「薄くて曲げられる太陽電池」として注目を集めているのが、フレキシブルソーラーパネルです。これまで太陽電池は重くて硬く、厚みがあることが半ば常識でしたが、フレキシブルソーラーパネルはその常識を覆す画期的な太陽電池です。
「薄い」「曲げられる」以外にも多くのメリットがあるため、これまで太陽光パネルを設置できなかったような場所にも設置が可能になり、さらにはアウトドアなど外出先の電源としても注目されています。
今回は、フレキシブルソーラーパネルとは何かという基本からメリットとデメリット、さらに商品の選び方や固定方法などについて幅広く網羅していきたいと思います。
フレキシブルソーラーパネルのことが少しでも気になるという方は、ぜひ最後までお読みください。当記事だけでフレキシブルソーラーパネルのことをすべて理解できます。
フレキシブルソーラーパネルとは?まずは基本から
最初に、フレキシブルソーラーパネルについての基礎知識から解説します。フレキシブルソーラーパネルってなに?という疑問がおありの方は、ここで基本をマスターしておきましょう。
フレキシブルソーラーパネルとは何か
フレキシブルソーラーパネルの「フレキシブル」には、「柔軟」「融通が利く」といった意味があります。つまり、フレキシブルソーラーパネルは柔軟で融通が利きやすいソーラーパネル(太陽光パネル)です。
とても薄い構造になっており、しかも柔らかいため曲げることができます。そして薄いため軽く、重さがネックになるような場所であっても安全に設置することができます。
太陽光パネルというと重くて硬く、曲げることはできないというのが一般的なイメージだと思います。筆者が最初にフレキシブルソーラーパネルが曲げられた状態で運ばれている様子を見た時にはかなりのカルチャーショックを受けましたが、おそらく多くの方も同じだと思います。それほど、従来の太陽光パネルのイメージを大きく覆すのが、フレキシブルソーラーパネルです。
フレキシブルソーラーパネルの構造
太陽光パネルは、4つの層でできています。内部には発電をするための太陽電池があるわけですが、その表側には表面を守るための表面保護層、そして太陽電池の裏側には封止材、バックシートがあります。この4層構造でできているのが太陽光パネルの標準的な形ですが、フレキシブルソーラーパネルの場合はこの4層すべてに柔軟性を持たせているのが大きな特徴です。
内部にある太陽電池自体は従来型の太陽光パネルと同じものが使われており、一般的に薄さを確保するためにアモルファスシリコンや化合物系(CIGSなど)の太陽電池が用いられるのが一般的です。
太陽電池は曲げられる構造になっていることが多いのですが、これまで表面保護層の部分に強化ガラスが使われていることが多く、これが曲げられない最大の原因でした。曲げられないほどの強さをもつガラスでなければ、十分な強度を維持できなかったからです。
それを薄膜シリコンで覆うことにより、強度と柔軟性の両立に成功しました。フレキシブルソーラーパネルはまだまだ登場して間もない新しい技術ですが、これまでの太陽光発電に横たわっていた多くの課題を解決できる可能性を秘めています。
従来型太陽光パネルと何が違うのか
従来型の太陽光パネルとフレキシブルソーラーパネルを比べたとき、最も大きく異なるのは柔軟性と軽さです。従来型の太陽光パネルは重いものというイメージが定着しているため、もちろん曲げることもできません。しかし、フレキシブルソーラーパネルはこの両方の概念を覆し、柔軟性と軽さを最大の特徴としています。
これについて得られるメリットは次章で詳しく解説しますが、フレキシブルソーラーパネルは従来型太陽光パネルと同じ発電のための機材であること以外は根本的に異なるものだと思っておいたほうが理解しやすいと思います。
フレキシブルソーラーパネルのメリット
フレキシブルソーラーパネルには、実に多くのメリットがあります。ここでは主なものとして7つのメリットについて解説します。
曲げられる
フレキシブルソーラーパネルは柔らかく、人間の手による力だけでも簡単に曲げることができます。もちろん曲げすぎると破損してしまいますが、一定の範囲内であれば曲げたままにしていても発電ができます。
この「曲げられる」ということには、とても大きな意味があります。屋根が局面になっている住宅やカーポート、公共施設などにはこれまで太陽光パネルを設置できませんでしたが、フレキシブルソーラーパネルはそれが可能です。そのため、これまで設置できなかったような場所への設置事例がどんどん増えています。
