エコキュートの耐用年数は?交換時期と目安について

エコキュートの耐用年数は?交換時期と目安について

比較的長持ちするといわれている給湯器の「エコキュート」ですが、実は耐用年数や寿命はメーカーによって設定されていることをご存じでしょうか。各メーカーが設定している耐用年数を過ぎると給湯器に故障のサインが現れます。また、耐用年数が過ぎていなくてもお住まいの環境や給湯器の使用頻度によっては、故障のサインが現れる時期が変化します。そのため、ご家庭によっては給湯器の交換のタイミングが異なることがあります。

そこで今回は、エコキュートの耐用年数や交換のタイミングについて詳しく解説いたします。また、給湯器の寿命を減らす原因、保険が適用できるかどうか、専門業者の選び方など、幅広くご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

エコキュートの耐用年数(寿命)はどれぐらい?

エコキュートの耐用年数(寿命)はどれぐらいだと考えられているのでしょうか?ヒートポンプユニットや貯水タンクといった重要な箇所の他にも、エコキュートの「買い換えサイン」についてご紹介していきます。

1.ヒートポンプユニット

空気熱交換器などが搭載されたヒートポンプユニットの耐用年数は、大体5年~10年程度といわれています。ヒートポンプユニットは大気中の熱をエネルギーに変える部分で、エコキュートの中でも重要な役割を果たしている箇所です。
ヒートポンプユニットは主に、電子回路部品に故障が発生しやすいという特徴があります。貯水タンクよりも先にヒートポンプユニットの寿命が来るため、早めの交換が必要となります。

2.貯水タンク

エコキュートは、貯水タンクに水を貯めてお湯を作ります。この貯水タンクの耐用年数は10年~15年が寿命といわれています。
貯水タンクは、水抜きなどのメンテナンスを定期的に行うことにより、寿命がしっかりと延びる箇所です。長持ちさせるためには、日々のエコキュートのお手入れの仕方が重要となってきます。

3.見逃さないで!エコキュートの「買い換えサイン」

エコキュートを買い換えるタイミングで最も多いのは「お湯に関するトラブル」が発生した時です。
以下のようなトラブルが発生したら、寿命の可能性があり、買い換えのサインだと考えられます。

・お湯の量が少なくなった
・お湯の温度が安定しない(熱かったりぬるかったりと不安定)
・全くお湯が出なくなってしまう
・水漏れをしている箇所がある
・機器から異音がする
・エラーメッセージが消えない

部品の交換や修理で直ることもありますが、メーカーの保証期間を過ぎると一気に修理代が高額になります。場合によっては買い換えた方が安く済むパターンもあるため、慎重に検討することが大切です。

エコキュートの寿命を削る「3つの原因」

上記でエコキュートの耐用年数についてご紹介しましたが、使い方によってはもっと早く寿命が来てしまうこともあります。その原因にはどういったものがあるのか、原因を3つに分けてご紹介します。

1.入浴剤やバスソルトを多用している

エコキュートは、一部を除いた入浴剤やバスソルトの利用を原則禁止しています。エコキュートの中でも追い焚き機能や自動保温機能がついているタイプは、バスタブとエコキュートが直接繋がっています。
そのため、バスタブに入れた入浴剤がエコキュートに循環してしまい、不具合を出してしまうのです。

粒子が溶けにくいタイプの入浴剤であればフィルターが目詰まりを起こしてしまう、入浴剤に含まれる成分で金属部分が酸化・腐食してしまう可能性もあります。主に、以下のような特徴のある入浴剤には注意しましょう。

●白濁色・とろみ成分

循環口のフィルターを目詰まりさせてしまいます。また、ポンプ内に湯垢が付着しやすくなり、故障の原因となります。

●発泡成分

発泡した泡が配管内に入り込み、ポンプのセンサーが反応してしまうことがあります。使用するとセンサーの作動に問題が出てくる可能性があります。

●硫黄・酸・アルカリ・塩分

配管やエコキュートにおける金属部分のサビや腐食の原因になります。

●生薬等の固形物

お湯に入れても溶けないような固形物は、フィルターが目詰まりを起こす原因となります。

2.井戸水や温泉などの「水質」問題

井戸水や温泉といった水質が水道水と異なるものは、一般的なエコキュートには接続できません。水道水以外の水を使用する場合にはメーカー側も通常の寿命を保証しておらず、水質が原因でエコキュートが故障した場合は、無償保証の対象外となります。地下水や井戸水を使いたい場合は、専用のエコキュートを導入するのがおすすめです。

3.機器を設置する環境にも左右される

エコキュートを設置する「環境」によっても、寿命は大きく左右されます。屋外に設置されることが多いため、ある程度の外部環境には耐えられますが、湿気やホコリが多い場所はやはり不向きといえるでしょう。周囲にスペースがない場合も、予想より早く寿命が来る原因となります。
設置場所は専門業者と相談して、できるだけ適した場所を探しましょう。

エコキュートの修理・交換に「火災保険」は適用できる?!

エコキュートは、基本的に火災保険の「建物」の契約で補償の対象となります。「建物に付属した電気的設備」といった認定で、取り外しができないように設置してあるのが前提です。
自然災害による損害で修理を行いたい時は、災害の内容に応じて適用されることがあります。ただし、近年増えている水害による被害は、火災保険の中でも「水災補償」の契約が必要になります。
主に、以下のような災害には火災保険が適用されます。

・火災でエコキュートに損害があった(火災)
・落雷によりエコキュートが故障した(落雷)
・台風の強風でエコキュートが倒れて故障した(風災)
・屋根からの落雪でエコキュートがつぶれた(雪災)
・雹(ひょう)によってエコキュートが破損した(雹災)
・エコキュートが盗まれた(盗難)
・車が家に衝突し、エコキュートが故障した(物体の落下・飛来・衝突)
・子どもがボールで遊んでいてエコキュートにぶつけた(破損・汚損)

水害による補償は、建物の保険額に対して30%以上の損害を受けた場合または「床上浸水」「地盤から45cmを超える浸水」によって損害が生じた場合に補償が受けられます。

交換の際は必ず専門業者に依頼しよう

エコキュートを設置する際には、様々な専門知識が必要になります。電気と水を扱うエコキュートの施工には、以下の資格が不可欠です。

第二種電気工事士

一般住宅や店舗などで、電気工事をする際に必要な資格です。
エコキュートは電気機器のため、工事を行う施工業者は第二種電気工事士の資格を持っていなければなりません。しかし、近年は工事費用をなるべく安く抑えようという動きから、無資格で作業を行っている業者もあるため注意が必要です。

排水工事主任技術者

エコキュートは電気機器でありながら、配管の工事も必要です。そのため、国家資格である排水装置主任技術者の資格も必要となります。
この資格は施工業者に1名でも資格保有者がいれば問題ありません。
施工業者全体で、必ず1人以上資格を保有している人が必要となります。

また、ガス給湯器から入れ替える場合には「ガス機器設置スペシャリスト」や「液化石油ガス設備士」といった資格も必要となります。
エコキュートの交換時には、必ずこれらの資格を施工業者が保有しているか、必ず確認しましょう。

まとめ:耐用年数を見極め、不調を感じたら早めの相談を

日常的に使う給湯器は、故障やトラブルで使えなくなると一気に生活に支障が出てしまいます。まずは、エコキュートそのものの耐用年数や寿命を知り、適切な修理や交換をすることで、安全にエコキュートを使えるようになります。
また、耐用年数を過ぎたエコキュートを無理矢理使い続けるのは火災や事故の原因となります。不調を感じたら早めに専門業者に相談し、修理や交換等の処置を受けるようにしましょう。

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