エコキュートには様々なメーカーがございますが、その中でも人気メーカーの一つ日立製エコキュートがございます。もしかすると、本記事をご覧頂いている方の中には他のメーカーとどちらにしようかお悩みの方も多いかもしれません。
そこで今回は、日立製エコキュートの特徴や豊富な機能について徹底解説してまいります。ぜひ最後までご覧ください。
よく聞くメーカー「日立」とは?
正式名称を「株式会社日立製作所」といいます。東京都千代田区に本社を持ち、世界的にも有名な電機メーカーです。いわゆる「白物家電(冷蔵庫・洗濯機・掃除機等)」の開発に長け、日本の中でもトップクラスの知名度とシェアを誇るメーカーといっていいでしょう。
同じく大手の電機メーカーである東芝やパナソニック等と肩を並べ、最先端の商品開発を勧めています。
近年では、電化製品開発・販売の他にも住宅設備や通信サービス、建設機械等多岐に渡ります。
日立のエコキュートラインナップをご紹介!
ここでは日立エコキュートのラインナップについてご紹介いたします。
フルオートタイプ(水道高圧給油タイプ)
エコキュートの最上位タイプで、自動湯張りや追いだき、自動保温等全ての機能が盛り込まれているタイプです。さらに、日立には独自の「水道高圧給油」という機能を持ち、プレート式熱交換器を利用して給水された水を瞬間的に沸かすので、水質を維持したまま給湯ができます。お湯をそのまま飲めるのは、日立だけの機能です。
セミオートタイプ
お湯張りだけが自動でできるため「セミオート」と呼ばれます。追いだきや自動保温はできないタイプです。つまり、お湯をタンク内に戻して温め直すことができません。浴槽のお湯を温め直したい場合には「高温足し湯」機能を利用します。
給湯専用タイプ
蛇口をひねってお湯張りをするタイプです。他のタイプよりも低価格で、手軽に導入しやすいのがメリットとしてあげられます。
日立製エコキュートの特徴
ここでは、日立製エコキュートの特徴をご紹介いたします。
1.省エネ性能がトップクラスの高さ
日立のエコキュートは省エネ性能が非常に高いことで有名です。省エネ基準達成率は118%で、コロナに次ぐ業界第二位の実績を誇っています。
さらに、年間給湯保温効率(JIS)に関しては2.9~3.9とされています。この数字も、一位のコロナや三菱電機に次ぐトップクラスの高さです。
これだけ省エネ性能が高いということは、それだけ電気代の節約につながることを意味します。日立製エコキュートの人気が高いのは、この省エネ性能の高さも要因の1つとなっているのです。
2.インテリジェント制御機能
日立製のエコキュートは、無駄のない給湯をするために多くの便利機能が付いています。その中の1つが「インテリジェント制御機能」です。
過去7日間の使用湯量を学習し、その平均値の量を沸かしてくれます。また、「おまかせ設定ボタン」1つでこの機能が適応され、そこから湯量の増減を行うのも手軽に設定できます。
来客時等にお湯の沸き上げ量を増やすボタンもあるので、急な使用量の増加にも対応できます。
3.節約サポート機能が多数
日立製のエコキュートは節約サポート機能も多彩です。リモコンでいつもの使用湯量が見られるのはもちろん、長時間シャワーを出しっぱなしにしているとそれを教えてくれるアラーム機能等もあります。
さらにはお湯の温度低下の傾向を学習し、追いだきや湯温チェックの回数を必要最低限に抑えるといった機能もあります。電気代節約に一役買ってくれ、日立の技術が活かされているといえますね。
4.配管自動洗浄システム
日立製のエコキュートには、配管を自動で洗浄するシステムが搭載されています。配管の中でも特に追いだきに利用する配管は、使った後のお湯が通る場所でもあるため、何かと汚れやすいというデメリットがあります。
しかし、日立のエコキュートなら、お風呂の残り湯を排水した際に追いだき配管を自動洗浄してくれます。普段の掃除も楽になり、非常に便利な機能です。
5.汚れパネルガード
日立製のエコキュートには、「汚れパネルガード」と呼ばれる貯湯タンクの外面に汚れがつきにくい加工が施されています。常に外気にさらされる貯湯タンクは汚れやすく、外見にも大きな影響を及ぼします。
この「汚れパネルガード」がついていると、水垢の汚れがつきにくくなり、きれいな状態を保てます。
水滴がついてもそれが汚れの下に入り込み、沈着することなく流れることで、汚れの付着も防げます。通常のエコキュートよりもお手入れが楽な仕様になっているのです。
6.入浴剤使用OK
ほとんどのエコキュートでは入浴剤が使えませんが、日立製のエコキュートでは入浴剤が一部使用できます。通常、エコキュートと入浴剤は非常に相性が悪いとされています。入浴剤が配管を汚したり、目詰まりの原因となって故障につながるためです。
