マイニングには太陽光発電とのセットがおすすめ?メリットや関連サービスについても

マイニングには太陽光発電とのセットがおすすめ?メリットや関連サービスについても

暗号資産(仮想通貨)のマイニングは、コンピュータの計算処理に応じて新規発行コインを得られます。しかし、計算処理を常時行う必要があるため、消費電力量および電気代の負担も常にかかります。

そこで今回は、太陽光発電とマイニングの組み合わせに関する特徴やメリット、注意点について詳しくご紹介します。マイニングに関心を寄せている方やマイニングの電気代負担を軽減したい方は、参考にしてみてください。

暗号資産のマイニングとは?

暗号資産とは、国の中央銀行が発行していないデジタル資産の総称で、日本円や米ドルなどと交換することが可能です。つまり、暗号資産で買物を行ったり暗号資産取引を行ったりできます。

暗号資産のマイニングは、暗号資産を獲得するための作業を指します。しかし、日常生活で聞きなれない用語でもあるため、分かりにくい方も多いのではないでしょうか。

太陽光発電の仕組みは知っていても暗号資産のマイニングについては知らないという方に向けて、まずはマイニングの仕組みについて分かりやすく紹介します。

新規発行の暗号資産を獲得するための作業

暗号資産は、ブロックチェーンと呼ばれる特殊なプログラムで新規発行されたり管理されたりしています。

ブロックチェーン技術で自動的に発行される暗号資産を獲得する方法の1つが、マイニングという作業です。マイニングの具体的な方法は、ビットコインやイーサリアムなど暗号資産によって異なります。

ビットコインのマイニングは、ブロックチェーンに関する計算処理をサポートしたユーザーの中で、最も早く計算処理を行ったユーザーへ暗号資産が付与される仕組みです。

計算処理を行うためには、マイニングマシンと呼ばれるコンピュータを用意する必要があります。

マイニングマシンの特徴

マイニングマシンは、一般のネットショップやパソコンショップなどで販売されています。部品は、パソコンに組み込まれているものと同様にCPUとGPU、ASICで構成されているのが特徴です。パソコンと異なる点は、キーボードやモニターなどが付帯されていない点です。

マイニングマシンを稼働させるには電気が必要なので、電気代を負担する必要があります。電気代はマイニングマシンのW数と稼働時間に応じて変わるため、1ヶ月4,000円程度で済む場合もあれば5万円以上かかることもあります。

そして、マイニングマシンの電気代に対して獲得した暗号資産の価値が上回れば、黒字化を達成できます。

マイニングのライバルが少ない暗号資産を選択したりマイニングマシンの電気代を抑えたりするのが、マイニングを軌道に乗せるための基本的なポイントです。

太陽光発電とマイニングを組み合わせるメリットとは?

マイニングの基本的な意味や特徴を把握したあとは、太陽光発電とマイニングを組み合わせるメリットについて確認していきます。

マイニングにかかる電気代を削減

太陽光発電で発電した電気をマイニングマシンへ供給できれば、マイニングにかかる電気代を削減できます。

たとえば、住宅用太陽光発電は家庭用コンセントに対応しているので、マイニングマシンへの電力供給も可能です。さらに住宅用太陽光発電では、電気代を数1,000円単位で削減できます。そのため、マイニングマシンの電気代を削減することが可能です。

太陽光発電の固定買取価格は年々下落傾向で、売電収入を伸ばしにくい側面もあります。自家消費型太陽光発電による電力の二次利用は、売電よりも効率よく収益を獲得できる可能性があります。

小規模マイニングでも採算を合わせられる可能性がある

太陽光発電で電気代を削減できれば、小規模マイニングでも採算を合わせられる可能性があります。個人がビットコインなどライバルの多い暗号資産でマイニングを行うと、新規発行コインを獲得することは難しい状況です。さらに電気代の発生で、赤字リスクを負うことになります。

近年、企業もマイニングへ参入しており、大規模なマイニングマシンを用いて大容量・高速処理を実現しています。その結果、個人でマイニングを行っている方は、報酬を獲得できません。

しかし、太陽光発電で電気代を削減もしくは0円まで抑えられれば、仮に新規発行コインを獲得できなかったとしても赤字を大幅に抑えられます。また、マイナーな暗号資産のマイニングへ参加すれば、黒字化を目指せますし電気代の削減によって収益を伸ばすことが可能です。

マイニングと太陽光発電の組み合わせは、個人にとってもメリットの多い運用方式です。

企業の場合は中小企業等経営強化法を活用可能

企業が太陽光発電とマイニングを組み合わせている場合は、中小企業等経営強化法を活用してマイニングマシンの費用を即時償却できます。通常、事業に用いる設備を減価償却する場合は、法定耐用年数に沿って毎年分割しながら計上します。

