様々なメーカーがエコキュートを製造しておりますが、エコキュートの前身を作った会社がどこかご存じでしょうか。今では有名な企業であるダイキンがエコキュートの前身を作ったと言われております。
今回は、エコキュートのパイオニアというべきダイキン製エコキュートの特徴や機能などについて解説いたします。ぜひ最後までご覧ください。
「エコキュート」の前身を作った会社がダイキンだった
エコキュートの初回販売から遡ること17年前の1985年。既にダイキンはヒートポンプ式冷暖房・給湯マルチシステム「トリオシステム」を発売し、ヒートポンプ等の空調技術を応用した新ジャンルの製品を開発していました。ダイキンが「エコキュートのパイオニア」と呼ばれる理由です。
トリオシステムは、貯湯ユニットとヒートポンプユニット(室外機)で構成され、1つのシステムでお風呂やキッチンへの給湯や複数室の冷暖房までまかなうという、まさにエコキュートの「原形」です。
現在でもその技術は細部にまで活かされ、1999年の発売以来、業界でもトップクラスの省エネ性能を持っています。
歴史が長い分信頼性も高く、ダイキン製エコキュートには多くの「ファン」がいる、といっても過言ではないほどのユーザーがいるのです。
ダイキン製エコキュートのラインナップを紹介
ここではダイキン製エコキュートのラインナップについてご紹介いたします。
スマQフルオートタイプ
自動お湯張りから自動ストップ、自動保温、足し湯まで、「ふろ自動ボタン」1つで全てをお任せできる全自動タイプのエコキュートです。
お湯が冷めたらボタンを押すことで足し湯や高温足し湯ができ、いつでも快適にお風呂を楽しめます。
また、「スマQ」は「スマートエコキュート」の略で、お手持ちのタブレットを使い、ご自宅のどこからでも簡単に給湯器の操作が可能です。
寝室で明日のお湯張りをセットや使用電力をリアルタイムで表示する等、最新の機能で快適なライフスタイルのサポートをしてくれます。
フルオートタイプ
タブレットでの操作を除いた全ての機能を網羅しているタイプです。スマQフルオートタイプよりも若干安価で、従来通りリモコンでの操作がメインとなります。
省エネはもちろん、便利機能も多数搭載し、設置スペースに配慮した薄型もラインナップされています。
オートタイプ
「風呂自動ボタン」で設定した湯量と湯温でお湯張りをします。自動保温や自動足し湯の機能はありませんが、エコキュートとしての基本的な機能は備わっています。フルオートタイプよりもリーズナブルなのが大きなメリットです。
給湯専用らくタイプ
蛇口を回して給湯を開始し、設定量になったら音声でお知らせするタイプです。設置がフルオートタイプ・オートタイプよりも簡単なため、リフォーム等に適しています。シンプルな給湯専用のエコキュートで、煩雑な操作が苦手な方にもお勧めです。
ダイキン製エコキュートの特徴
ここではダイキン製エコキュートの特徴を3つご紹介いたします。
特徴1.高圧給湯は他メーカーと比べてトップクラス
ダイキン製エコキュートの一番の特徴は、非常にパワフルな高圧給湯を備えていることです。
エコキュートはお湯をタンクに貯めてから給湯する仕組みになっているため、水道から直結しているガス給湯器と比べるとシャワーの勢いが弱くなってしまいます。
そこで、各メーカーはその弱点を補えるよう工夫し、280kPa(ヘクトパスカル・圧力の単位)以上の高圧給湯を可能にしたモデルを出していますが、ダイキンはそれを大きく上回る320kPaのパワフル高圧を実現しています。
水圧の強いシャワーが好きな方や、お湯張りしながらシャワーや台所作業がしたい方にはダイキンがお勧めです。
特徴2.全シリーズに耐塩害・耐重塩害を搭載している
ダイキンでは全ての機種に耐塩害仕様・耐重塩害仕様・寒冷地仕様モデルを展開しています。
地域特性があるお客様に対して同じラインナップを提供できることは、特殊地域のお客様だけではなく、提案する販売店のハードルも下がり、販売が容易になります。
販売店が扱いやすいよう、シンプルなラインナップにしている点も、堅実にシェアを伸ばしている要因の1つといえるでしょう。
特徴3.スマホ・タブレットでエコキュートを操作できる新機能が人気
アプリでタブレットからエコキュートの運転操作ができる「スマQ」は非常に人気の機能です。
お風呂の予約やリアルタイムの電力表示、もちろんお風呂の湯張りや追い焚きもワンタッチでの操作が可能です。
