中古太陽光発電の特徴とは?設置メリットについても解説

中古太陽光発電の特徴とは?設置メリットについても解説

太陽光発電設備には、新規設置の設備と既に稼働された中古設備の2種類に分かれています。中古太陽光発電には新規設備とは異なるメリットや特徴もあるため、太陽光発電の設置を検討している方におすすめの設備です。

そこで今回は、中古太陽光発電の特徴や購入方法、設置メリットとデメリットついて分かりやすくご紹介します。売電型太陽光発電を検討している方や中古太陽光発電の運用に関心を持っている方は、参考にしてみてください。

中古太陽光発電の特徴

中古太陽光発電に関心を持ち始めた場合は、まず新規設備との違いや特徴を把握しておく必要があります。

そこでここでは、中古太陽光発電の特徴やFIT制度の適用ルール、現在の販売状況などについて確認していきます。

既に稼働されている太陽光発電所を指す

そもそも中古太陽光発電は、既に1回以上稼働された太陽光発電所を指します。

たとえば、2012年にAさんが出力50kW野立て太陽光発電を新規で設置し、FIT認定を受けた上で発電と売電を始めたとします。2022年まで10年間売電を行い同年Bさんへ売却した場合は、FIT制度含め全てBさんで管理していきます。

Bさんが固定買取価格で売電可能な期間は、Aさんの稼働期間を差し引いて10年間です。つまり、2032年まで固定買取価格で売電し続けられます。

このように中古太陽光発電設備やFIT制度などすべての権限は、買い手に移ります。なお、残りの固定買取期間は、各中古太陽光発電の稼働期間によって変わるため、購入契約前に確認しておく必要があります。

FIT認定年の固定買取価格で売電可能

中古太陽光発電の大きな特徴といえるポイントが、固定買取価格のルールです。

中古太陽光発電のFIT認定年度は、何度売買が繰り返されても変わりません。

たとえば、FIT認定年2012年の中古物件を2022年に購入した場合は、2012年の固定買取価格で売電し続けられます。

固定買取価格は毎年下落傾向で更新されているため、新規設備より中古太陽光発電の方が利益を伸ばしやすい場合もあります。

特に売電収入や利回り重視の方には、相性の良い設備です。

中古太陽光発電は多数売り出されている

太陽光発電は、大小問わず日々売り出されています。

また、太陽光発電の設置数は今後も伸びる可能性があるので、中古太陽光発電の売却数増加も期待できます。

弊社サービスとくとくファームでは、数100件以上の中古太陽光発電所を掲載および追加更新しています。また、固定買取価格30円台や20円台の中古太陽光発電を掲載しているので、利回り10%以上を見込めるのが魅力です。

なお、無料個人セミナーでは、太陽光発電の基本からちょっとした疑問点まで含め解説およびサポートいたします。気になる方は、是非1度お問合せください。

中古太陽光発電の買取や売却が行われている背景

続いては、中古太陽光発電の買取や売却が行われている主な理由について確認していきます。

節税メリットが減ったため売却

太陽光発電を所有している個人や法人の中には、節税メリットが減ったために売却している方も存在します。

野立て太陽光発電など事業用太陽光発電は固定資産税の対象で、なおかつ減価償却による節税効果を期待できます。ただし、法定耐用年数17年を過ぎた事業用太陽光発電は節税メリットを得られないため、売却されるケースもあります。

そして、節税重視の個人や法人が売却している中古太陽光発電の中には、高い売電収入を見込める設備もあるのが特徴です。

至急資金調達しなければいけない状況となったため

太陽光発電を所有している方の中には、至急資金調達をしなければいけないため、売却検討および行っている方も存在します。

特に2020年以降は新型コロナの感染拡大による外出自粛、時短営業などで、景気減速しています。そこで給与カットなどの影響を受けた個人、利益減少などの法人や個人事業主は、当面の資金を確保するために太陽光発電を売却検討している可能性もあります。

