産業用太陽光発電のメリットとデメリットを解説

産業用太陽光発電のメリットとデメリットを解説

出力10kW以上の太陽光発電は、産業用太陽光発電と呼びます。しかし、産業用太陽光発電の導入メリットやデメリットについて分からない方もいるかと思います。 そこで今回は、産業用太陽光発電の特徴やメリット、デメリットについて詳しくご紹介します。産業用太陽光発電に関心を持っている方などは、参考にしてみてください。 

産業用太陽光発電の意味を知ろう

産業用太陽光発電は、太陽光パネルの出力10kW以上の太陽光発電を指しています。
太陽光パネルの出力とは、最大出力のことです。また、産業用太陽光発電の出力は、各太陽光パネルの出力を合計したものです。たとえば、合計出力50kWの産業用太陽光発電は、ある瞬間に最大50kWの発電能力を発揮できるということです。
出力10kW未満の太陽光発電は、住宅用太陽光発電と呼びます。法人や個人、事業目的にかかわらず出力10kW以上の太陽光発電は、全て産業用と区分されます。

産業用太陽光発電とFIT制度

産業用太陽光発電を知るうえでFIT制度も欠かすことはできません。ここからは、産業用太陽光発電とFIT制度について確認していきます。

FIT申請年から20年間固定単価で売電可能

産業用太陽光発電は、FIT制度(固定価格買取制度) へ申請できます。FIT制度は、固定価格で一定期間電力会社へ売電できるのが主な特徴です。
産業用太陽光発電の場合は、FIT制度の申請・認定を受けた年から20年間固定単価で売電できるようになっています。たとえば、2021年にFIT制度の認定を受けた場合は、2041年まで固定単価売電し続けることが可能です。
FIT制度に関する手続きは、設備所有者が行うこともできますし、太陽光発電施工業者などに代行依頼できます。
なお、固定買取期間は、産業用20年間・住宅用10年間と出力によって異なります。さらに固定買取価格も産業用と住宅用で異なり、毎年改定されています。
2021年にFIT制度の認定を受けた場合は、2021年度に定められた固定買取価格で売電を行うことができます。

2021年度の固定買取価格

産業用太陽光発電の出力に上限はありません。さらに2021年度の固定買取価格は、出力によって異なります。そのため、10kWや100kW、500kWなど、どの出力で発電・売電を行うかで売電収入も変わります。
以下に2021年の固定買取価格を紹介します。

2021年の固定買取価格
10kW以上50kW未満円(税込)/kWh(税抜12円)
50kW以上250kW未満12.1円(税込)/kWh(税抜11円)
250kW以上入札制度によって定められる

出力10kW以上250kW未満の産業用太陽光発電を検討している場合は、資源エネルギー庁で公開されている固定買取価格で売電していきます。
出力250kW以上の産業用太陽光発電を検討している場合は、募集容量に達するまで固定買取価格が順次落札および決定します。

産業用太陽光発電の導入メリット

続いては、産業用太陽光発電の導入メリットについて確認します。

不動産投資と異なり遊休地を活用しやすい

産業用太陽光発電は、不動産投資と異なり遊休地や山林なども活用できるのが強みです。
不動産投資の場合、駅近など住みやすい場所で始めなければ一般的に入居者が集まりません。そのため、都市部から離れた平地や山林などにアパートやマンションを建てても、空室リスクが高まってしまいます。
一方、産業用太陽光発電に空室リスクはありませんので、都市部から離れた遊休地や山林などでも発電事業を始められます。
土地活用の柔軟性という点でも産業用太陽光発電は、メリットのある事業です。

固定単価の売電収益を20年間見込める

産業用太陽光発電は、FIT制度によって固定単価で20年間売電し続けることができます。
固定買取価格で売電できるということは、初期費用の回収時期をあらかじめ予測することが可能です。また、年間の収支もシミュレーションでき、黒字化までの期間や改善点を見つけられます。
FIT制度の適用期間終了後は、電力会社側で提示された金額で売電できます。なお、売電を続けても赤字となる場合は、設備の売却がおすすめです。
弊社とくとくファームでは、中古太陽光発電所の無料の売却査定および売却サポートを行ております。かんたん査定では、最短30秒で査定申込可能です。また、しっかり査定では、専任のアドバイザーが対応いたしますので、正確な査定金額を確認できます。

BCP対策に活用できる

産業用太陽光発電は、BCP対策に活用することもできます。BCP対策とは、災害やテロ、事故などの緊急事態となった場合、被害を最小限に食い止めながら早期の復旧および最低限の事業活動を継続する計画のことです。
特に日本の場合は、地震や噴火、台風、ゲリラ豪雨といった災害リスクの多い環境です。大規模災害の場合は、1週間以上停電する場合があります。
産業用太陽光発電を所有していれば、事業活動に必要な最低限の電力をまかなえる可能性があります。産業用太陽光発電の設置を検討する場合は、事業活動に必要な電力量を確認した上で設置容量やパワーコンディショナの出力を検討するのも大切です。