また、これまで太陽光パネルというと建物のうち屋根に取り付けることが普通でしたが、フレキシブルソーラーパネルは壁など屋根以外の場所にも設置可能です。
空きスペースを活用して発電ができることは太陽光発電のメリットのひとつですが、フレキシブルソーラーパネルはその可能性をさらに広げてくれます。
とても薄い
薄膜シリコンなど、薄さを確保するための技術が応用されているフレキシブルソーラーパネルは、従来型の太陽光パネルと比べてもかなり薄くなっています。「曲げられる」という特性もこの薄さによるもので、この薄さによって設置場所の選択肢が広がります。
とても軽い
上記の2つに加えて、超軽量であることもフレキシブルソーラーパネルの大きな特徴です。おおむね従来型の太陽光パネルと比べると4分の1程度の重量しかないので、耐荷重性の問題で太陽光パネルを設置できなかったような場所にも設置できるようになります。
この軽量性をいかした設置場所として多くの候補が考えられますが、これまで重さの問題で設置できなかった場所として「太陽光パネルの設置を想定していない住宅の屋根」に恩恵があると思います。既存の住宅に太陽光発電システムを導入する際、その住宅が建てられた際に屋根に太陽光パネルを載せることを想定しておらず、無理に取り付けると雨漏りや建物の強度低下の原因になってしまうことから断念したという事例は枚挙に暇がありません。
フレキシブルソーラーパネルであれば重量はおおむね従来型太陽光パネルと比べて4分の1なので、こうした住宅にも設置の可能性が開かれるでしょう。
また、太陽光パネルを載せていることによって耐震性が低下してしまうといった問題も、フレキシブルソーラーパネルであれば解決可能です。
ストレスに強い
太陽光パネルの表面には、さまざまなストレスがあります。太陽光だけでなく雨は降りますし、地域によっては雪も降ります。さらには雹(ひょう)やみぞれなどが降ることもありますし、強風で小石が当たることもあります。
従来型の太陽光パネルはこうしたストレスを想定して強化ガラスで太陽電池を覆うように設計されているわけですが、強化ガラスも万能ではありません。特に小石など硬さが同じ程度のものが当たるとひびが入ってしまうことがあります。
フレキシブルソーラーパネルは表面が柔らかいため、逆に硬いものが当たった時にそのショックを吸収し、ダメージを受けにくい構造になっています。寒冷地で雪や雹が降ることが多いのであれば、このフレキシブルソーラーパネルのメリットが威力を発揮するかもしれません。
景観を損ねにくい
屋根に太陽光パネルが設置されている住宅を見ると、そこに太陽光パネルがあることを誰も一目で認識できます。それだけ「存在感」があるわけですが、これが建物や周辺の景観を損ねてしまうこともあります。
フレキシブルソーラーパネルは薄いため、仮に屋根に設置したとしても「存在感」がそれほどありません。もちろん設置していることが分からないというほどではないものの、建物の景観を変えてしまうほどのインパクトはありません。
住宅の場合はもちろんですが、これまで景観保護の観点から太陽光パネルの設置ができなかった地域や、近隣に文化遺産的な建造物がある地域などでも、フレキシブルソーラーパネルであれば設置の可能性が広がります。
設置、固定しやすい
従来型の太陽光パネルを設置するためには、専用の架台が必要です。それが頑丈でなければ風や揺れなどで傾いたり落下してしまうため、設置工事にはそのためのスキルをもった技術者が必要です。
フレキシブルソーラーパネルは軽くて薄いため、極端に言えば粘着テープや磁石などで設置することもできてしまいます。実際にアウトドア用途でフレキシブルソーラーパネルを利用している人の中には、磁石でクルマの屋根に取り付けて電源として活用している事例もあります。
住宅用に設置する場合であっても設置工事が容易なのでコストが安く、工期も短いことはメリットとなるでしょう。
光害が起きにくい
光害とは、太陽光パネルの表面で太陽光が反射し、近隣を照らしつけてしまうといった問題のことです。メガソーラーが設置された場所の近隣で光害による被害が続出し、社会問題化しました。
家庭用の太陽光パネルであっても設置する角度によっては光害の原因になってしまうことがあるため、設計時、施工時には光害を起こさないための配慮が必要です。
