自然災害や大規模な停電が発生した時に、自宅の電力をまかなうためには自家発電機が大きな助けになります。ただ、自家発電機には種類があって、使い方や費用もそれぞれ異なるため、どれが自分に合っているのか分からないこともありますよね。
この記事では、家庭用自家発電機の種類や特徴、蓄電池の種類について紹介します。自分に合った自家発電機を選ぶためには、この情報を事前にチェックしておくことが大切です。
まずは、ガソリンや灯油、太陽光発電など、自家発電機の種類について解説していきましょう。
家庭用発電機の基礎知識
自然災害や大規模な停電が発生した際に、家庭用発電機を用意することは、防災対策の1つとして考えられます。しかし、「電気に詳しくないから何を選んでいいのか分からない」という人もいるでしょう。そこで、家庭用発電機を選ぶ上での基本的な知識をお伝えします。
まず、家庭用発電機には、ガソリンや灯油、太陽光発電など、種類があります。しかし、電気に詳しくない人もいるため、それぞれの種類について、使い方や燃料代、メンテナンスなどをわかりやすく説明します。自分の家庭のニーズに合った発電機を選ぶことが大切です。
また、発電機には、蓄電池を利用するものと、利用しないものがあります。蓄電池を利用する場合は、発電機から蓄電池にエネルギーを貯め、必要な時に使うことができます。一方、蓄電池を利用しない場合は、発電機から直接電気を供給します。蓄電池を利用する場合には、蓄電池の種類や容量にも注意が必要です。
さらに、家庭用発電機の発電能力も重要です。家庭で使用する電気の量に合わせて、発電能力を選ぶ必要があります。発電能力が不足している場合は、必要な電力をまかなうことができません。一方、発電能力が余っている場合は、無駄に燃料を消費することになります。
以上の基本的な知識を押さえておくことで、家庭用発電機を選ぶ際の判断基準が明確になります。電気に詳しくなくても、わかりやすく説明していますので、ぜひ参考にしてください。
家庭用発電機とは
家庭用発電機は、自宅で利用している電力に加えて、追加の電力を生成することができる機器です。最近では、自然災害に備える防災グッズとしてだけでなく、普段の生活にも取り入れる人が増えています。
停電が発生した際には、懐中電灯や携帯電話の充電、エアコンや冷蔵庫の動力源など、家庭内の電力をまかなうことができます。また、ポータブルなものから備え付けタイプまで、家庭用発電機の種類も多く、用途に合わせた選択が可能です。
自然災害に備えるだけでなく、電力供給が不安定な地域やアウトドアでの使用など、多様なシーンで活躍する家庭用発電機です。ただし、災害時には生命にかかわる場合もあるため、安全かつ適切な使い方を知ることが重要です。家庭用発電機を導入する前に、必ずマニュアルを読んでおくようにしましょう。
家電に必要な電力の計算方法
家庭用発電機を導入する前に、家電製品の消費電力を把握することが大切です。家電の種類によっては、起動時に大量の電力を消費するものもありますし、停電時に必要な家電が使えないこともあるため、余裕を持った発電量で計算しておくことが重要です。
まずは、各家電製品のラベルに記載されている消費電力を確認しましょう。テレビなら100W程度、エアコンなら1,000W程度、冷蔵庫なら150W程度など、種類によって異なります。同時に使用する場合の合計消費電力も考慮しましょう。
そして、必要な発電能力を計算します。家電製品の消費電力を把握し、余裕を持った発電能力を考慮して、発電機を選びます。発電能力が不足している場合、必要な電力をまかなうことができず、電気製品の故障や発電機自体の故障につながることがあります。そのため、発電能力の確認は選択前に必ず行いましょう。
以上のように、家庭用発電機を選ぶ際には、家電製品の消費電力を正確に把握することが非常に重要です。必要な発電能力を適切に把握し、停電時に備えることで、快適な生活を送ることができます。
失敗したくない！家庭用発電機を選ぶ際に知っておきたいこと
