太陽光発電でのトラブルを撃退せよ!対策のプロが伝授します

太陽光発電でのトラブルを撃退せよ!対策のプロが伝授します

太陽光発電の導入を検討する際、我々の多くは発電量や収益性に注目します。しかし、それだけでなく、システム運用中に発生するかもしれない潜在的な問題にも注意が必要です。

消費者相談センターに寄せられる相談事例からも分かるように、太陽光発電にはトラブルが伴うことがあるため、潜在的なリスクを検討し、信頼性の高い業者を選び、トラブルを軽減させる選択をすることが重要です。

トラブルが発生した場合、売電収入の減少だけでなく、最悪の場合、法的な紛争に発展する可能性もあることを理解することが重要です。

そのため、太陽光発電の導入を検討する際には、事前にトラブルの発生リスクを想定し、専門家の助言を受けることがおすすめです。まずはこちらの記事でトラブル回避の対策をじっくり解説します。

太陽光発電の仕組みを知っていますか?

太陽光パネルの役割とは

太陽光パネルは、太陽からの光を受け取り、それを直流電力に変換する役割を果たします。このプロセスは、太陽電池セルと呼ばれる半導体材料を使用して行われます。太陽電池セルは、光子と呼ばれる光の粒子を捕捉し、それによって電子が励起され、電流が生成されます。

インバーターの重要性

太陽光発電は、生成された直流電力を交流電力に変換するためにインバーターを必要とします。インバーターは、家庭用電化製品に供給できる交流電力に変換し、電力を安定的に供給します。

太陽光発電の仕組みが理解できたら、次はトラブルに焦点を当ててみましょう。太陽光発電でよくあるトラブルについてお話します。

太陽光発電でよくあるトラブル事例

太陽光発電で消費者センターやコールセンターへの相談が多いトラブルの事例についてご紹介していきます。

自然災害による太陽光発電のトラブル事例

台風や強風でパネルが破損

まずは台風や強風による太陽光パネルなどの破損が原因で起こるトラブルがあげられます。

台風は風速が非常に高くなるため、風によってパネルが破損し、ガラスが割れることがあります。この場合、修理や交換が必要となり、発電システムの遮断も考えられます。他にも台風による大雨によって太陽光発電システムが浸水し、機器が故障してしまう事などがあります。

強風で飛ばされた太陽光パネルが人や民家に当たれば、被害者とのトラブルに発展してしまうことも考えられます。また、浸水した太陽光パネルに人が触ると、感電してしまう危険もあります。

これらのトラブルの多くは、水はけの程度や基礎の強度などの施工基準を満たしておけば生じないケースがほとんどですが施工業者によってはコストダウンのために施工基準を甘くしていたり、そもそも実績数が少なく正しい工法やノウハウを持っていない場合があります。

太陽光発電は電気工事といわれますが、同時に建築工事でもあります。依頼する業者が正しい施工基準を満たす工事をできるか判断することがトラブル回避に最も重要な要素です。

土砂崩れで架台ごと崩壊

山岳地帯に太陽光発電システムが設置されている場合、土砂崩れが発生すると、パネルや支柱が土に埋もれる可能性があります。これにより、システムは機能停止し、修復が必要になります。このような自然災害に対する対策や、トラブルが発生した際の迅速な対応が非常に重要です。

特に、大雨などにより地盤が緩んだ場合、山の斜面では土砂崩れが発生しやすくなります。山の木々を伐採して太陽光パネルを設置している場合、土砂崩れによって太陽光パネルが崩壊する危険性があるばかりか、最悪の場合、近隣住民も被害を受ける可能性が考えられます。

さらに、山の樹木は土砂崩れを防ぐ重要な要素です。したがって、木々を伐採して太陽光パネルを設置すること自体が、土砂崩れを誘発する原因となる可能性があります。

太陽光パネルを設置する場合、安全性を確保するために適切な技術基準を満たしているか、特に斜面などの環境に設置する場合は土砂崩れを考慮した厳格な基準を遵守する必要があります。

地震による売電機会の損失も

地震による太陽光発電システムの売電機会の損失は、いくつかの要因によって引き起こされます。まず、地震による機器の損傷が主要な問題です。太陽光パネルや支持構造体が損傷し、発電効率が低下したり、一時的に発電が停止したりすることがあります。

さらに、地震による電力ネットワークの損傷も影響を及ぼします。送電線や変電所が損傷すると、発電した電力を送電できなくなり、売電機会が損失します。安全のために発電システムが自動的に停止する場合もあり、この期間中は売電収入が得られなくなります。

保険の問題も考慮すべきです。適切な保険の保障が不足している場合、修復にかかる費用を自己負担する必要があるかもしれません。地震リスクを最小限に抑えるためには、保険の充実、定期的な点検とメンテナンス、災害時の対応計画の策定が重要です。これらの対策を講じることで、売電機会の損失を最小限に抑えることができます。

災害時の被害はメーカー保証だけではカバーできない!

