太陽光発電の保険料の相場をわかりやすく紹介!

太陽光発電の保険料の相場をわかりやすく紹介!

太陽光発電事業を始める場合は、企業総合保険をはじめとした保険の比較検討が重要です。

今回は、太陽光発電の保険料相場や損害への対策について詳しくご紹介します。太陽光発電の維持管理コストや方法について調べている方などは参考にしてみてください。

太陽光発電の保険料の相場は?

太陽光発電に関する保険料の相場は、保険の種類や設置場所、初期費用によって変わります。それでは、以下に保険料の相場を紹介します。

【出力50kWの産業用太陽光発電:初期費用約950万円と仮定※1】

保険の種類 保険料の相場(年間)
火災保険
動産総合保険
初期費用に対して約3%
例:保険料28.5万円前後
地震保険 初期費用に対して約1%
例:保険料9.5万円前後
施設賠償責任保険 初期費用に対して約0.5%
例:保険料4.75万円前後
休業損害保険 初期費用に対して約1%
例:保険料9.5万円前後

(※1) 出典:「令和6年度以降の調達価格等に関する意見」(経済産業省)

保険料率で比較すると火災保険や動産総合保険は、他の保険よりも高めに設定されていることがわかります。また、火災保険・動産総合保険の保険料は、太陽光発電所の設置地域によっても変わる傾向です。

より具体的な金額を知りたいときは保険会社に直接見積りを依頼する必要があります。

太陽光発電の保険料は値上げ傾向で推移

太陽光発電の保険料は、2024年時点でも値上げ傾向で推移しています。太陽光発電の保険料が値上げされている理由について解説します。

ケーブルなどの盗難が増加している

太陽光発電の保険料は、何度か値上がりしています。過去には自然災害による保険金支払いが見込みより多かったことから、各保険会社は災害によって限度額を設けたり、保険料の値上げに踏み切ったりしてきました。

2024年10月、各社は再び保険料を大幅値上げしましたが、これはケーブルをはじめとした盗難被害の増加が強く関係しています。ケーブル盗難による保険金の支払いは2021年から増え始めましたが、2023年度には支払い保険金の4割を占めるまでとなり、前年度比1.7倍にまで支払い額がふくらんでいると報告している保険会社もあります。

このように保険金の支払い金額増加は、保険会社にとって大きな負担となっており、値上げにつながりました。

盗難保険以外では補償されない可能性も

近年増えている太陽光パネルやケーブルの盗難被害に関しては、火災保険などで補償してもらえない場合が多いです。これからの太陽発電事業では、通常の各保険に加えて盗難保険も検討する必要があるでしょう。

太陽光発電向けの盗難保険であれば、太陽光パネルやケーブル、その他設備や部材の盗難被害に対して、保険金を支払ってもらえます。

太陽光発電関連保険の特徴

太陽光発電の火災保険や動産総合保険、地震保険などは、それぞれ補償範囲などに違いがあります。これから保険を検討する場合は、保険料の相場だけでなく補償内容についても理解することも大切です。

以下に補償範囲や内容を簡単に紹介します。

保険の種類 主な補償内容
火災保険 ・火災をはじめ台風や落雷といった自然災害などで生じた損害
※盗難については補償対象外のケースも出てきている
動産総合保険 ・事業用の設備などに対する損害
※自然災害などによる損害が対象
地震保険 ・地震を原因とする設備の損壊
・火災・津波・噴火による損害
施設賠償責任保険 ・太陽光発電所の管理に関する不備や自然災害などで、人や建物などへ被害を与えてしまった場合の賠償金等による損害
休業損害保険 ・自然災害などで発電が停止した場合の発電停止により減少した売電収入

各保険の具体的な補償範囲や補償対象、その他内容は、保険会社や保険商品によって異なります。これから保険加入へ向けて準備をする方は、保険会社から提示される補償範囲や要件、補償対象外のケースについて1つずつ確認しましょう。