自家消費型で電気代削減効果

産業太陽光発電で発電した電気を自社で消費する場合は、電気代削減および固定費削減につながります。
発電した電気を自社で消費する運用方式は、自家消費型太陽光発電と呼びます。自家消費型太陽光発電へ切り替えるには、配線の切り替えやパワーコンディショナの交換、その他周辺機器の設置などといった工事が必要です。
自家消費型太陽光発電は、単に電気代を削減できるだけでなく、基本料金の抑制にもつながる可能性があります。法人や個人事業主の中には、高圧電力契約を交わしている事業者も存在します。
高圧電力契約の基本料金は、デマンド値(30分間の平均電力量)から算出します。また、1ヶ月の中で最も値の大きなデマンド値を基準に算出するため、1回でも高い消費電力量を記録してしまうと電気料金が値上がりしてしまいます。
そこで産業用太陽光発電の自家消費型を導入した場合は、最大デマンド値の抑えることができます。電気料金の負担で悩んでいる個人や法人にとっても、産業用太陽光発電の導入メリットはあります。

産業用太陽光発電の導入デメリット

続いては、産業用太陽光発電の導入デメリットについて確認します。

初期費用がかかる

産業用太陽光発電は、住宅用太陽光発電よりも初期費用がかかります。
初期費用の目安は、経済産業省の「調達価格等に関する意見」という資料や太陽光発電設置業者などで確認できます。たとえば、「令和3年度以降の調達価格等に関する意見」では、1kWあたり25.3万円です。出力10kWや15kWの産業用太陽光発電の初期費用は、設備や設置費用で300~400万円程度かかる計算です。
出力50kWの産業用太陽光発電は、初期費用約1,270万円と考えられます。中古太陽光発電所は、新規設備よりも費用を抑えることが可能です。
弊社とくとくファームは、中古太陽光発電所を紹介しております。中古太陽光発電所に関心を持っている方は、是非1度お問い合わせください。

メンテナンスを含む維持管理費用がかかる

産業用太陽光発電にかかわらず太陽光発電設備は、メンテナンスの必要な設備です。太陽光パネルの発電効率は、経年劣化によって低下していきますし、パワーコンディショナや配線なども劣化します。
さらに改正FIT法によって太陽光発電のメンテナンスは、義務化されました。そのため、産業用太陽光発電を運用するにあたっては、メンテナンスを含む維持管理費用を含めた事業計画を行います。
「令和3年度以降の調達価格等に関する意見」で示されている運転維持費の目安は、1kWあたり5,000円です。初期費用と比較すると少ない費用負担ですので、大きなデメリットではありません。

環境破壊リスク

産業用太陽光発電は、発電の際に二酸化炭素を排出しません。しかし、設置場所によっては、環境破壊につながる可能性があります。
たとえば、山林に産業用太陽光発電を設置した場合、木々やさまざまな植物を伐採する必要があります。その結果、森林伐採や動植物の減少といった問題を引き起こしてしまいます。
また、太陽光パネルなどが土砂災害に巻き込まれると、周辺住民や住宅への被害を拡大させてしまうリスクもあります。産業用太陽光発電を設置する場合は、設置地域の環境・災害リスクを確認しながら判断するのが大切です。

天候によって発電量が変動する

産業用太陽光発電の発電量は、天候によって変動します。雨や曇り、雪、霧の多い日などは、発電量が低下します。また、夜間は発電できません。時間や天候によって発電量が変わるのは、産業用太陽光発電のデメリットといえるポイントです。また、発電量を高める施策は可能ですが、一定に保つことは難しい状況です。
次に紹介する蓄電池との併用は、発電効率などを改善できる可能性もあるので確認してみてください。

産業用太陽光発電は蓄電池との相性もいい

産業用太陽光発電は、蓄電池と併用できます。蓄電池は、電気を蓄えたり任意のタイミングで放電できるのが特徴です。蓄電池を導入した場合は、産業太陽光発電のデメリットでもある発電量の低下や変動をカバーできます。
たとえば、以下のようなメリットを得られます。

  • 日中に発電した電気を蓄電池で蓄え、夜間など消費電力量の多い時間帯に放電
  • 常に一定の電気を蓄えておき、最大デマンド値を更新しそうなタイミングで放電し、デマンドを抑制
  • 蓄電池を併用しながら買電を減らし電気料金削減
  • 非常時の際、日中に発電した電気を蓄えて夜間に放電し、継続的に電力を供給

蓄電池の設置は、太陽光発電の施工業者で対応しています。また、中古太陽光発電所の中にも蓄電池付きの設備はあります。

2021年も産業用太陽光発電の導入メリットはある

産業用太陽光発電は、出力10kW以上の太陽光発電を指します。事業用途や個人・法人といった区分ではありません。
産業太陽光発電は、売電収入を得られるのはもちろん、自家消費によって最大デマンド値の抑制にもつながります。さらに蓄電池と併用することで、夜間や消費電力量の多い時間帯に発電した電気を使用することが可能です。
産業用太陽光発電に関心を持っている方や太陽光発電投資を行いたい個人投資家などは、今回の記事も参考に検討してみてください。
産業用の中古太陽光発電所は、2012年や2013年など固定買取価格の高い年にFIT認定を受けている設備も含まれています。
弊社とくとくファームは、中古太陽光発電所に関心を持っている方へ向けて購入相談を受け付けております。また、無料の個人セミナーで、太陽光発電の運用方法やサポート内容についても確認できます。

産業用メガソーラーカテゴリの最新記事