太陽光発電設備に問題等発生していなくとも売却されているケースがあるので、買い手にとって優良物件を探しやすい環境です。

FIT制度のルール変更により運用目的とずれが生じた

FIT制度は、2020年に大きな改正があり、改正前にFIT認定を受けた低圧太陽光発電に注目です。

改正以降にFIT認定を受けた出力10kW以上50kW未満の低圧太陽光発電所有者は、全量買取を選択できない状況へ変わりました。また、余剰買取のみ適用されるため、収益率低下につながります。

一方、法改正前に稼働された出力10kW以上50kW未満の中古太陽光発電は、引き続き全量買取を選択することが可能です。そのため、低圧区分の太陽光発電をメインに考えている方は、中古太陽光発電から検討してみるのがおすすめです。

運用管理が難しい状況へ変わったため売却

太陽光発電を運用している個人や法人の中には、さまざまな理由から運用管理を継続できない方も存在します。

たとえば、本業やその他用事で忙しい会社員、多忙な日々を送っていて太陽光発電の発電量をチェックするのも難しい経営者などは、中古太陽光発電として売却している場合もあります。

中古太陽光発電の購入方法

中古太陽光発電を購入したい時は、専門業者へ相談する必要があります。

弊社とくとくファームでは、問い合わせ受付後24時間以内に返信し、物件紹介および現地調査、商談などを進めていきます。また、専任のアドバイザーが、希望予算や設備規模など、細かい要望をヒアリングしたのち見積作成から契約手続きなど一括サポートいたします。

  1. 問い合わせ
  2. 物件紹介および確認
  3. 現地調査
  4. 商談
  5. 契約手続き
  6. 引き渡し
  7. アフターフォロー

さらに各種手続きはとくとくファーム専属の司法書士で代行するので、個人による準備や手続きの負担を負わずに済みます。売電収入に伴う所得税を含め各種税務処理については、とくとくファームの税理士で無償対応いたします。

中古太陽光発電に関心を持っている方や購入希望の方は、お気軽にご相談ください。

中古太陽光発電のメリット

ここからは、中古太陽光発電の導入メリットについて1つずつ確認していきます。

高い固定買取価格による売電へ期待

中古太陽光発電は、新規設置よりも高い固定買取価格を期待できます。

たとえば、2012年にFIT認定を受けた中古太陽光発電は、2022年に購入および稼働させたとしてもFIT認定を受けた年に定められた固定買取価格で売電できます。

FIT制度の固定買取価格は年々下落傾向で、2022年よりも2021年~2012年の方が高単価です。

【例:10kW以上】

2012年:10kW以上(全量買取)40円/kWh
2022年:10kW以上50kW未満(原則余剰買取)11円/kWh

10kW以上の売電単価で比較した場合、10年で1kWhあたり20円以上下落しています。

より高い売電単価を求めている方は、中古太陽光発電の導入がおすすめです。

実際のデータをもとに収支を計算できる

中古太陽光発電は、購入前に発電実績や売電実績、利回りなど詳細なデータなどが用意されています。

中古太陽光発電物件は、前所有者が管理していた発電量や発電効率に関するデータ、売電収入や収支の記録なども付帯されています。実際の発電量や売電量、維持費用などをもとに収支計算できるため、初期費用回収期間を正確に予測することが可能です。

新規設備は発電量や売電量を確認できません。

データを確認可能かどうかという点は、中古太陽光発電ならではのメリットです。

比較的短期間で運用を始められる

新規設置よりも早く運用を始められるのが、中古太陽光発電の利用メリットであり強みです。

太陽光発電の新規設置は、施工業者による設計や部材調達、設置および組み立て作業などを経て運用を始められます。

中古太陽光発電を購入した場合は、既に設備が設置されているのはもちろん、FIT認定なども完了しています。あとは名義変更手続きなどいくつか手続きを進めるだけで、稼働できますし売電収入を獲得することが可能です。

スピーディに運用を始めたい方、1日でも早く売電収入を得たい方は、中古太陽光発電を視野に入れて見るのがおすすめです。

購入前に土地および設備状態を確認できる

何度か触れていますが、中古太陽光発電は既に設置されているため、現地で地盤の状態や設置場所の周辺環境だけでなく設備状態を確認可能です。さらに過去のメンテナンス実績を確認できるため、どのように運用管理されていたか把握した上で判断できるのも嬉しいポイントです。