もちろんフレキシブルソーラーパネルであっても全く反射しないわけではありませんが、強化ガラスのように表面が完全な平らになっているわけではないため、低反射性があります。
仮にフレキシブルソーラーパネルで光害が発生したとしても容易に設置角度や場所を変えられるため、光害が発生したままになることはないでしょう。
フレキシブルソーラーパネルのデメリット、注意点
とても多くのメリットがあるフレキシブルソーラーパネルですが、もちろんデメリットもあります。メリットと比べると数は少ないですが、設置・利用の前に知っておくべき点ばかりなので、ここではフレキシブルソーラーパネルのデメリットや注意点をまとめました。
コストが高い
フレキシブルソーラーパネルのデメリットとして1つ目に挙げられるのが、価格の高さです。高いといっても従来型と比べて圧倒的に高いわけではないのですが、2025年1月時点で1kWあたりの単価がおおむね2倍近くになります。
やはり薄型構造の太陽光パネルを作るには新しい技術や製造設備が必要になるため、その分コストに転嫁されているというわけです。
しかしながら、これは従来型太陽光パネルの時もそうでした。太陽光パネルが登場した当初は今よりもはるかに単価が高く、現在と比べて数倍ではきかないほどの価格になることもありました。この価格の高さが太陽光発電の普及を妨げているとして国が補助金制度を設けたほどです。しかし今では大量生産によるスケールメリットや技術の進歩によって太陽光パネルの価格が大きく下がり、補助金がなくても設置できるようになりました。
これと同じことがフレキシブルソーラーパネルにも起きれば、今後は価格が安くなっていくことが期待されます。次世代の太陽光パネルとして世界各国のメーカーが熱い視線を注いでいるため、価格競争も激化していくでしょう。その結果、フレキシブルソーラーパネルはどんどん購入しやすくなっていくと思われます。
従来型太陽光パネルと比べて発電量が少ない
フレキシブルソーラーパネルと従来型太陽光パネル、それぞれ内部には同じ技術的バックボーンの太陽電池があるわけですが、従来型太陽光パネルよりもフレキシブルソーラーパネルのほうが同じ面積あたりの発電量が少なくなることが多く、発電効率の低さがデメリットのひとつとして挙げられます。
これについては、薄型の太陽電池に関する技術的進歩がまだまだ追いついていないことが理由です。
しかしながら、これについても従来型太陽光パネルは技術的な進歩を繰り返しながら発電効率を高めてきました。それと同じことがフレキシブルソーラーパネルでも起きると考えられるため、時間の経過とともに解消されていく問題であると言っても良いでしょう。
耐久性が低い可能性がある
先ほどフレキシブルソーラーパネルの表面はストレスに強いと述べました。ただしこれは小石など硬いものであっても許容範囲内のものが表面に当たった場合の話です。許容範囲を超えるようなものが表面に当たったり、重いものが載ったままになっているとダメージを受けてしまう恐れがあります。
また、「曲げられる」というメリットがあるがゆえに何度も曲げていると金属疲労を起こしてしまい、その部分がダメージを受けることもあります。
まだ登場してからあまり時間が経過していないことから、紫外線による影響も従来型太陽光パネルよりも大きいのではないかとの指摘もあります。これについてはまだまだ検証できていない部分があるため何ともいえませんが、留意しておくべきデメリットです。
耐用年数が短い可能性がある
耐久性ともうひとつ、耐用年数についても注意が必要です。従来型太陽光パネルは頑丈に作られているため耐用年数も長くなりますが、フレキシブルソーラーパネルは耐久性よりも柔軟性を優先した太陽光パネルなだけに、耐用年数も短いのではないかと言われています。
とはいえ、フレキシブルソーラーパネルであっても20年程度は使用できるとされており、従来型太陽光パネルと比べて圧倒的に耐用年数が短くなるというわけではありません。
施工に関する技術的な積み重ねが少ない
これもまだ時間がそれほど経過していないがゆえのデメリットとして、施工技術の積み重ねが少ないという問題があります。太陽光パネルの設置工事はいわば職人仕事の領域なので、熟練の職人が手がけるほど安定した施工品質が得られます。
これについて、まだまだフレキシブルソーラーパネルは施工事例が少なく、現在主流になっている接着工法についてもどれだけの耐久性があるのかデータが十分に揃っていません。