太陽光発電関連の保険について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

太陽光発電の保険加入は努力義務

2020年4月、再エネ特措法(再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法)の事業計画策定ガイドラインには、保険加入の努力義務が明記されました。

出力10kW以上の太陽光発電を導入する場合は、火災保険などの保険へ加入する必要がありますが、罰則規定などについては定められていません。

とはいえ保険に入っていないとなると、万が一損害が生じた際に自社で費用を捻出しなければなりません。また、今後太陽光発電の保険に関する罰則規定が設けられる可能性もあるため、保険に関する情報収集は必要でしょう。

太陽光発電の保険金を請求する方法

太陽光発電の保険金を請求する流れは次の通りです。

  1. 補償の要件を満たしているか確認する
  2. 契約している保険会社もしくは保険会社の代理店へ問い合わせて、保険金の請求の相談をする
  3. 施工販売業者へ太陽光発電所の復旧費用などに関する見積り作成を相談する
  4. 必要書類をそろえて提出する
  5. 保険金が支払われる

必要な書類は、修理交換に関する見積書をはじめ、事故内容の報告書、被害のあった箇所の写真、罹災証明などです。詳細は各保険会社に相談して、必要なものを確認しましょう。

太陽光発電のリスクは保険以外でも対策する必要がある

太陽光発電の損害は、保険である程度カバーすることが可能です。しかし、自然災害や盗難などの対策が不足していると、大きな被害につながる場合もあります。ここからは、太陽光発電のリスクを保険でカバーしきれない理由をわかりやすく解説します。

免責金額以下の損害では補償されない

太陽光発電の保険を検討する際は、免責金額に注意が必要です。

保険の免責金額は、自己負担額の範囲を示したものです。たとえば、免責金額100万円の保険へ加入した場合は、100万円を超える被害がなければ補償されません。500万円の被害が生じても、100万円は自分で負担しなければならないのです。

太陽光発電関連の保険は値上げが続いており、免責金額の上限も引き上げられる可能性があります。免責金額分も踏まえて予算を確保し、自己負担の機会を減らせるよう災害・盗難対策を徹底する必要があります。

対策が甘いと復旧までに時間がかかる可能性も

盗難や自然災害などへの対策が甘いと、復旧に時間がかかってしまいます。売電事業を行っている太陽光発電所なら復旧費用がかさむだけでなく、収入にも大きく影響するでしょう。このため、防災・防犯が重要となるのです。

ケーブルや太陽光パネルの盗難、災害による被害を防ぐためには、O&Mサービスによる包括的な対策を依頼しましょう。O&Mサービスは、太陽光発電の運用管理と保守点検を専門とするサービスで、防犯・防災も対応可能としているところも多いです。

盗難や破損への備えには実績豊富なO&Mサービスの活用が重要

ケーブルの盗難や自然災害などによる破損リスクを抑えるには、O&Mサービスの活用が重要です。O&Mサービスでは、遠隔監視システムによる運転管理から定期点検など、維持管理に関するさまざまなサポートに対応しています。

それでは、O&Mサービスを利用するメリットや主なサービス内容を紹介します。

盗難対策に対応

一般的にO&Mサービスは、施設管理の一環として盗難対策にも対応しています。

太陽光発電所の敷地内へ侵入されないためには、センサーなどのシステムが必要です。O&Mサービスなら、敷地を囲うためのフェンス設置、人感センサー付きライトや警備システムなどの導入にも対応可能です。

フェンスや有刺鉄線を設置することで、侵入を諦めさせ、盗難を防げる可能性があります。また警備会社のスタッフが迅速に駆けつけられる環境を作る上で、人感センサー付きライトなどと連動した警備システムの導入は欠かせません。

