太陽光発電のおすすめ業者を紹介!太陽電池の種類についても解説

太陽光発電のおすすめ業者を紹介!太陽電池の種類についても解説

太陽光発電の利回りや設備の安定性は、太陽光パネルの性能によっても変わります。また、太陽光パネルの発電量や発電効率、サイズ、耐久性、寿命などは、業者によって異なります。

そこで今回は、おすすめの太陽光発電システムやパネルメーカー、太陽電池の種類について分かりやすくご紹介します。太陽光発電メーカーの特徴やメーカーごとの違いを知りたい方は、参考にしてみてください。

太陽光発電のおすすめ業者

太陽光パネルを製造・販売しているメーカーは、国内外に多数あり、それぞれパネルのサイズや発電効率、価格などさまざまな点で違いや特長があります。

それでは、太陽光パネルメーカーについて紹介していきます。

三菱電機

大手電機メーカーとして知られる三菱電機は、過去に自社ブランドで太陽光パネルの開発・製造・販売を行っていました。太陽光パネルに関しては、公証最大出力を上回る性能を引き出せるよう、厳しい品質基準を定めているのが強みです。

また、自社ブランドを展開していた時は、マルチルーフという太陽光パネルシリーズを販売し、初心者にも分かりやすいラインナップでした。

2021年現在は、太陽光パネルの大手でもある京セラと提携しながら、引き続き太陽光発電関連事業を展開しています。

長州産業

長州産業は、太陽光パネルをはじめさまざまなエネルギー機器や有機ELデバイスなどに取り組んでいる大手メーカーの1つです。

太陽光発電関連については、太陽光パネルや蓄電装置を製造・販売しています。

太陽光パネルの生産体制は、国内で全て対応しており、さまざまなシリーズを展開しているのも特長です。以下に一例を紹介します。

Gシリーズ:300W 住宅用、変換効率20.2%
Bシリーズ:315W 住宅および産業用、変換効率19.2%
太陽電池一体型ヒーターパネル ほっとパネル:280W 雪国向け、変換効率18.8%
高効率単結晶:450W 産業用専用、変換効率20.7%

Gシリーズは、単結晶シリコンにアモルファスシリコンという不純物を添加させていない半導体を加えることで、発電ロスの低減を実現した独自技術搭載型パネルです。

Bシリーズや産業用専用も単結晶シリコンを用いた太陽光パネルで、いずれも変換効率20%前後の高効率という特長を持っています。太陽電池一体型ヒーターパネル ほっとパネルは、積雪量の多い地域向けに開発されたパネルで、ヒーターを内蔵しているのが特長です。ヒーターで融雪できるため、除雪作業を省略できます。

パナソニック

パナソニックも言わずと知れた大手電機メーカーの1つで、生活家電から住宅設備、太陽光発電設備の製造・販売を行っています。しかし、2021年度中に生産事業から撤退するため、今後は他メーカーの製品を販売していくようです。

太陽光発電事業については、太陽光パネルやパワーコンディショナ、蓄電池、監視モニタなど周辺機器も含めて製造・販売しているのが特徴です。さらに個人向けと法人向けの設備に対応しているのが、パナソニックの強みです。

太陽光パネルについては、単結晶シリコンをベースにしたタイプとアモルファスシリコンと単結晶を用いた独自の「HIT」シリーズを展開しています。単結晶シリコンは熱に弱いため、夏場の変換効率低下が懸念されます。

一方「HIT」シリーズは、熱に強いアモルファスシリコンを組み込んでおり、夏場や気温の高い日でも高い変換効率を期待できます。

単結晶:産業用太陽光パネル、375W 変換効率20.3%
HIT:産業用太陽光パネル、325W 変換効率19.4%
PS工法:住宅用太陽光パネル、255W 変換効率19.9%

住宅用太陽光パネルでは、パネル(モジュール)間を狭められるPS工法というシリーズも用意されています。設置枚数を増やしたい方や屋根の面積が小さい住宅には、特にメリットの多い工法です。

変換効率については、他のメーカーと同様に高く、なおかつくもりの日でも発電し続けられます。パナソニックは、25年の長期保証(モジュール保証)を提供しているので、長期運用に適したサービスでもあります。

