エコキュートの機種選びを失敗しないために!最低限おさえておきたいポイントは?

エコキュートの機種選びを失敗しないために!最低限おさえておきたいポイントは?

今回は、家庭の給湯システムとして『エコキュート』の導入を考えている方のために、エコキュートの機種選びを進める際に注意しておきたいポイントについてご紹介したいと思います。

エコキュートは、電気でお湯を沸かす給湯システムで、ガス給湯器や電気温水器などの他の給湯システムと比較しても、日々の生活にかかる給湯コストを削減できるため、非常に人気です。日本国内では、小型でマンションなどでも設置スペース的な問題が少ないガス給湯器が広く普及しているイメージがあるかもしれませんが、近年ではオール電化住宅が増加していることもあり、エコキュートの人気が年々高くなっているのです。
もともとエコキュートは、コロナというメーカーが2001年に販売開始した給湯システムですが、販売開始から20年近く経過した現在では、多くのメーカーが開発・販売に参入するようになっています。したがって、一口に『エコキュート』と言っても、開発するメーカーによって製品に付属されている機能などが異なり、使い勝手などが違ってくるのです。そのため、エコキュートの導入を検討した場合には、多くの機種の中から自宅に最適なエコキュートを探さなければならず、「どれがいいのかさっぱり分からない…」と困ってしまうという声もよく耳にします。

そこで今回は、家庭に最適なエコキュートを選択するため、最低限「ここはおさえておきたい!」と考えられるいくつかのポイントをご紹介していきたいと思います。

エコキュートにも種類がある

エコキュートの導入を考えた際、まずおさえておきたいのがエコキュートの『タイプ』の違いです。ガス給湯器など他の給湯器でも同じなのですが、最近の給湯器には「給湯専用・オート・フルオート」などと複数のタイプが存在しており、どのタイプを選ぶかによって使い勝手が全く違ってくるのです。
以下で、タイプごとの特徴について簡単にご紹介しておきますので頭に入れておきましょう。

給湯専用タイプの特徴

まずは『給湯専用』タイプのエコキュートの特徴です。名称からある程度イメージできるかもしれませんが、このタイプはお湯を沸かすことに特化したエコキュートとなります。給湯専用タイプのエコキュートは、他のタイプに付属されている『自動お湯はり機能』などの便利機能がついておらず、お風呂にお湯はりをしたい時などは自分で蛇口を開けに行かなければいけません。また、最近の給湯器にはよくついている足し湯や追い炊きなどの機能もありません。
このタイプは、便利機能が削減されていることから、他のタイプよりも本体価格が安く設定されていることがメリットです。したがって、便利機能によって手間を省くのではなく、とにかく安くエコキュートを導入したいという方にオススメです。

オートタイプの特徴

少しわかりにくいのが、オートタイプと下で紹介するフルオートタイプです。名称だけで見ると、どちらも『オート』なのですから、機能的な違いが無いように思えますが、オートタイプの方が便利機能が少ないのです。
オートタイプのエコキュートは、給湯専用とは異なり、自動でお湯はりをしてくれる機能がついていますので、日々のお風呂が便利になります。しかし、保温やたし湯などを自動で行う機能はついておらず、お湯が減ってきたり、ぬるくなってきたら自分で差し湯をしなければいけません。
分かりやすく言えば、『給湯専用とフルオートの中間』のようなタイプで、フルオートよりも機能が少ない分安価になりますが、給湯専用よりは本体価格が高くなってしまいます。

フルオートタイプの特徴

最も高機能なエコキュートがフルオートタイプです。フルオートタイプのエコキュートは、ボタン一つでお湯はりや保温、足し湯などを全て自動で行ってくれる便利機能がついています。
例えば、台所で調理中に、ボタンを押すだけで自動でお湯はりをスタートし、設定量のお湯が貯まれば勝手にお湯の供給をストップします。さらに、お湯が減ってきた…ぬるくなってきた…なんて場合も、追い炊きや足し湯を自動で行ってくれますので、日々の生活上のお風呂は非常に便利になります。
その反面、設定している限り足し湯や追い炊きを自動で行ってしまうので、設定の仕方によっては光熱費が高くなってしまう…なんて恐れはありますので注意が必要です。なお、上記2つのタイプよりも高機能なエコキュートとなりますので、本体価格も最も高くなります。

エコキュートのタンク容量に注意

次は、エコキュートの『タンク容量』についてです。特に、ガス給湯器などの『瞬間式』と呼ばれる給湯器からエコキュートに入れ替えする場合には、使い勝手が大きく違ってきますので注意が必要です。