数多くの発電所に対応し、ノウハウを蓄積したO&Mサービスへ依頼すれば、スムーズに盗難対策を施せます。

定期点検・メンテナンスで改修も早めに対応できる

O&Mサービスは、もともと定期点検やメンテナンスを中心としたサービスです。

太陽光発電所はメンテナンスフリーではないため、太陽光パネルやパワーコンディショナ、接続部分、ケーブルなど、あらゆる箇所の定期的なチェックが必要です。しかし、点検作業には専門資格と技術が必要なため、専門業者へ依頼が必要となります。

O&Mサービスは、目視点検から電気点検、パネル洗浄や修理交換作業まで行ってくれます。たとえば弊社とくとくサービスでは、電気抵抗・電圧に関する電気点検、太陽光パネルの割れや汚れのチェック、接続箱やパワーコンディショナの目視点検など、幅広い点検内容で対応しております。

遠隔監視をはじめとした管理運用を行ってくれる

O&Mサービスを活用すれば、日々の管理運用まで任せることが可能です。

太陽光発電のO&Mサービスでは、運転管理業務というサービスが提供されています。運転管理業務は、太陽光発電の発電量を最大化させることを目的としたサービスです。発電量を監視し、障害発生時にすみやかに対応できるように管理します。

多くのO&Mサービスは遠隔監視システムを活用し、24時間太陽光発電所の状態や発電量などを監視してくれます。発電量低下などの事象が起きた際は、O&Mサービスのスタッフが現地に駆けつけて、点検・修理作業を行ってくれます。

自社で遠隔監視システムを導入したりシステムを管理したりせずに済むため、コストや作業負担という点でもメリットの多いサービスです。

O&Mサービスによっては災害対策・復旧にも対応してくれる

O&Mサービスによっては、災害対策や復旧作業に対応できるようにしているところもあります。

弊社とくとくサービスでは、防災対策としてケーブルの漏電チェックをはじめ、火災や水害、風災対策にも力を入れています。万が一、災害によって被害を受けた場合は、破損した設備の撤去・復旧作業まで一括サポートが可能です。

自然災害による被害を完全に防ぐことはできません。しかし、あらかじめ対策を施しておけば、被害を軽減させることは可能です。また、復旧作業へ向けた体制を迅速に構築できていれば、すみやかに発電を再開し、損失を抑えられる可能性もあります。

太陽光発電の保険料相場は値上げ傾向で推移している!

近年、太陽光発電に関する保険料の相場は、値上げ傾向で推移しています。ケーブルや太陽光パネルの盗難被害が増加していることが大きな原因です。保険会社によっては、盗難補償を外すケースも出てきており、防犯の強化によって被害を食い止めることも大切です。

太陽光発電の防犯に力を入れたい方や災害対策の方法に悩んでいる方は、今回の記事を参考にしながらO&Mサービスの比較検討を進めてみてはいかがでしょうか。

とくとくサービスは、O&Mサービスとして太陽光発電所の運転管理から保守点検まで総合的にサポートしております。また、防犯関連のシステム導入をはじめ、災害対策・災害発生後の復旧作業にも対応することが可能です。

月額1万円未満のプランから検討できるため、試しに利用したいという方にもぴったりです。少しでも気になった方は、お電話やメールよりお気軽にご相談ください。

脱炭素経営のお見積り・ご相談はこちら

メンテナンス 専門サイト

メンテナンス 専門サイトまずはお気軽にご相談ください。

お急ぎの方はお電話ください。

メンテナンスカテゴリの最新記事

運営会社

株式会社和上ホールディングス

大阪本社
〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地 1-13-22
WeWork 御堂筋フロンティア 7F

東京支店
〒171-0021 東京都豊島区西池袋 1-11-1
WeWork メトロポリタンプラザ 14F

TEL:050-3176-2122 / FAX:050-3512-2103

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。
© 2024 とくとくマガジン

ISO9001:2015認証取得ISO14001:2015認証取得

特定建設業許可番号 大阪府知事許可(特-27) 第144257号一級建築事務所

和上ホールディングスは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。