一方、中小企業等経営強化法を活用すると、設備の導入年度に費用を一括で償却することが可能です。さらに中小企業等経営強化法では、事業用として太陽光発電も即時償却の対象として認められます。

事業にかかるコストを抑えながらマイニングを行いたい時は、太陽光発電と組み合わせて即時償却を検討してみるのも大切です。

太陽光発電とマイニングの注意点

続いては、太陽光発電とマイニングに関する注意点を紹介します。

小規模なマイニングでは太陽光発電の初期費用と重なり赤字になる可能性

前半でも少し触れましたが、個人で小規模なマイニングを行うと暗号資産の種類やマシンの性能、マイニングの時期によって赤字化してしまう可能性もあります。さらに太陽光発電の導入でも費用がかかります。マイニングと太陽光発電を組み合わせる時は、マイニングの赤字と初期費用負担に注意が必要です。

マイニングを行う時は、ライバルの少ない暗号資産でマイニングの準備を始めたり少しでも性能の高いマシンを用意したりしておくのが大切です。

太陽光発電に関しては、利息の低いローンを組んで購入したり発電効率の高いパネルを設置したりなど、初期費用の抑制と発電効率の向上へ向けた対策も重要です。

マイニングで得た収益も確定申告しなければいけない

マイニングで収益を得た場合は、確定申告を行う必要があります。さらに暗号遺産のマイニングは、暗号資産取引や太陽光発電の売電収入と異なるルールが定められています。

暗号資産のマイニングでは、暗号資産を受け取った時点の評価額を基準にされる仕組みです。暗号資産を受け取った時点では日本円に交換していないため、常に価値が変わります。

そのため、暗号資産取引や太陽光発電の売電よりも売上の確認が、難しい側面もあります。マイニングを始める時は、報酬を獲得した日のレート(例:1BTCにつき○○円)を記録しておくのが基本です。また、獲得した暗号資産は、早めに日本円へ交換しておくのもポイントです。

なぜなら、暗号資産の価格変動は激しく、数時間や数日で日本円に直すと数万円~数100万円の乱高下を繰り返すケースもあるからです。

そして、太陽光発電で売電を行っている場合は、売電収入および所得を確定申告する必要があります。太陽光発電とマイニングもしくは一方を始める場合、事前に会計ソフトの導入や確定申告へ向けた準備を進めるのも重要です。

個人が太陽光発電とマイニングを導入するには

ここからは、個人で太陽光発電とマイニングを導入する方法について紹介します。

マイニングマシンを購入もしくは組み立てる

マイニングマシンは、パソコンショップなどで販売されていて、個人も購入できます。また、パソコンの部品やマイニングマシン向けの部品を購入し、自作のマイニングマシンを組み立てることも可能です。

マイニングマシンの価格は、マシンの性能によって大きく変わります。GPUを使用したマイニングマシンを導入する場合は、13万円程度の初期費用で購入もしくは自作できます。

より高性能なマイニングマシンを自作もしくは購入する場合は、50万円や100万円以上の費用を用意しなければいけない場合もあります。

マイニングマシンの組み立てにはパソコンの知識も必要のため、部品購入前に勉強しておくのがおすすめです。

住宅用太陽光発電もしくは小型ソーラーを設置

マイニングマシン向けに太陽光発電を導入したい場合は、住宅用太陽光発電もしくは小型ソーラーを接続する方法があります。

住宅用太陽光発電は、住宅の屋根に架台と太陽光パネルを設置します。あとは、太陽光発電された電気を住宅内の専用コンセントからマイニングマシンへ供給するという仕組みです。

住宅用太陽光発電の初期費用は、150万円程度です。設置工事は、太陽光発電施工業者が対応します。また、購入に関する相談や契約は、太陽光発電の販売店や施工業者で受け付けているので、諸々の手続きをサポートしてくれます。

一方、小型ソーラーとは、家電量販店などで販売されている小さな太陽光発電のことです。人によってはマイニングマシンと小型ソーラーを接続し、ベランダなどに設置している場合もあります。

小型ソーラーで自作するには、太陽光パネルとチャージコントローラ、バッテリー、インバータ(DCーAC)などの機器を用います。比較的安価で用意できるのが、小型ソーラーのメリットです。

ただし、小型ソーラーによるマイニングマシンとの接続や自作は、感電事故などのリスクもあり注意が必要です。

電気代を抑えながら大規模なマイニングを始めるには

ここまでは、個人で小規模なマイニングを始める方法と太陽光発電の導入方法について紹介しました。投資家の中には、電気代を抑えながら一定規模のマイニングを始めたいと考えている投資家もいるのではないでしょうか。

