蓄電池設置を考えている方には、世界的有名な蓄電池メーカー「ニチコン」を購入しようかどうかお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、ニチコンの性能や特徴、メリット・デメリットについてご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください。
世界的な蓄電池メーカー「ニチコン」とは?
ニチコンは京都市に本社を置く会社で、家庭用蓄電池の生産において世界的なシェアを誇ります。2016年3月時点では、家庭用蓄電池の累積生産台数で世界1位になっています(ニチコン調べ)。常に先を見据えた企業方針を持ち「10年以上使い続けられる蓄電池」の開発に取り組んでいる先進的企業です。
また、環境関連事業にも力を入れています。国内外13ヶ所の事業所でISO14001(環境マネジメントシステム規格)を取得。温暖化物質や有害物質等を削減し、地球環境を守る技術や製品開発を行っています。
先進的かつ環境関連事業にも力を入れている、現代のニーズに即した企業といえるでしょう。
ニチコンの家庭用蓄電池ラインナップ
ニチコンの家庭用蓄電池には、システムの中にパワーコンディショナーを内蔵している「ハイブリッドタイプ」と「単機能タイプ」があります。それぞれの特徴を押さえておきましょう。
ESS-H1シリーズ
ハイブリッドタイプの蓄電池で、太陽光発電システムと連携できます。新技術のリチウムイオン電池を開発し、業界では最大級の12kWhという大容量を実現しました。
製品の保証期間も長く、15年となっています。さらには充電可能容量を50%以上保証するという充実した保証内容にも魅力があります。
設置可能温度もマイナス30℃からプラス40℃と幅広く、国内のあらゆる地域で使えます。
ESS-U2Lシリーズ
単機能タイプの蓄電池ですが、既に太陽光発電システムを設置している場合でも連携機器を使って使用できます。家庭のニーズに応じて、深夜電力や太陽光発電との連携方式を選べるので非常に効率的といえるでしょう。
停電時には蓄電池からのバックアップにより、テレビや冷蔵庫、照明、スマートフォンの充電等、生活に必要な家電製品に電力利用が可能です。
高温や低温にも対応できる蓄電池で、日差しの強い場所や寒冷地でも屋外に設置できます。
ESS-U2Mシリーズ
単機能タイプの蓄電池で、大容量11.1kWhのリチウムイオン電池を搭載しています。本体には10年の長期保証がつき、マイナス10℃から40℃までの温度に対応できるため、夏に高温となる場所や寒冷地でも設置可能です。
容量の30%の電力を常時貯めておける機能があるのが大きな特徴です。災害等による急な停電時にも必要な家電を使用できます。
また、非常時には自動で切り替わるシステムになっているため、ご自身で機器を操作する必要がありません。災害時にも慌てずそのまま必要な電気を活用できるのも安心できるポイントです。
ESS-P1S1
定置型蓄電池の設置工事ができない場合には、ニチコンのポータブル蓄電池が最適です。独立型の蓄電池なので配線工事が不要となり、キャスターをつけると好きな場所にいつでも移動できます。
蓄電用容量は他の機種よりも少ない分、価格がリーズナブルです。
ニチコン製蓄電池の特徴
業界トップクラスの販売台数を誇るニチコン製蓄電池には、どんな特徴があるのでしょうか?以下にまとめて詳しく解説していきます。
特徴1.業界最大クラスの大容量・高出力
新開発のリチウムイオン蓄電池搭載で、12kWhの大容量を実現しています。さらに高い放電能力を持ち、電気を短時間でたっぷり備え、必要な時にしっかり使うことができます。
停電時には、蓄電システムからの電力供給に自動で切り替わります。照明や冷蔵庫、テレビ、スマートフォン充電器等の標準的な家電を最大23時間使用できます。
特徴2.最大14.4kWhの大容量・長寿命
7.2kWhの蓄電システムと増設ユニットを併設した14.4kWhの大容量蓄電システムという2つのラインナップから選べ、長時間の電力使用にも耐えられます。もしもの時に安心して使えるのが、ニチコン製蓄電池の大きな特徴です。