家庭用発電機を導入する際には、必要な家電製品や機能によっても選択が変わってくるため、注意が必要です。特に、停電時に必要な機器をリストアップし、自分にとって重要なポイントを考慮することが大切です。例えば、エアコンや冷蔵庫などが必要な場合は、その消費電力を考慮した上で、発電機の選択を行う必要があります。
また、発電機の機能によっても選択が異なってくるため、必要な機能をリストアップしてから、発電機を選ぶことが重要です。例えば、ポータブルタイプの発電機は、アウトドアでの使用に向いていますが、家庭内での使用には向いていない場合もあります。
事前にイメージすることで、必要な準備を行い、安心で快適な停電時を過ごすことができます。発電能力だけでなく、家電製品や機能にも着目した選択を行いましょう。
停電時に使いたい家電は何？必要なものを洗い出して備えよう
停電時に必要な家電製品は、どのようなものがあるのでしょうか。真夏や真冬に停電しても過ごしやすいよう、エアコン以外にも必要な家電をリストアップしましょう。また、灯油ファンヒーターやガスコンロなど、主な使用エネルギーが電気でない製品にも、電気がないと使用できないものがあります。そのため、停電時に使える製品を選ぶ際には、主な使用エネルギーが電気以外であるかどうか、また、使用に必要な電力がどの程度かを確認することが重要です。必要な家電をリストアップし、選択前にしっかりと準備しましょう。
発電機の騒音対策は必須！近隣トラブルを防ぐためにも静音性能に注目しよう
ポータブル発電機を購入する際には、周囲の騒音レベルにも注意が必要です。発電機の騒音が近隣住民に迷惑をかけることにならないよう、立地環境を考慮することが重要です。また、停電時に必要な家電を想定し、必要な機能や性能、使用場所などを考慮した上で、最適な発電機を選ぶことが大切です。
家庭用発電機の導入には費用がかかるため、予算の検討も必要です。ただし、価格だけにこだわると、必要な機能や安全性を見落とすことがあります。災害や停電時に必要な安心・安全性も考慮し、総合的に判断しましょう。初期費用が高額でも、補助金を活用したり、自家発電による電気代の削減など、お得に利用する方法があります。自分のニーズに合わせた最適な発電機を選び、停電時に備えることが大切です。また、具体的な家庭用発電機の種類についても、検討してみるとよいでしょう。
燃料不要で使える！手動式発電機の特徴と活用方法
手動式発電機は、燃料を必要としないため、災害時などでの利用に適しています。また、ラジオや携帯電話などの小型家電製品の充電にも使用できます。手動式発電機の最大のメリットは、自分の力で発電し、大量の電力を得ることができることです。ただし、デメリットとしては、非常に手間と時間がかかることが挙げられます。
手動式発電機の使い方は、手回しクランクを回し、発電機にエネルギーを供給することです。手動式発電機は、コンパクトで取り扱いやすく、携帯性に優れているため、アウトドアでの使用にも最適です。
手動式発電機のデメリットを考慮しながらも、災害時やアウトドアでの利用などで活躍する手動式発電機。適切な使い方を知り、電力不足に備えましょう。
手動式発電機の活用方法と、そのメリット・デメリットや必要な費用について
手動式発電機は、人力で発電する機器で、燃料不要でコストを抑えられることが最大のメリットです。手動式の場合は1万円程度、ペダル式であれば3万円台と比較的手頃な価格帯となっています。また、コンパクトなタイプが多く、持ち運びもしやすいことがメリットです。
しかし、発電量が小さいため、小型家電の充電や一時的な照明など、用途が限定される点があります。また、長時間の発電が難しいため、手動式発電機を使うことは大変なことになるかもしれません。一方で、非常時に備えて手動式発電機を導入することで、少なくともラジオや携帯電話などの充電は可能となり、安心感を得ることができます。手動式発電機は、小規模な電力需要を賄うのに最適な選択肢です。
手動式発電機で使える家電と使用時間の目安