ガス給湯器など、瞬間式と呼ばれるタイプの給湯器は、お湯が必要な時に必要な分を作るという給湯システムになっています。そのため、お湯の蛇口をひねれば、給湯器の故障が無い限りいつでもお湯を使うことが可能です。しかし、エコキュートは『貯湯式』と呼ばれる給湯システムとなっており、根本的な部分が異なるのです。エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯ユニットが一体となった給湯システムで、一日に使用するお湯をまとめて作り、貯湯タンクに貯めておくというシステムになっています。そのため、深夜帯の安い電気を活用できることで給湯コスト削減が目指せるというエコキュートのメリットが得られるのです。逆に言えば、貯湯タンクに貯め置きしていた以上のお湯を使用してしまうと、タンクからお湯切れが起こってしまい、必要な時にお湯が使えなくなってしまう…というリスクがあるのです。

もちろん、お湯切れが発生した場合、沸き増しすれば再びお湯が使用できるようになるのですが、この場合は昼間の高い電気代でお湯を沸かすことになってしまうため、エコキュートの給湯コスト削減効果が最大限生かせなくなってしまう訳です。日々の生活で使用する湯量はご家庭ごとに大きく異なりますので、日常的にお湯切れを発生させてしまう…などのように使い勝手が悪くならないよう、ご家庭のライフスタイルに合ったタンク容量を持つものを選択しなければいけません。
エコキュートは、タンク容量についても複数のパターンが用意されていますので、以下を参考にしてみてください。

  • 集合住宅や一人暮らし用のタンク容量・・・150~200L
  • 2~3人家族に適したタンク容量・・・300L
  • 3~4人家族に適したタンク容量・・・370L
  • 4~5人家族に適したタンク容量・・・460L
  • 5~7人家族に適したタンク容量・・・550L

エコキュートのタンク容量を選ぶ場合には、メーカーなどからも家族構成を目安に推奨タンクサイズが紹介されています。ただし、ご家庭ごとにライフスタイルは異なりますので、「うちはよくお湯を使う…」という認識があるご家庭であれば、ワンランク上げておいた方が良いでしょう。例えば、ご家族全員がスポーツをしており、頻繁にシャワーを利用するというご家庭であれば、家族構成からの推奨サイズでは足りない可能性が高いでしょう。
頻繁な沸き増しが必要になってしまうと、エコキュートの給湯コスト削減効果が得られなくなってしまいますので、慎重にタンク容量を選ぶのがオススメです。

エコキュートの設置スペースに注意

最後は、エコキュートの設置スペースについてです。上でご紹介したように、エコキュートは貯湯式の給湯システムとなっており、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットを設置しなければいけません。したがって、設置のためにはそれなりに広いスペースが必要になるのです。
現在マンションなどでも導入が進んでいるガス給湯器などは、小型化が進んでいるため、壁掛けで設置することができるなど、給湯器の設置場所に困るようなことはほとんどありません。しかし、エコキュートの場合、それなりに広いスペースが必要になることから、まずは販売店に現地調査をしてもらい「設置可能なのか?」ということを調べてもらう必要があると考えておきましょう。さらに、エコキュートの貯湯タンクは大量のお湯を貯め置きしておくことから、満タンまでお湯が入っている状態では数百キロもの重さになります。したがって、設置予定場所が軟弱な地盤では設置が難しいため、コンクリート基礎を作る工事も必要になる可能性があると考えておきましょう。

なお、最近では多くのご家庭にエコキュートの設置が可能になるよう、ヒートポンプユニットと貯湯タンクの奥行きを薄くした薄型タイプや、ヒートポンプユニットと貯湯タンクを一体化させたエコキュートが登場しています。今まで、設置スペース的な問題でエコキュートの導入を諦めていた方は、こういったタイプの導入が可能かどうかを販売店に確認してみると良いでしょう。

まとめ

今回は、エコキュートの導入を検討中の方がおさえておきたい、家庭に最適なエコキュートを選ぶためのポイントをご紹介してきました。

この記事でご紹介したように、エコキュートの人気が高くなるに伴って、多くのメーカーがエコキュートの開発・販売に参入するようになっています。当然、エコキュートの機能や性能に関しては、製造するメーカーによって変わってきますので、同じエコキュートだとしても選択する機種によって使い勝手がかなり違ってくる事になります。したがって、エコキュートの導入を決めた時には、価格だけに注目するのではなく、どういった機能を持っていてほしいのかをよく検討すべきでしょう。また、タンク容量や設置スペースに関しても、家庭よって条件が大きく違ってきますので、その辺りも慎重に検討するようにしましょう。

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