また、標準装備の液晶タッチパネル対応室内リモコンは充電量や運転状況を一目で確認でき、運転エラーやメンテナンス等も画面でわかりやすく表示されます。運転モードの切り替えや設定変更もすぐに行えて便利です。
特徴3.屋外設置でも安心の15年保証
蓄電システムは「家族の暮らしに寄り添うもの」でなくてはなりません。ニチコンの蓄電池はこの企業理念をしっかり反映し、購入から15年の長期に渡って充電可能容量の50%を保証しています。室内リモコンも5年保証で、安心してご使用いただけます。
ニチコン製蓄電池のメリット・デメリット
ニチコン製蓄電池にもメリットとデメリットがそれぞれあります。しっかり知っておくことで、「買って失敗してしまった」というトラブルを防げるでしょう。各項目に分けて詳しくご紹介していきます。
メリット
1.電気自動車と相性が良い
ニチコンは他メーカーに先駆けて「トライブリット蓄電システム」を採用しています。トライブリット蓄電システムとは、「太陽光発電」「電気自動車」「蓄電池」に必要なパワーコンディショナーを一体化させたものです。パワーコンディショナーを集約することで、3つの機器が生活リズムや電気の使用状況に合わせて賢く連携します。特に電気自動車との相性が良く、V2H(電気自動車に蓄えた電気を家庭で利用するシステム)にも対応しています。
2.様々な太陽光発電システムと組み合わせが可能
既存の太陽光発電システムに影響を与えず、パネルのメーカーや機器保証等を気にせずに導入できる「単機能型」の蓄電池が多く発売されています。
「太陽光発電を設置してまだ間がない」「太陽光発電システムの機器保証がまだ残っている」という方でも、安心して大容量の蓄電池を設置できるのが、ニチコン製蓄電池の大きなメリットです。
デメリット
1.価格が高め
ニチコン製の蓄電池は蓄電容量の大きい10kWh以上のラインナップが豊富です。蓄電容量が大きいほど、1度に蓄えられる電気の量は多いのですが、本体価格がその分高額になります。
一番人気のある11.1kWhのもので、150~250万円ほどで販売されていることが多いようです。他メーカーの同容量の蓄電池と比べるとニチコンは割安ですが、決して安い買い物ではありません。
導入費用をなるべく抑えて蓄電池を導入したいと検討されている方には、少し不向きかもしれません。
2.設置にスペースが必要
大容量タイプの蓄電池は屋外設置限定になります。屋内設置はできないため、屋外にスペースが確保できない方は他のメーカーの蓄電池を選ぶ必要があります。
失敗しないニチコン製蓄電池の選び方は?
では、どのような点に気をつけて蓄電池を購入すればいいのでしょうか?失敗しないニチコン製蓄電池の「選び方」「買い方」について、詳しく解説していきます。
1.適正な価格で蓄電池を購入すること
ここ数年、蓄電池そのものの価格は低下しています。容量の大きな蓄電池も少しずつ安くなってきているため、導入するハードルそのものは下がってきたといえるでしょう。ニチコンの蓄電池にも同じことがいえます。
しかし、同じニチコンの蓄電池でも、業者によって見積り額が違うことがあります。蓄電池の比較だけではなく業者間の比較をすることで、適正な価格で蓄電池の購入が可能となります。蓄電池を購入する際には、必ず「相見積もり」を行いましょう。
2.家庭の状況にあった蓄電池を選ぶこと
停電時どの程度、どんな家電製品を使いたいかによって選ぶ蓄電池は変わってきます。ご家庭の人数や状況によっても大きく変わってくる部分です。蓄電池の容量が大きければ大きいほどたくさんの家電を同時に使えますが「本当にそこまで必要か?」という見極めも非常に大切です。
ご家族の将来や災害時の具体的なイメージを持ち、納得できる蓄電池を選びましょう。
まとめ:ニチコンの蓄電池なら効率的な電気運用を実現できます!
ニチコンの蓄電池は、世界の累積生産台数トップクラスという実績があることから、性能や機能の面では安心して導入できるでしょう。電気自動車や太陽光発電システムと組み合わせて使うことで効率の良い電力使用を実現できる「トライブリット蓄電システム」も搭載しています。さらに、蓄電池の容量も大きいので、いざという時の電力を蓄える能力にも優れています。
効率的な電気運用をご家庭で実現したいなら、ニチコン製の蓄電池がお勧めです。ぜひご検討下さい。