エコキュートの沸き上げ時間の設定方法やトラブルの対処法を解説!

エコキュートの沸き上げ時間の設定方法やトラブルの対処法を解説!

エコキュートは、その高効率と環境への配慮から、日本の家庭で広く採用されています。その中核となる機能の一つが「沸き上げ」機能です。

しかし、これらのシステムを最大限に活用するには、適切な沸き上げ時間の設定とメンテナンスが欠かせません。

今回は、エコキュートの沸き上げ設定の変更方法や、万が一沸き上げができなくなった場合の対処法などについて詳しく解説します。

エコキュートのお湯はすぐに沸かない

エコキュートはヒートポンプと呼ばれる仕組みを使って、空気中の熱を集めて圧縮し、その熱を利用してお湯を作ります。

熱エネルギーを0から生み出すのではなく、空気中に自然に存在する熱を集めるので、エネルギーの効率が良く、従来の電気温水器と比べても約3分の1のエネルギーでお湯を沸かすことが出来るようになりました。

しかし、瞬時に大量の熱エネルギーを集めることは出来ないので、一度に大量のお湯を作ることは得意ではありません。そのため、ある程度の量のお湯がたまるまでには、しばらく時間がかかってしまいます。

沸いたお湯はタンクにためられる

エコキュートは一度に大量のお湯を沸かすことは出来ないので、時間をかけて沸かしたお湯を専用の貯湯タンクにためる仕組みです。

一般的にはエコキュートを設置した後は、深夜の電気代が安い料金プランに切り替えます。エコキュートが沸き上げを行なうのは23時~翌朝の5時頃までの時間帯になります。

そうして、エコキュートが沸きあげたお湯はタンクの中に貯められ、必要なときにタンクの中のお湯と水道水を混ぜて出湯する仕組みになっています。

エコキュートを購入する際には、家族の人数に合わせてお湯を貯められるタンクのお湯の量を決めます。タンクのサイズを間違えてしまうと、使っている途中でお湯が足りなくなってしまい不便になることがありますので、注意が必要です。

ガス給湯器との違い

ガス給湯器は、お湯を使うときに瞬間的に加熱して必要な量のお湯を作りだすように設計されています。蛇口をひねれば使いたいだけのお湯が使えるので、お湯切れの心配がありません。

また、水道水を直接温めて出湯するので、水質や水圧も水道水のままで使えるというのもガス給湯器のメリットの1つです。

ただ、災害時にガスや電気などのライフラインが止まってしまうと完全にお湯が使えなくなってしまいます。また、ガスを使うのでガス漏れや火事が起こる可能性があります。

エコキュートが1時間でお湯を沸きあげる量

エコキュートがお湯を沸かすスピードは、ガス給湯器と比べると遅いです。

では、実際にエコキュートは1時間でどれくらいの量を作れるのでしょうか?

一般的には、エコキュートは1時間当たり100L前後のお湯を沸かすことができます。

エコキュートのタンクの中には約80℃のお湯がためられるようになっており、タンクの中の熱湯を水道水と混ぜて、40℃前後のお湯にして出湯します。

季節によって混ぜる水道水の水温も変わりますので、夏場と比べると冬場の方が使えるお湯の量は少なくなります。また、メーカーによっても多少性能が異なります。詳しくは各メーカーのホームページをご覧ください。

沸き上げ設定を工夫すれば電気代を節約できる

エコキュートは毎日、深夜の時間帯に次の日に使う分のお湯を自動で沸かす機能が付いています。もちろん、初期設定のまま使っていても、エコキュートは十分安い電気代でお湯を使うことができるようになっています。

しかし、エコキュートがお湯を沸かす設定を工夫することで、さらに電気代を節約しながら使うことも可能です。ここでは、そんなエコキュートでできる節約の、ちょっとしたコツをお伝えします。

深夜のみ沸きあげる設定にする

エコキュートには、タンクのお湯の量が少なくなると自動でお湯を沸き増しして「湯切れ」しないようにする設定ができるものがあります。

タンクの中のお湯を常に一定量以上に保ってくれるので安心ですが、昼の沸き上げは深夜の沸き上げと比べると割高になってしまいます。

お湯をあまり使わないというのであれば、昼間の自動沸き上げの機能を切ったり、「深夜のみ」沸き上げる設定に変更しておきましょう。

季節によって沸き上げの設定を変更する

エコキュートには学習機能があり、毎日どれくらいの量のお湯を使っているかのデータを集計し、そのデータを元に夜間に必要な量のお湯を沸かすという機能が付いています。基本的にはこのモードが一番お得になるように設計されています。