自然災害による太陽光発電システムの被害は、通常、メーカー保証だけでは充分にカバーされません。その主な理由は、多くのメーカー保証には自然災害除外条項が含まれていることです。つまり、地震、台風、洪水などの自然災害による損害に対して、メーカーは補償を提供しないことがあります。

このため、自然災害に備えて適切な保険を持つことが非常に重要です。一般的な保険は火災、盗難、落雷、風災などをカバーしますが、自然災害に対する保護が含まれているかどうかは保険契約次第です。保険が不足している場合、被害が発生した際には修復や交換にかかる費用を自己負担しなければなりません。

要するに、自然災害による被害を最小限に抑えるためには、メーカー保証だけでなく、適切な保険の保有と追加の防災対策が必要なのです。太陽光発電システムを設計・運用する際に、地域の気象条件や地形を考慮し、災害に対するリスクを最小化する取り組みが不可欠です。

機器の故障や工事で起きやすいトラブル事例

ここでは、太陽光発電の周辺機器の故障や、工事の際に起きやすいトラブルについてご紹介していきます。

太陽光パネル工事で雨漏りが発生!

太陽光発電の設置業者が、ずさんな工事を行った場合に発生しやすいのが雨漏りです。具体的には、屋根の瓦や防水部分に傷をつけてしまった場合、雨漏りに発展しやすくなります。工事実績が豊富な業者であれば、そういったミスは少ないと思いますので、依頼前に太陽光発電の工事実績を確認しておくと安心です。

また、雨漏りをしてしまった場合、工事業者に施工補償・雨漏り保証などあれば無償で点検や補修をしてもらえますので、あらかじめ業者への保証の確認や相談をしておくべきです。

パワーコンディショナーの動作不良

太陽光パネルの寿命は中には30年以上持つほど故障をしづらいものですが、パワーコンディショナーは精密機器のため故障に関する相談は多いです。パワコンの故障原因で最も多いのが、フィルターの目詰まりや経年劣化です。

パワーコンディショナーの動作不良は、太陽光発電システムにとって深刻な問題です。まず、パワーコンディショナーの動作不良によって発電した電力の変換効率が低下し、売電収入の損失が発生する可能性があります。また、停止や過剰運転によって機器の寿命が縮むことも懸念されます。

さらに、パワーコンディショナーの通信障害が発生すると、遠隔監視とリモート制御ができなくなり、問題の早期発見が難しくなります。動作不良の原因は多岐にわたり、電子部品の故障、過電圧、湿度、不適切な設置などが考えられます。

解決策としては、定期的な点検、保守、メンテナンスが欠かせません。さらに、製造メーカーからの保証内容を確認し、保証期間内であれば保証を利用することも検討すべきです。最悪の場合、専門家やサービスプロバイダーに相談し、適切な対策を講じる必要があります。パワーコンディショナーの動作不良に対処するためには、事前の対策と定期的なケアが不可欠です。

太陽光パネルのホットスポットによる火災

太陽光パネルのホットスポットによる火災は、高温が発生する現象で、システムの安全性に影響を及ぼします。ホットスポットは、パネルの一部が影や鳥の糞や砂埃の汚れに覆われたり、セル間の電流が不均一であったりする場合に発生します。高温のセルが長期間存在すると、パネルや周囲の材料が損傷し、火災の危険性が高まります。

ホットスポットが発生すると、発電量が低下するだけでなく、最悪の場合は太陽光パネルの火災トラブルに発展する場合もあります。ホットスポットを目視で判断するのは難しいものです。サーモグラフィーを使用して温度変化を見ることで発見が容易になります。

ドローンなどを使い、上空からサーモグラフィカメラで撮影するのも効果的ですが、費用も掛かるため、まずは発電低下があるかどうか、目視でホットスポットになりうる原因があるかどうか確認しましょう。

ホットスポットによる火災は稀なケースですが、防止策を講じることで太陽光発電システムの安全性を向上させることができます。定期的な保守メンテナンスと監視が早期発見と問題発生の予防に役立ちます。

太陽光発電の補助金に関するトラブル事例

ここでは、太陽光発電の補助金に関するトラブル事例と対策をご紹介します。

貰えるはずだった補助金が受け取れない

契約段階で設置業者と話していた時には「補助金が出る」と言われていたのに、設置後に補助金が交付されなかった、といった補助金トラブルも報告されています。

主な理由としては、書類不備、申請締め切りの逃失、予算の枯渇、条件不適合、申請プロセスの複雑さ、政策変更などが挙げられます。

まず、書類不備がある場合、審査が遅れたり却下されたりする可能性があります。また、締め切りを逃すと、遅延申請が受け付けられず、補助金を受け取り逃すことがあります。補助金プログラムの予算が枯渇した場合も、新たな申請が受け付けられません。

