場合、1年間で数十万円、10年間で百数十万も光熱費を削減することができ、おトクです。
オール電化の住宅の場合、電化製品で使用する電力を太陽光発電システムと蓄電池によって賄えば、さらに大きく光熱費を削減することができます。蓄電池のメーカー、または取り付け業者の中には、蓄電池を導入したときの削減することができる光熱費のシミュレーションを行っているところもあります。
蓄電池の導入にあたってはシミュレーションでどのくらい光熱費が削減できておトクなのかを確認してみてもよいでしょう。