接着工法は、屋根や壁とフレキシブルソーラーパネルを、接着剤を使って接着する方法で、架台などを使わずにすむ優れた工法です。しかし接着剤の耐久性がどれだけあるのか、5年、10年が経過したときにどうなるのかといった検証はまだまだこれからです。
フレキシブルソーラーパネルはこんな方、こんな場所におすすめ
メリットとデメリットを解説した上で、フレキシブルソーラーパネルを設置するのに適した場所やケースについて挙げてみたいと思います。これらに該当する方は、フレキシブルソーラーパネルを検討する価値が高いでしょう。
太陽光パネルを設置したいがこれまでできなかった
そもそもフレキシブルソーラーパネルは、従来型太陽光パネルの弱点を補うために開発された経緯があります。そのため、「曲げられる」「軽い」「薄い」といったメリットがあります。これは従来型太陽光パネルの弱点になっていた部分の裏返しです。
屋根が曲面になっている住宅や、壁など屋根以外の部分といったように、これまで太陽光パネルを設置できないと思われていたようなところに設置できるため、形状や場所の問題で太陽光パネルの設置を諦めていた方々には、フレキシブルソーラーパネルがひとつの可能性をもたらすと思います。
「隙間」スペースも活用したい
ちょっとしたスペースであっても、そこに太陽光パネルを設置すれば発電ができます。屋根に太陽光パネルを設置するといってもすべての面積を活用するのは難しいですし(太陽光パネルが一体化した住宅でない限り)、壁などこれまで発電には活用できないと思っていたようなスペースも活用したいというニーズは多くあります。
そういった「隙間」であっても、フレキシブルソーラーパネルであれば設置できるかもしれません。ちょっとしたスペースであっても太陽光発電に活用したいというのは、環境意識の高い人たちからよく聞かれる意見です。フレキシブルソーラーパネルはこうした人たちの願いをかなえてくれます。
マンションや団地など屋根がない住宅に住んでいる
住宅用の太陽光発電は、原則として戸建て住宅への設置を前提としています。しかし、戸建て住宅以外にもマンションや団地などの集合住宅に住んでいる人も無数にいます。これまで集合住宅に住んでいる方々は太陽光発電と無縁のように思われてきましたが、フレキシブルソーラーパネルは壁やベランダなどに設置することもできるため、集合住宅に住んでいながら太陽光発電を始めたいという方々にも、フレキシブルソーラーパネルは適しています。
アウトドアで太陽光発電を利用したい
現在、すでに多くの活用事例があるのがアウトドア用途です。キャンプ先でスマホの充電をしたい、パソコンやゲーム機を使いたいといった場合、これまでであればクルマの電源を使うか、発電機を持ち込むかの二択でした。しかしこれらの方法はいずれもエンジン音が鳴りますし、排気ガスの問題もあります。環境意識が高い人にとっては二酸化炭素の排出も気になるところでしょう。
その点、フレキシブルソーラーパネルはクルマの屋根やボンネットなどに張り付けて発電ができるため、静かでエコです。軽いため取り扱いやすく、クルマに積んでキャンプ先で利用しているユーザーも多くいます。
フレキシブルソーラーパネルの選び方
フレキシブルソーラーパネルはすでに、国内外の多くのメーカーから商品が販売されています。購入する際、その中からどれを選ぶべきかで悩むことがないよう、ここではフレキシブルソーラーパネルの選び方について解説します。
発電できる出力
販売されているフレキシブルソーラーパネルを見ると、必ず出力が表示されています。「100W」「200W」といったものが多いと思います。この数値が大きいほど発電力が大きいため、より多くの電力を利用することができます。
フレキシブルソーラーパネルを利用する場所で、どれだけの電力が欲しいのかによって購入するフレキシブルソーラーパネルの最適な出力は異なります。アウトドア用途で使用する場合は、電源がフレキシブルソーラーパネルのみになる可能性もあるため、できるだけ出力の大きなものを選ぶのが良いでしょう。
それ以外の場合は、設置できるスペースに合っているものを基準に選ぶのが良いと思います。
湾曲率
湾曲率とは、フレキシブルソーラーパネルを「どれだけ曲げても大丈夫か」を示す数値です。湾曲率が高いほど大きく曲げても大丈夫という意味なので、これも用途に合わせて選びましょう。