ここからは、中大規模のマイニングを想定している方向けのサービスについて紹介します。

マイニングファームの参加

太陽光発電とマイニングの組み合わせではありませんが、マイニングファームで中規模程度のマイニングを始められます。マイニングファームは、自身で購入もしくは自作したマイニングマシンを専用の工場へ設置してもらい、専門業者に管理してもらえるサービスです。

個人でマイニングマシンを運営する場合と比較すると、設置場所の選定や管理運営の手間を省略できるのが強みです。さらに専門業者が高圧電力契約を交わしていて、低圧電力契約よりも電気代の単価は安い傾向です。

ただし、サービスの利用手数料は徴収されます。

また、マイニングファームは初期投資1,000万円以上必要で、資金面に余裕のある方のみ検討しやすいサービスです。

太陽光発電とマイニング事業を展開しているサービスの利用

太陽光発電事業者の中には、産業用太陽光発電とマイニングを組み合わせた新しいサービスを提供している事業者も存在します。

再生可能エネルギー関連事業を手掛けているセンチュリー・エナジー株式会社のDSMというサービスでは、産業用太陽光発電とマイニングマシンをあらかじめ接続した物件が販売されています。たとえば、栃木県に設置されている太陽光発電所は、出力100kW以上の高圧設備です。

また、前半で紹介した中小企業等経営強化法を活用でき、即時償却による費用負担の軽減も実現できます。

規模の大きな太陽光発電やマイニングマシンの設置を検討している方は、上記のようなサービスを利用することで、設置工事や手続きなどといった手間を省くことが可能です。

企業も太陽光発電を活用したマイニングを行っている

企業によっては、太陽光発電とマイニングを組み合わせているケースもあります。つまり、企業にもマイニング事業や太陽光発電との組み合わせは、メリットとして捉えられています。

ここでは、企業による太陽光発電とマイニング事業について紹介します。

SquareとBlockstreamがマイニング施設の建設

2021年6月、アメリカの決済プラットフォームサービスSquareとライトニングネットワークの開発を手掛けているIT企業のBlockstreamは、共同で再生可能エネルギーとマイニングマシンを組み合わせた事業展開を発表しました。

マイニングマシンの建設に日本円で約5億円程度の費用で、今後もマイニングおよび再生可能エネルギー設備の増設などを検討しているようです。

さらに2021年9月には、BlockstreamとMacquarieがマイニング施設のカーボンニュートラル達成へ向けた実証実験も始めています。実証実験では、再生可能エネルギーによるマイニング事業の発展を実現するために、エネルギー効率や収益性などさまざまな点を評価しています。

このように太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーとマイニング事業の組み合わせは、海外のIT企業や金融企業などでも着手されています。

熊本電力によるマイニング事業

新電力会社の熊本電力では、2018年にマイニング事業へ参入しています。

マイニング事業への参入目的は、再生可能エネルギーの出力抑制対策です。出力抑制が実施されると売電が、一時的にストップしてしまいます。そこで、熊本電力は、出力抑制時にも電力を活用できるようマイニング施設を建設し、同施設へ電力供給していく計画です。

また、マイニング施設の管理やサービスの運営は、関連会社の熊本マイニング株式会社で担っています。熊本マイニングでは、マイニングファームのサービスを展開していて、マイニングマシンの引き受けやマシンの販売、管理運営などの対応をしています。

さらに熊本電力の太陽光発電で発電した電力を使用しているため、1kWhあたり9.5~14円の電気料金まで抑えられているのも特徴です。

太陽光発電はマイニングの組み合わせはメリットもある

マイニングは、暗号資産のブロックチェーンに関する計算処理をサポートし、最も早く計算処理を行ったユーザーへ新規発行コインが付与されるサービスです。ビットコインなどでマイニングを行うことができます。

マイニングを始めるには、CPUなどを用いたマイニングマシンをインターネットへ接続し、24時間稼働させる必要があります。さらに他のユーザーよりも高速で計算処理できなければ暗号資産を獲得できないのが、マイニングの特徴です。

太陽光発電を組み合わせる主なメリットは、マイニングの長期稼働による電気代の削減および赤字リスクの抑制です。事業者の場合は、中小企業等経営強化法の活用による即時償却メリットも得られます。

太陽光発電投資を含めた投資全般に興味を持っている方やマイニングの電気代コストで悩んでいる方は、今回の記事を参考に住宅用太陽光発電の導入や関連サービスの比較検討をしてみてはいかがでしょうか。

弊社とくとくファームでは、産業用の中古太陽光発電所や太陽光発電用地の賃貸や売買仲介などといったサービスを手掛けています。事業としてマイニングへ取り組む時は、産業用太陽光発電クラスの出力も必要な場合があります。

マイニング事業を検討している方も是非1度ご相談ください。

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