太陽光発電に使用可能なアルミケーブルのデメリットは?盗難対策について解説

太陽光発電に使用可能なアルミケーブルのデメリットは?盗難対策について解説

アルミケーブルは、銅ケーブルの代用品として太陽光発電に使用できるため、盗難対策として検討されるケースが増えてきています。これから導入しようか悩んでいる企業も多いのではないでしょうか。しかし、銅ケーブルから切り替えたことで、発電量に影響が出ては元も子もありません。そこで今回は、太陽光発電の盗難対策として用いられるアルミケーブルのデメリットや特徴、その他盗難対策について詳しくご紹介します。太陽光発電の盗難対策に力を入れている方はぜひ参考にしてみてください。

太陽光発電の盗難防止、アルミケーブルは採用できる?

アルミケーブルは、太陽光発電の盗難対策として採用可能な素材のひとつとして知られています。アルミケーブル(アルミ導体ケーブル)は、硬アルミ線を導体として活用したもので、近年の太陽光発電所における銅線の盗難被害が増加していることによって導入されるようになりました。

近年、実は銅の価格は高騰し続けており、1kgあたり1,000円台を超えています。高騰する銅を狙って、ケーブルが盗まれているということです。この高騰には次のような背景があります。

  • 資源としての銅需要増加
  • 地政学的リスクによる供給減少
  • 新型コロナウイルスによるリモートワーク増加、および電子機器需要の増加

銅線を使用している太陽光発電所は、人目につきにくい場所で運用されているケースも多く、盗難被害のリスクが高いです。実際、太陽光発電所の盗難被害が増加しすぎたことにより、保険による盗難補償が見直されるようになってきているほどです。

このような理由から、狙われやすい代替品としてのアルミケーブルに注目が集まっています。アルミケーブルは銅より安く、盗んでもお金にならないため、盗難に遭いにくいのではないかと考えられています。

アルミケーブルのデメリット

発電事業者にとって気になるのは、アルミケーブルに変更しても、発電事業に影響が出ないかどうかでしょう。以下では太陽光発電事業におけるアルミケーブルのデメリットを解説します。

銅線より導電率が低い

アルミケーブルの導電率は銅線に対して60%程度と低いため、発電効率や収支に影響を与える可能性があります。

導電率とは、電気の通りやすさを数値化したものです。同じ太さのケーブルでも導電率の高いケーブルの方が、より多くの電気を流せます。反対に導電率の低い素材でより多くの電気を流すためには、ケーブルを太くしなければなりません。

そのため、アルミケーブルで銅線と同じ電気容量を確保するためには、およそ2倍の太さにする必要があります。この点を考慮せずに変更してしまうと、発電量に大きな影響を与え変えないので、しっかりと確認しておきましょう。

規格や接続方法が特殊で切り替えが必要なことも

アルミケーブルにする場合は、当然ながら規格や接続方法も通常の仕様と変わります。

銅線から切り替えるためには、太陽光パネルや周辺機器の端子などもアルミケーブル用に交換しなければなりません。新たな配管を導入しなければならないこともあるため、コスト面はよく確認する必要があるでしょう。

電気抵抗値が高く断線や過熱しやすい

アルミケーブルの電気抵抗値は銅よりも高く、断線や過熱などに注意しなければいけません。電気抵抗が高いと発熱量も増えるため、過熱しやすいのです。また、アルミケーブルの端は酸化しやすく、端から電気抵抗が上がって温度が上昇することもあります。

過熱すれば発火リスクもあるため、防火には十分注意して取り組む必要があります。アルミケーブルを導入する際は、施工販売業者から耐久性や電気抵抗値に関して確認しておきましょう。

アルミケーブルも盗難に遭う可能性がある

アルミケーブルへ切り替えたとしても、盗難に遭う可能性はまったくないとはいえません。アルミケーブルの見た目は、銅線とほぼ同じです。そのため、アルミケーブルへ切り替えたとしても、銅線と勘違いされて結局盗まれてしまう可能性があります。

こうした問題の対策として、太陽光発電所のフェンスにアルミケーブルの使用をアピールする看板を設置する事業者も増えてきています。たとえば「アルミケーブルを使用しています」という文言と写真を掲示すれば、盗難をもくろむグループに価値がないことを伝えて犯行を諦めさせられるかもしれません。

アルミケーブルのメリット

アルミケーブルへ切り替えたとしても、盗難リスクを0に抑えることは難しいです。一方で、切り替えるメリットも、いくつか存在しています。ここからは、アルミケーブルを太陽光発電に導入することで得られるメリットを紹介します。

柔軟性が高く施工しやすい

アルミケーブルは、銅線よりも高い柔軟性を持っており、施工しやすい部材とされています。一般的な銅線と比較した場合、約50%の力で曲げられるのが強みです。

アルミケーブルへの切り替えはスピーディで、比較的短期間で切り替えられることも多く、発電量への影響も抑えやすいでしょう。

銅よりも価格が安い

アルミケーブルの価格は銅よりも安いため、最初からアルミケーブルを導入するなら、コストダウンにもつながるでしょう。冒頭でも触れたように銅の価格は年々上昇しており、1kgあたり1,000円台を超えています。

一方、アルミの価格は、1kgあたり200~400円前後で推移しており、銅の半額以下です。銅線よりも価格が安定しているため、経年劣化や、万が一盗難に遭っても取り替えるコストが低く済むでしょう。

アルミケーブル以外の盗難対策とは?