しかし、日立のエコキュートは独自技術でそのリスクを軽減。濁り湯の入浴剤は使えませんが、それ以外であれば多くの入浴剤を使うことができます。
業界でも話題!日立の多彩な機能を解説
ここでは、日立の多彩な機能を解説いたします。
ウレタンク
日立製のエコキュートの貯湯タンクは、ウレタンフォームを使用した「ウレタンク」になっています。ウレタンクは、従来の発泡スチロールよりも断熱性に優れ、さらに貯湯タンクの隙間にウレタンフォームを充填することで、さらにお湯を冷めにくくすることに成功しています。
お湯を冷めにくくすることで、従来のエコキュートに比べて保温や再度の沸き上げにかかる電気代が減り、省エネ効果が期待できます。
「水道直圧給湯」でパワフルシャワー
「パワフルシャワー」は、水道直圧給湯(水道の圧力をそのまま利用してお湯に変換すること)により、従来の日立製エコキュートに比べてお湯の量が約1.6倍、お湯の圧力(勢い)は約2.9倍を実現しました。これまでエコキュートのシャワー水圧が物足りないと感じていた方や、ガス給湯器からの買い換え時にエコキュートのシャワー水圧に不安を持っている方にお勧めです。
浴槽が3階にある住宅であっても、日立製エコキュートならシャワーはもちろん、安定したお湯張りも可能です。水圧が強すぎる場合は節水用のシャワーを利用すると調節が可能です。
長期保証が好評「ナイアガラタフネス」
日立製エコキュートの代表的機能の1つが、この「ナイアガラタフネス」です。従来と比べて約2倍のスピードでお風呂のお湯を貯められます。ナイアガラタフネスは、通常は1つだけの湯張り回路を2系統に増やすことで、2つの回路を同時に使用しお湯張りを行います。日立の検証によると、標準の湯張りモードで約11分30秒かかっていた湯張りが、約5分45秒で完了してしまいます。
また、ナイアガラタフネスはヒートポンプユニット、貯湯タンク、リモコンに無償5年のメーカー保証がついています。長期保証も好評の理由の1つとなっています。
日立製エコキュートの清潔機能
1.ステンレス・クリーン自動洗浄システム
日立製エコキュートは、配管に汚れにくく腐食に強いステンレスを採用しています。銅配管の場合と比べると、5年経過時点で汚れ具合に大きな差が出ます。
また、浴槽のお湯を排水時に自動洗浄する「ふろ追いだき配管自動洗浄機能」も搭載。長期間使い続けるエコキュートだからこそ、配管も清潔に保ち続ける工夫が施されています。
2.貯湯タンクの外板に「汚れパネルガード」を採用
貯湯タンクの外板に「汚れパネルガード」を搭載し、通常の外板よりも汚れに強く落ちやすい特徴があります。
日立製エコキュートの省エネ機能
1.省エネ保温
省エネ保温は、温度センサーで浴槽のお湯の温度低下時間を学習。学習した時間を元にセンサー検知を行って保温するため、自動保温に比べてセンサー検知回数が減り、最大35%の省エネ効果が期待できます。
2.入浴検知追いだき
人が浴槽に入った時の水位上昇によって入浴を検知。その時、設定温度よりもお湯温度が下回っている場合、自動で素早く追いだきをしてくれるため、手動で追いだきする必要がありません。
3.沸き増し節約
過去7日間にわたるお湯の使用状況を学習し、深夜時間帯以外での「湯切れ防止」による沸き上げをできるだけ行わないようにします。電気台の節約に貢献する機能です。
4.お好み量沸き増し
リモコンに表示される貯湯タンクの残湯量を示す目盛りに応じて、お湯の沸き増し量を選べます。
5.節約サポート機能>
過去のお湯使用状況を学習し、最も適したお湯の沸き上げ設定をオススメとして表示してくれる「おすすめ設定」、浴室のシャワーや台所の蛇口でお湯を使用したとき、あらかじめ設定した連続使用時間を超えると、3段階のアラームで知らせてくれる「シャワーアラーム」等、節約サポート機能に優れているのが、日立製エコキュートの大きなメリットです。上手に活用していきたいですね。
まとめ:清潔と多機能でより快適なライフスタイルをサポートします
数あるエコキュートメーカーの中でも「清潔」と「多機能」でより快適なライフスタイルをサポートするのが日立製エコキュートです。現在エコキュートのメーカーシェアはパナソニックと三菱電機の製品が非常に高い人気を誇り、日立はコロナやダイキンと並んで3位争いをしているのが現状です。
しかし、他メーカーのエコキュートにはない独自機能が多く搭載されていることにより、今後もその人気は上昇していくと考えられます。
機能の充実さで選ぶなら、日立製のエコキュートがお勧めといえるでしょう。