同じ場所で使用するのであれば、設置場所に合った湾曲率で選ぶのがベストです。持ち運ぶことを想定しているのであれば、丸めて運ぶことも想定して湾曲率は高いものを選んだほうが安全です。
軽さ
フレキシブルソーラーパネルはどれも超軽量で、特定の商品だけずば抜けて軽いといったことはあまりありません。価格が安いものの中には少々重いものもありますが、それでも持ち運べないほど重いということはあまりないため、軽さについてはそれほどこだわりがないのであれば、あまり気にする必要はないと思います。
発電効率
発電効率は、この数値が高いほど同じ面積でも多くの電力を生み出します。例えば15%と表示されているものと20%とでは、20%のほうが多くの発電量が期待できます。発電効率が高いほど価格も高くなる傾向があるため、コストパフォーマンスを重視して最適なものを選びましょう。
アウトドア用途であれば限られたスペースで多くの電子機器を使う可能性があるため、できるだけ出力と発電効率が高いものを選ぶことをおすすめします。
価格
フレキシブルソーラーパネルを比較検討していると、かなり価格に差があることに気づくと思います。出力と発電効率が高いほど価格は高くなり、その逆は安くなります。オーバースペックのものを購入しても宝の持ち腐れになってしまう恐れがあるため、必要な出力を満たしているものの中で高くないと思えるものを選ぶのがコツです。
フレキシブルソーラーパネルの固定方法
設置場所や用途によっては、プロに施工を任せなくても自分で設置ができるというのも、フレキシブルソーラーパネルの面白いところです。ここでは、主な設置場所別にフレキシブルソーラーパネルの固定方法について解説します。
アウトドア用途(クルマに固定)
2025年時点ですでに実用化が最も進んでいるのが、アウトドア用途です。キャンプ先などでクルマの屋根やボンネットに設置し、キャンプ先で必要な電源として活用する事例が多く見られます。
この場合は、磁石を使う固定方法が一般的です。クルマのボディは鉄でできているため磁石が接着剤代わりになりますし、使い終えたら取り外しも簡単です。
マグネットフックを4つ、もしくは6つ程度購入し、フレキシブルソーラーパネルの四方にある穴に通して固定します。この際、マグネットフックをクルマのボディに接着する際に傷をつけないように注意してください。
住宅の屋根に固定
住宅の屋根にフレキシブルソーラーパネルを固定する工事は、原則として施工業者に依頼するのが確実で無難です。しかし、フレキシブルソーラーパネルは取り扱いが容易なため、DIYで取り付けることもできます。
この場合は接着工法が最も手軽なので、屋根の接着剤を塗布する部分をきれいにふき取り、そこに変成シリコーンシールなどの強力かつ接着効果が長持ちする接着剤を塗布するのが良いでしょう。
最初に寸法を正確に測り、どの部分に接着剤を塗布するのかを決めて印をつけておきます。その上で接着部分をきれいにした上で接着を塗布、あとはフレキシブルソーラーパネルを上から張り付けるだけです。
集合住宅のベランダに固定
戸建て住宅だけでなく、集合住宅に設置できるのもフレキシブルソーラーパネルのメリットです。集合住宅に設置する場合、設置場所はベランダになることが大半だと思います。
その場合は、ベランダの鉄柵部分にくくりつけるか、置き型の場合はベランダに置くといった方法が考えられます。ベランダの鉄柵部分には結束バンドなどで固定するのが手軽で丈夫です。ただし、太陽光発電は地面に対して30度程度の傾斜をつけるのが理想的とされているため、鉄柵にくくりつける固定方法だと地面に対して垂直になってしまいます。
ベランダをあまり使用することがないのであれば、ベランダに30度の角度をつけて置き型のフレキシブルソーラーパネルを設置するのがベターです。ただし、この場合はベランダを使用するたびに一度置き場所を変える必要があるため、少々面倒かもしれません。
まとめ
今回は、注目のフレキシブルソーラーパネルについて基本からメリット、デメリット、そして選び方や固定方法などについて解説しました。すでにメーカー間の競争も起きているため、有用な商品が続々と登場しています。
ご自身の用途や事情に合わせて最適なものを選び、快適にフレキシブルソーラーパネルを活用してください。
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