新規設置の場合は、図面でしか事前に設備規模や機器類の配置などを確認できません。

実際に自身の目で設備状態を確認できるのは、新規太陽光発電と中古太陽光発電の大きな違いです。

中古太陽光発電のデメリット

続いては、中古太陽光発電ならではのデメリットについて1つずつ確認していきます。

運用開始時点でパネルなどが劣化している可能性

経年劣化の進んだ中古太陽光発電を購入した場合は、購入直後にメンテナンスや修理の必要な場合もあります。

太陽光パネルは10年以上稼働できるものの、雨や風、長時間の稼働で徐々に劣化が進んでしまいます。また、架台やパワーコンディショナ、配電盤など、各種機器や部材も少しずつ劣化してしまうため、新規設備より修理の頻度が高まる可能性もあります。

中古太陽光発電物件を比較検討する時は、現地調査をしたり発電実績などの各種データを確認したりしながら、設備不良リスクを判断するのも重要です。

固定買取期間が短い

中古太陽光発電の固定買取期間は、新規認定および設置設備と比較して短い点がネックです。

出力10kW未満の住宅用太陽光発電は、10年間固定買取可能です。また、出力10kW以上の産業用太陽光発電は、20年間固定買取できるのが特徴です。

たとえば、15年間稼働済みの産業用太陽光発電を購入した時は、5年間しか固定買取価格で売電できません。

初期費用回収を早めたり売電収入を伸ばしたりするには、固定買取期間がより多く残っている中古太陽光発電から比較しておきます。

名義変更できない中古太陽光発電所もある

中古太陽光発電の中には、法改正および規制強化によって名義変更できない物件もあります。中古太陽光発電物件を探す時は、名義変更不可物件かどうか見極めるのも大切です。

名義変更できない中古太陽光発電は、分譲型の太陽光発電です。分譲型とは、1つの土地に複数の低圧太陽光発電(50kW未満)が設置されている状態のことです。

なお、弊社サービスとくとくファームは設備の状態などを確認しているので、売電不可な設備を購入してしまうといったリスクなどを負わずに済みます。

必ずしも安価ではない

中古太陽光発電の販売価格は、必ずしも安いわけではありません。また、数100万円以上の費用は掛かるため、融資を含めた資金調達を検討しておく必要があります。

中古太陽光発電の販売価格は、出力や物件ごとに多少変わるものの一定の費用負担がかかります。大幅にコストを抑えたい時は、PPAモデルやリースモデルの太陽光発電を検討してみるのがおすすめです。

PPAやリースモデルは、初期費用負担を避けて太陽光発電を設置できるのが特徴です。ただし、設置年度の固定買取価格が適用されるため、高単価は見込めません。

太陽光発電を検討する時は、それぞれの設置運用方法を理解した上で、自身に合った方法を選択してみてください。

中古太陽光発電はとくとくファームで検討するのがおすすめ!

中古太陽光発電は、一定期間稼働された太陽光発電を指します。2012年や2013年などの高単価な時期にFIT認定を受けた中古太陽光発電は、当時の固定買取価格で再び売電可能です。より多くの売電収入を確保したい方には、特にメリットのある設備です。

固定買取価格の下落傾向に悩んでいる方や売電収入を伸ばせる方法を探している方は、今回の記事を参考に中古太陽光発電の購入を検討してみてはいかがでしょうか。

弊社とくとくファームでは、中古太陽光発電所の購入および売却に関する仲介サービスを提供しています。また、常時多数の中古太陽光発電所を掲載しております。

ご相談の際は、専任のアドバイザーで物件紹介から現地調査、契約手続きなど一括サポートいたします。また、司法書士による登記代行などを受けられるので、購入後のあらゆる負担を気にせず発電事業を続けることが可能です。

中古太陽光発電に少しでも興味関心を持っている方は、この機会にとくとくファームへお問い合わせください。無料の個人セミナーでは、物件売買以外の太陽光発電に関するちょっとした疑問にもお応えいたします。

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