キッチンやダイニング、リビング等自宅内のどこにいても給湯器の運転・停止操作が気軽に行えるのは嬉しいですね。
また、タンクの沸き増しや湯量の設定といった基本的な設定も、タブレットで行えます。わざわざリモコン設置箇所まで行かなくてもすきま時間でサッと設定ができ、利便性が高いのが特徴です。
ダイキン製エコキュートの機能
ここではダイキン製エコキュートの機能について4つご紹介いたします。
快適な入浴をサポートする「温浴タイム」
入浴前の気分に合わせてお風呂の湯温を簡単に調節できます。また、入浴中も「温浴タイム保温」機能で、熱いお湯や水を足さずに湯温を一定に保ち、さらに快適な入浴が可能です。また、あらかじめ4つの「湯温モード」があり、リモコンで簡単に選べます。
「いつもと同じ」:設定した温度に調節します。
「あつめ」:ふろ設定温度から1℃上げます。
「ぬるめ」:ふろ設定温度から1℃下げます。
「さらにぬるめ」:ふろ設定温度から2℃下げます。
身体を温めお肌を潤す「マイクロバブル入浴」
入浴の快適性を高める「マイクロバブル入浴」も好評です。吸気ユニットから取り入れた空気が、約0.005~0.05ミリの微細な泡になって浴槽内に吹き出します。お肌にすべすべのうるおい感を与え、温熱効果で身体も温まります。
お風呂もキッチンも快適に!「パワフル高圧」
自宅の3階でもパワフルな高圧シャワーを楽しめるのはもちろん、2ヶ所同時給湯機能を持っているため、お風呂とキッチンでの給湯にストレスを感じることがありません。
浴槽への湯張りも約11分と非常に短時間です。
(参考URL:https://house.daikinproshop.jp/ecocute/smaq/feature.html)
明日の天気で湯温を調節する「昼間シフト機能」
太陽光発電とエコキュートを併用している際にお得になる機能です。一般的には、翌日に必要なお湯を夜間に沸き上げていましたが、夜間の沸き上げをセーブし翌日の昼間にシフトすることで、太陽光発電の余剰電力を活用して沸き上げを行います。
必要なお湯の量を夜間と昼間に効率的に沸き上げることで、電気代の節約につながる機能です。
ダイキン製エコキュートの「上手な」使い方
ここではダイキン製エコキュートの使い方についてご紹介いたします。
「おまかせモード」で必要量だけお湯を沸き上げ、経済的に使う
1週間分のお湯の使用状況を学習する「おまかせモード」で、自動で必要な湯量を無駄なく沸き上げることで、最適な省エネ運転を行います。
「昼間休止」で自動沸き増し量を極力減らして使う
早めにお風呂を済ませた時等、これ以上自動沸き増しをしなくてもお湯の量が間に合う場合は「昼間休止」で沸き上げを停止することで、電気代の節約になります。
「高温足し湯」機能で省エネかつ経済的に
お風呂を温めなおす時には、保温運転や追い焚きよりも「高温足し湯」の方が省エネで経済的です。
前日の残り湯を沸かし直す時は、ある程度減らしてから「ふろ自動」ボタンがお勧め
残り湯をそのまま沸かし直してしまうと、昼間の運転が多くなり電気代が高くなることがあります。前日の残り湯を湧かし直す時には残り湯を風呂接続アダプター(循環口)が水面に出ない程度を目安に減らしてから「ふろ自動」ボタンを押して足し湯をするのが経済的な方法です。
保証期間と故障時の対応は?
メーカーの保証期間は、本体が1年、冷媒系統や水熱交換器が3年、貯湯タンクが5年です。さらに、有償でこれら全ての保証を10年に延長することもできます。保証期間の10年間は、修理費が無料で、回数や上限額も無制限です。
故障時のメンテナンス依頼は、電話・FAX・インターネットで専門スタッフが24時間365日対応しています。修理の出張も夜間や休日対応をしていて、平日の昼間に不在でも依頼しやすい安心感があります。
まとめ:わかりやすくて使いやすい!エコキュート初心者はダイキンがお勧めです
ダイキン製エコキュートは
- わかりやすくて使いやすい
- 省エネ機能に優れている
- 保証期間や故障時のメンテナンス対応が優れている
等、エコキュート初心者の方にも優しくわかりやすい設計になっています。
また、エコキュートのパイオニアでもあるため、信頼性が高いのもユーザーが多い理由の1つとなっています。
これからエコキュートを導入していきたいと検討されている際には、ぜひダイキン製エコキュートも取り入れてみて下さい。