手動式発電機を使う際には、どの家電が使用可能であるか、またその使用時間の目安を把握することが重要です。手動式発電機は発電量が小さく、最大でも100W程度しか発電しないため、携帯電話やラジオ、タブレット、照明など消費電力の少ない家電に限られます。使用時間の目安は、100W発電した場合に、携帯電話（15W）であれば6～7時間程度、LED蛍光灯（18W）であれば5時間程度です。バッテリーを接続して充電することも可能ですが、10Wを充電するには3分程度ハンドルを回し続ける必要があるため、ある程度の体力が必要です。乾電池が使えるタイプやソーラー充電ができるタイプの製品を選ぶことで、負担を軽減することができます。適切に選び、使い方を把握することで、非常時に便利に使うことができます。
アウトドアにもおすすめ！燃料式発電機の魅力と使い方
燃料式発電機は、屋外での使用を主な目的とし、ガソリンやカセットガスボンベを利用して電気を生成する機器です。家庭用発電機よりも発電量が大きく、家電や工具などにも接続可能です。価格帯は数万円から数十万円と幅広く、発電能力や機能によっても異なります。
メリットとしては、発電量が多く、緊急時に必要な家電や工具を稼働させることができる点が挙げられます。また、電源の取り扱いが簡単で、携行性に優れたものもあります。一方で、排気ガスや騒音が発生するため、十分な換気や近隣トラブルに配慮する必要があります。また、燃料費の面でもコストがかかるため、継続的な使用には注意が必要です。特徴やメリット・デメリットを把握して、使用目的に合った燃料式発電機を選びましょう。
【燃料式発電機の価格】
機種によって異なりますが、5万円から10万円程度の価格帯になります。
【燃料式発電機のメリット】
燃料式発電機は、安定した電力供給ができるため、調理家電から精密機器まで多彩な家電に対応可能です。また、機種によって発電量が異なるため、必要に応じて選べ、持ち運びもできるためアウトドアでも活躍します。
【燃料式発電機のデメリット】
燃料式発電機は、多種多様な家電に対応可能で、安定した電力供給ができることから、調理家電から精密機器まで幅広い用途に利用できます。機種によって発電量が異なるため、必要に応じて選択することができ、また、持ち運びも可能であるため、アウトドアでの使用にも活躍します。
使える家電の種類と使用時間の目安
燃料式発電機の発電量は大きいほど、エアコンや冷蔵庫などの家電にも対応できますが、その分価格も高くなります。ガソリンタイプは連続使用時間が長い一方、燃料の長期保存が難しいため注意が必要です。また、燃料の種類によっては持ち運びやすさにも差があります。事前に燃料の確認と保管方法の確認を行う必要があります。アウトドアや災害時には、必要な発電量や使用シーンを考慮して、適切な製品を選ぶことが重要です。
住宅用太陽光発電で安心の電力供給
住宅用太陽光発電は、自宅での電力需要を賄うために利用されるエコな電源です。電気代の削減にも貢献し、停電時にも安定した電力供給が可能です。特徴としては、環境に優しく、長期的なコスト削減が期待できることが挙げられます。しかし、初期費用がかかるため、長期的な視野での導入を考える必要があります。
また、災害時に使える家電としては、太陽光発電の場合、バッテリーに蓄電することで、ライトや通信機器などの照明や通信機器などの簡易な電力供給が可能です。ただし、発電量は天候によって左右されるため、使用可能な家電や使用時間は制限されます。家電の消費電力を把握し、バッテリーの容量や太陽光発電のパネルの大きさを検討し、設置前にしっかりと検討しましょう。
使い方や費用、メリット・デメリットは？
太陽光発電は、環境にやさしいエネルギー源として注目されています。住宅用太陽光発電は、家庭に設置した太陽電池モジュールを利用して発電するシステムです。発電した電力は家庭で利用でき、余った電力は電力会社に売電することもできます。また、国のFIT制度や税制優遇などの支援があり、初期費用を抑えることもできます。