アルミケーブルの見た目は銅線と変わらないため、看板などを設置しなければ盗難対策につながりません。2度目の盗難のターゲットにされる可能性は低いですが、1度目の盗難を避けるのはなかなか難しいでしょう。ここからは、アルミケーブル以外の盗難対策を3つ紹介します。

防犯カメラや照明などを設置する

やはり防犯カメラや照明、看板の設置が効果的です。盗難グループは、太陽光発電所を狙う際、防犯カメラを含む防犯設備の有無を下見して確認しています。防犯カメラや照明を設置しておくだけでも、警戒が必要なターゲットであると認識させることができるため、一定の防犯効果を期待できます。

また「防犯カメラ稼働中」「アルミケーブル使用」といった看板を設置し、盗みが難しい設備であること、銅線ではないことを伝えてアピールするのも手軽な方法です。目につきやすい場所にいくつも設置しておきましょう。

警備会社と契約する

ケーブルやパネルの盗難リスクを可能な限り抑えたいときは、警備会社との契約を検討してみましょう。太陽光発電所への駆けつけサービスなどを導入すれば、侵入者を検知した際に現地へ警備員が様子を見に来てくれます。

太陽光発電所は人目がつきにくい場所に設置されることも多く、盗難グループに狙われやすい設備です。また、防犯カメラを設置しても盗難リスクを0に抑えることが難しいといえます。

万が一侵入された際の対応策を用意しておけば、被害を最小限に抑えられる可能性もあります。また、被害に遭っても、早期に発見できれば、復旧までの期間を短縮したり修理費用の負担を軽減したりできます。

ケーブルを地下に埋設する

アルミケーブルや銅線の盗難被害を少しでも抑えたい場合は、地下埋設配管を活用してみましょう。

地下埋設配管とは、地下に配線ケーブルを設置していく施工方式のことです。地下にケーブルを埋設しておけば切断や盗難に時間と手間がかかるため、盗難リスクを下げられます。

また、地下にケーブルを埋設する際は、ハンドホール(蓋)をコンクリートで覆ってしまうという方法もあります。通常は簡単に開けられる使用になっているため、ケーブルを引きずり出されて盗まれてしまうのです。

コンクリートで覆った上で鍵をかければ、ハンドホールからの盗難リスクを抑えることが可能です。

盗難リスクを下げるには専門業者によるサポートが重要

アルミケーブルや銅線、太陽光パネルなどの盗難リスクを抑えるためには、専門業者によるサポートが重要です。太陽光発電の管理や点検に関する専門業者は、O&Mサービスと呼ばれています。最後は、O&Mサービスでどのようなサポートを受けられるのかわかりやすく解説します。

遠隔監視で太陽光発電設備を常時監視してもらえる

O&Mサービスと契約した場合は、遠隔監視や駆けつけサービスといった太陽光発電に関する包括的なサポートを受けられます。

遠隔監視サービスとは、太陽光発電所に遠隔監視装置を設置し、O&Mサービスの事務所から発電量、電圧や電流、その他設備の状態を常時監視するサポート内容のことです。

自社で遠隔監視装置を用意したり監視作業の負担を負ったりせずに済むのが、メリットのひとつといえます。

遠隔監視中に異常を発見した際は、夜間などでもすぐに現地へ駆けつけてくれます。異常が生じて早急に点検を実施できれば、盗難被害の確認だけでなく、設備の異常についても早期に対処できるため、発電事業への影響を可能な限り小さくできるでしょう。

防犯のための追加施策を提案してもらえる

防犯に関する追加施策を提案してもらえるのは、O&Mサービスを利用する上で大きなメリットです。

盗難グループは、さまざまな手口で敷地内に侵入し、設備を破損させ、盗んでいきます。自社だけで対処するのは骨が折れる作業です。専門知識や技術を持つプロに任せましょう。

実績豊富なO&Mサービスへ相談すれば、防犯上問題のあるポイントを調べ、必要な施策を提案してくれます。

たとえば、弊社とくとくサービスでは、ケーブル盗難監視システムを提供しています。ケーブル盗難監視システムは、各ケーブルにセンサーを取り付けることで、異常を感知するとセンサーを通じて監視ステムへ通知を行うというものです。何かあったときに。より迅速に対応できるようになるため、盗難被害のリスクを減らせるでしょう。

定期点検で異常を早期に発見できる

O&Mサービスは、盗難対策だけでなく定期点検や修理交換にも対応しています。

太陽光発電所はメンテナンスフリーではありません。太陽光パネルやパワーコンディショナ、ケーブルなどは少しずつ劣化していくため、定期的に点検を実施しなければいけません。

O&Mサービスと契約しておけば、1つのプランで目視点検やパネル洗浄、電圧や電流などの計測、機械点検、修理交換まで定期的に実施してくれます。また発電量をアップさせるための施策や、より効率的な運用、収益アップを目指すためのアドバイスなども受けられるため、積極的に活用してみましょう。

盗難対策にはアルミケーブルだけでなくO&Mサービスによるサポートも重要!

アルミケーブルは、ケーブルの盗難対策として注目されています。しかし、見た目は銅線とほとんど変わらないため、看板などでアピールする必要があるでしょう。また、ケーブルを切り替えたとしても、盗難リスクを0にできるとは言い切れません。

太陽光発電所の盗難対策に悩んでいる方や、アルミケーブル以外の対策にも関心を持ち始めた方などは、今回の記事を参考にしながらO&Mサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

O&Mサービスのとくとくサービスでは、定期点検、遠隔監視、駆けつけ対応、除草作業など各サービスを1つにまとめたプランをご用意しております。また、ケーブルの盗難対策をはじめとした防犯にも力を入れており、盗難リスクが気になっている方にもさまざまなサポートを実施しております。まずは、お電話やメールよりお気軽にご相談ください。

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