和上ホールディングス社内において、太陽光発電システムの大手メーカーであるDMMエナジー様による勉強会が開催されました。当日はDMMエナジー様からご担当の方に来社いただき、和上ホールディングスからの参加者に対してとても実践的な情報を教示いただくことができました。
「DMM」というブランド名はとても有名なので、IT企業としての「DMM」を知っている方は多いと思います。映像配信からゲーム、金融、オンライン英会話、さらには沖縄では水族館を経営しているという多角展開の企業です。その他にもまだまだたくさんの事業を展開していて、その中の自然エネルギー部門が今回勉強会を開催していただいたDMMエナジー様です。お笑いタレントのビートたけしさんがイメージキャラクターを務めているので、テレビCMをご存じの方も多いかもしれません。
いわゆるベンチャー企業グループが仕掛ける環境ビジネスだけあって、DMMエナジー様の太陽光発電システムにはユニークな特徴がいくつもあります。
その中でもユニークで目を引くのが、両面発電です。DMMエナジー様が提供しているモジュール(太陽光パネル)は裏面がバックシート構造になっており、地面などからの反射光も取り入れて電力を生み出します。もちろん表面では太陽光を直接受けて発電をするわけですが、モジュールが届いていない部分の太陽光は発電に結び付けることができません。仮に地面などに当たった太陽光が反射していて、それが豊富な光量だったとしても発電はできません。それをしっかりと発電につなげることで、太陽光をムダにしない高い発電効率が実現しています。
発電効率の面で、もうひとつユニークな特徴があります。それは、ハーフカットセルです。モジュールの大きさをフルサイズではなく2分の1にカットした「ハーフカットセル」を採用することでセルの電力損失を4分の1にまで低減します。よりきめ細かいモジュール構成にすることで太陽光をムダにせず発電に結び付ける考え方で、こちらにもDMMエナジー様の思いが込められているように感じます。
また、モジュールにはP型とN型という分類があります。一般的に広く用いられているP型はLID現象といって稼働開始直後の時期に出力が低下したり、弱光応答性が低いため弱い光だとモジュールが反応しない(つまり発電できない)ことがあります。
それに対してDMMエナジー様のモジュールはN型といってLID現象の影響が少ないものが用いられているため、稼働直後の出力低下がほとんどありません。そして弱光応答性が強く、天気の悪い日など太陽光が少ない日でもしっかり発電します。
和上ホールディングスは長年太陽光発電システムの施工と販売を手がけてきましたが、こうした差は発電期間が長くなるほど大きくなることをよく知っています。その立場から感じるのは、DMMエナジー様の太陽光発電システムが長い目線でのメリットを重視していることです。太陽光発電を短期的な目線で考える人は少ないと思うので(特に住宅用の場合はその傾向が強いです)、私たちとしてもお客様に提案しやすい設計思想だと思いました。