太陽光発電は、販売価格が10年前と比べて半額以下まで下がり、一般家庭にも導入しやすくなっています。FIT制度は2020年度をもって終了しましたが、自治体によっては独自の補助金制度がある場合もあります。太陽光発電のメリットは、安価であること、停電時に電力供給が可能であること、余った電力を売電できることなどです。夜間や悪天候時には発電ができないため、蓄電池などの併用が必要ですが、技術の進歩により夜間や悪天候時でも十分な電力供給が可能になっています。
太陽光発電の使える家電と使用時間の目安
住宅用太陽光発電の典型的な容量は、4〜6 kWで、年間の平均発電量は1 kWあたり約1000〜1200 kWhです。1日あたりの平均発電量は1 kWあたり3 kWh程度なので、1日あたり15 kWh発電できた場合、一般的な家庭で1日20 kWhの電力を消費している場合、太陽光発電で75％をまかなうことができます。大型の家電製品にも対応可能で、災害時にも大きな助けになりますが、蓄電池を使用しない場合は昼間のみの発電に限られ、使用可能時間は通常10〜14時間程度です。また、朝や夕方、天候が悪い日には発電量が少なくなるため、対策が必要です。
自家発電機と蓄電池の併用で、停電時にも安心の暮らしを手に入れよう
蓄電池を使うことで、停電時にも安心して電力を利用できます。また、蓄電池を利用することで、効率的に電力を使用することができます。蓄電池にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。ここでは、自動車を蓄電池として利用する方法について解説します。
EVやPHV、HVは、災害時の電源として注目されています。各車体に搭載されたACコンセントで1500Wまでの家電が使用可能で、ホットプレートなど消費電力が多めの家電も動かせます。JAFの検証によれば、充電されたEVなどがあれば、停電時でも暖をとり、温かい食事がつくれるとの結果が出ています。
さらに、V2H機器を導入することで、自動車から家庭へ、家庭から自動車への給電が可能になります。家全体への蓄電池効果がほしい場合は、V2Hも併せて設置しましょう。停電時には、容量の大きい非常用電源として使うこともできるため、備えとしても有用です。
ただし、蓄えた電気が尽きた場合は、停電の最中でも充電できる方法を用意しておく必要があります。また、自動車から電力を取り出すことで、バッテリーの寿命が短くなる場合もあるため、注意が必要です。
据え置き型蓄電池
据え置き型蓄電池は、高容量な蓄電池で、建物の内外に設置されます。太陽光発電と併用することで、昼夜を問わず電力を確保できるため、安心感があります。グリーンモード機能により、太陽光で発電した余剰分の電気を蓄電し、不足分を放電することもできます。そのため、太陽光発電との相性は非常に良いと言えます。
一般的な家庭用蓄電池の容量は5～7kWhで、設置費用は1kWhあたり15万～28万円程度が相場です。つまり、100万～150万円程度の投資が必要です。しかし、国や地方自治体の補助金制度を活用することで、費用を抑えることができます。購入費用の面で不安がある方は、補助金の情報を調べてみることをおすすめします。
ポータブル蓄電池
ポータブル蓄電池は、持ち運びができるコンパクトな蓄電池で、容量は200～1000Wh程度まであります。主に、充電器やノートパソコンなど、消費電力の小さいものに使用されます。出力ポートも、使用する機器に合わせたものが用意されているため、選ぶと良いでしょう。普段の電力供給には不十分かもしれませんが、非常時には非常に便利な蓄電池です。
停電中でも発電可能な太陽光発電の有用性
自家発電機を活用する場合、太陽光発電は最もおすすめの方法です。ただし、夜間の電力も確保するためには蓄電池との併用が必要であり、設置費用が高額になるため業者選びには慎重になる必要があります。和上ホールディングスでは、蓄電池との同時見積りも可能であり、相場を知り適正価格を見極めるためにもぜひご利用ください。太陽光発電と蓄電池をセットで購入することで、よりお得に設置できるため、ぜひ検討してみることをおすすめします。