しかし、寒い冬の時期にはお湯を使う量も増えるので、通常の設定のままでは使っている途中にお湯が足りなくなることも。

頻繁にお湯が足りない日が続くのであれば、夜中に沸かすお湯の量が多くなる「多め」もしくは「満タン」の設定に変更しておきましょう。寒い時期が過ぎたら、元の省エネモードに戻しておくのをお忘れなく。

長期の外出の際は沸き上げを休止する

エコキュートは前日の夜にその日に使う分のお湯を沸かします。そのため、家に誰もおらず、全くお湯を使わないという日にも、沸き上げは通常通り行われます。これは実にもったいない。

外出するのがあらかじめわかっている場合には、エコキュートの沸き上げを一旦休止しましょう。

メーカーにもよりますが、リモコンの設定で最大2週間まで沸き上げを停止することが出来ます。それ以上の長期間、不在にする場合にはエコキュート本体の電源を落として、タンクの中の水もあらかじめ抜いておくことをおすすめします。

タンクや配管内部に水が残ったままだと、夏場には異臭の原因になったり、冬場には水分が凍結し、エコキュートが故障する原因にもなるためです。

エコキュートの沸き上げ設定の変更方法

湯の沸き上げ時間を変更するにはどうすればよいのでしょうか。

メーカーによって機能や名称に違いはありますが、3つの設定変更が可能です。

ピークカットの設定

1つ目はピークカットの設定。「ピークカットの設定」とは、電力使用のピーク時に電気を使用しない設定のことです。

電力会社との契約内容を確認し、料金が高くなる時間帯にピークカットを設定しておけば、その時間に沸き上げしなくなるので、電気代を抑えることができます。

例えば、電力使用量が多い時間帯が午前11時から午後4時くらいまでだとすれば、その時間に湯切れが発生しても、沸き上げしない設定になります。

電力制度の設定

2つ目は電力制度の設定。電力会社と契約しているプランにそって湯を沸かすように設定します。

例えば、契約している深夜電力の時間帯が夜22時から翌朝8時までだとすれば、その時間に湯を沸かすよう設定できます。

電力会社と特別な設定をしていなかったとしても、湯の沸きあがり時間を決めたいと考えるかもしれません。そんなときはマニュアルで炊き上げ時間を調節しましょう。

昼間シフトの設定

3つ目は太陽光発電を利用した設定。太陽光発電の電力で湯を沸かすため、夜の沸き上げで使用する電力を減らせます。また、太陽光発電は自家発電であるため、この電力で湯を沸かしても電気代がかかりません。

ただし、天候が悪いときは十分な電力を確保できないこともありますので、注意しましょう。

エコキュートの沸き上げが出来ない場合

エコキュートも設置が終わり、初期設定が完了すれば毎日必要なお湯を沸かし続けてくれます。

しかし、ある日突然リモコンに「残湯なし」と表示されたり、沸き上げのボタンを押しても全然お湯の量の目盛りが増えないと言ったことが起こることがあります。

エコキュートの沸き上げが出来なくなってしまったときの原因と対処方法を紹介します。

配管からの水漏れ

配管や貯湯タンクからの水漏れが原因で、いつまで経ってもタンクにお湯がたまらないということが考えられます。

リモコンに水漏れを知らせるエラーコードが表示されたり、貯湯タンクやヒートポンプの周辺が水で濡れていたりすることで気が付くことが多いでしょう。

配管の継ぎ目に使われているパッキンなどは、経年劣化により破損しやすくなります。水漏れが発生した箇所によっては、さらなる故障の原因にもなりますので、早めの対処をおすすめします。

水漏れに気が付いたら、施工してもらった販売店や、メーカーに連絡して点検や修理をしてもらいましょう。

機器の故障

エコキュートの電子基盤のトラブルが原因で、沸き上げが出来なくなることもあります。部品の交換が必要な修理になりますので、メーカーに問い合わせて点検や修理を依頼しましょう。

エコキュートを使う時は沸き上げ時間の適切な設定とメンテナンスが必要

エコキュートの沸き上げ設定は、電力制度設定、ピークカット設定、昼間シフト設定の3つを活用することで、電気代を抑えつつ必要な湯量を確保できます。

一方、沸き上げができなくなった場合、配管の水漏れや電子機器の不具合が考えられます。これらは早期に対処することで、長期的な故障を防げます。

エコキュートの性能を最大限に引き出し、安心して使用するためには、設定やメンテナンスを適切に行うことが重要です。

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