さらに、補助金の条件に合致しない場合、受給が難しいことがあります。申請プロセスの複雑さや政策変更によってもトラブルが生じることがあります。

これらの問題を避けるためには、正確で完全な申請書類の提出、締め切りの把握、条件の確認、政策変更情報の追跡が必要です。また、専門的なアドバイスを受けたり、政府機関や補助金提供者とのコミュニケーションを保つことも大切です。補助金を受けるためには、十分な計画と情報収集が不可欠です。

対策としては、いずれもの原因も設置業者に起因したものとなるので、実績豊富な設置業者を選ぶことも重要ですが、ご自身で設置地域の補助金について理解を深め、業者に申請の進捗などをこまめに確認することも重要です。

業者との契約で起きやすいトラブル事例

契約前の業者とのトラブル事例

消費者庁の発表によると、契約前の業者とのトラブル事例では訪問販売によるものがほとんどのようです。

甘い言葉で契約を結ばせておき、実際はその約束を守らないといった事例が多数報告されています。

こうした悪質な業者とのトラブルを防ぐには、そもそも訪問販売の太陽光業者がきてもその場では絶対に契約せず、しっかりと内容を確かめる必要があります。

契約後の業者とのトラブル事例

契約後の業者とのトラブルは、契約前に約束したことを「口約束だから責任は負わない」、「そんな約束はしていない」などと言われ反故にされてしまう事例があります。

また、契約をキャンセルしようとすると「部材の加工料金を請求する」などと言われる事例も報告されています。

こうした悪質な太陽光発電業者とのトラブルを避けるために、次の項目では信用できる契約業者のチェックポイントについてご紹介していきます。

業者との契約をする前にチェックしたいポイント

ここでは、業者とのトラブルを防ぐために、契約をする前にチェックしたいポイントについてご説明します。

施工実績が十分にある

まず、太陽光発電の工事を委託する際に、施工業者の実績が非常に重要です。施工実績が豊富な業者ほど、高度な技術を持っており、工事中に発生するかもしれないトラブルを予測し避けられる可能性が高いのです。仮にトラブルが起きてしまった場合にも解決策を豊富にもっていることが多いのです。

太陽光発電業者の施工実績は、施工業者のウェブサイトなどで公開されていることが多い一方で、実績が掲載されていない業者は、比較的新しい業者である可能性が高いのです。

見積書が詳細に描かれている

太陽光発電業者から提供される見積書について、単に目を通すのではなく、詳細な金額や明細情報が含まれていることを確認することが非常に重要です。

具体的には、必要な部品の型番が記載され、見積もり金額とメーカー定価が明確に示されているかを確認します。kW単価が市場価格に合致しているかどうかを確認します。

相見積もりを検討することで、見積書の詳細性を確認すると同時に、適正な価格の判断も行うことができます。相見積もりは、効果的な選択をする際に役立つでしょう。

設計プランが綿密に作成されている

太陽光発電業者の設計プランは、太陽光パネルの設置方向、影の影響の排除、構造の強度など、設置に関する戦略や計画を指します。この設計プランは、発電量の最適化だけでなく、前述のような問題を最小限に抑える設計も組み込まれるべきです。

メンテナンス、アフターフォローの説明がきちんとあるかどうか

太陽光発電システムの設置後、適切なメンテナンスや工事の不具合に関するアフターサポートまで、丁寧に説明をしてくれる業者は信頼できるでしょう。

シミュレーションの提示があったか否か

太陽光発電は気象条件に左右されるため、天候を考慮したシミュレーションを実行することで、売電収入をより正確に見積もることができます。そのため、シミュレーションを提供する業者は、お客様の利益を真剣に考慮している誠実な業者であると言えます。

過剰な訪問販売をされていないか

多くのトラブル事例は訪問販売から生じています。したがって、訪問販売を行う太陽光発電業者からの強引な営業に対しては、はっきりと断ることが重要です。また、契約後に何らかの理由で解約を希望する場合、クーリングオフ制度を活用することができます。

まとめ

太陽光発電に関連する問題について、さまざまなケースを紹介しました。太陽光発電のトラブルは、発電量の低下や売電収入の減少だけでなく、最悪の場合は法的な争いに発展する可能性もあります。

ただし、太陽光発電に関連するトラブルの多くは予防できる可能性があります。太陽光発電を導入する際には、発電量だけでなく、潜在的なトラブルにも注意を払うことが、リスク管理の観点からも重要です。まずは複数の業者から見積もりを取り、信頼性の高い業者と相談してみることをお勧めします。

和上ホールディングスでは、太陽光発電や蓄電池の導入に関して専門知識と経験を持ったスタッフがサポートいたします。ご希望に合わせた最適なプランを提案し、設置時のコスト削減に貢献いたします。

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