シャープ

電機メーカーとしても有名なシャープは、太陽電池の開発を1959年に開始しており、太陽光発電に関しても技術と歴史、実績を持っています。

太陽光パネルを含む各種設備機器の製造販売については、個人向けと法人向けに分けて展開しています。個人向けの太陽光発電は、出力10kW未満の住宅用太陽光発電や家庭用蓄電システムなどが提供されています。

法人向けサービスでは、工場の屋根など大規模発電プラントなど、多種多様な発電事業のサポートが行われています。

住宅用太陽光パネルについては高効率単結晶シリコン、産業用は単結晶や多結晶シリコンをベースにした太陽電池が組み込まれています。

単結晶:住宅用太陽光パネルNQ-254BM、256W 変換効率19.0%
単結晶:住宅用太陽光パネルNQ-130LM、130W 変換効率15.3%
単結晶:産業用太陽光パネルNU-330KC、330W 変換効率19.6%

住宅用太陽光パネルで特筆すべきポイントは、屋根形状に合わせて多種多様なサイズや形状も販売されている点です。切妻屋根や寄棟屋根に合ったパネルがありますし、正方形、長方形、三角形タイプのパネルを選択できます。

産業用太陽光パネルは、地上や建物の屋上や屋根など、設置場所にかかわらず設置・運用可能な仕様です。さらに積雪地域向けに開発されたNU-310SBは、2mの積雪にも耐えられます。

さらにシャープの住宅向けサービスでは、クラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」で発電量やシステム以上などのモニタリングをはじめ、スマホによる以上通知、Web経由の修理依頼などといったサポートを受けられます。

東芝

東芝は、住宅用・産業用太陽光発電システムをOEMによって供給、販売しています。

住宅用太陽光発電システムを導入した場合は、長期のモジュール保証(20年、25年)と機器保証(15年)を無償で受けることができます。太陽光パネルは、単結晶シリコンと多結晶シリコンの2タイプから選べます。

産業用の太陽光パネルは、単結晶シリコンをベースにしたタイプで、高温多湿な環境下でも発電できます。

単結晶:住宅用太陽光パネルSPR-X22-360、360W 変換効率24.2%
単結晶:住宅用太陽光パネルSPR-X21-265、265W 変換効率23.7%
単結晶:産業用太陽光パネルTA60E335WA/H、335W 変換効率19.9%

住宅用太陽光パネルの変換効率は、他メーカーと比較して20%以上の高効率です。ただし、単結晶シリコンは熱に弱いため、設置場所の気温変化や夏場の最高気温を調べた上で判断するのも大切です。

主力製品は、Sシリーズという太陽光パネルで、高効率かつ高吸収、コンパクトといった特長を持っています。Sシリーズは、電極を裏面に配置することで、日射量の少ない雨の日や朝、夕方でも発電を継続できます。ARコート、反射防止膜、反射膜といった技術によって、太陽光を吸収しやすく発電効率を高めることが可能です。

京セラ

京セラは、国内で初めて住宅用太陽光発電システムを生産・販売したメーカーです。2021年現在は、国内生産から海外工場での生産および国内供給を軸にした生産体制へ変わっています。

屋根形状に合わせて多種多様な形状のパネルを選べるのが特長です。

具体的には、陸屋根、折板屋根、寄棟屋根、複合寄棟屋根、切妻屋根などに対応していて、17種類の形状が提供されています。他メーカーで設置が難しい場合は、京セラの太陽光パネルを検討してみるのもおすすめです。

太陽電池の種類について表記なし:住宅用太陽光パネルKK315P-5EL3EG(エコノルーツ タイプL)、315W 変換効率20.8%
太陽電池の種類について表記なし:住宅用太陽光パネルKJ270P-5ETCG(ルーフレックス)、270W 変換効率20.4%
太陽電池の種類について表記なし:産業用太陽光パネルKN330-120HL3、330W 変換効率21.8%

住宅用太陽光パネルの種類が充実しており、どれも変換効率20%前後で推移しています。エコノルーツ タイプLシリーズは、取付金具の軽量化(1.9kg軽量)という特徴を持ったシリーズです。

一方、ルーフレックスは、屋根形状に合わせて設計された太陽光パネルを揃えたシリーズで、ForZという発電効率アップ技術を搭載しています。

その他には、積雪地域用のパネルや屋根材と一体型のパネルなどを選択することが可能です。

産業用太陽光パネルに関しては、1984年に設置されたパネルが2021年現在も稼働しており、耐久性の高さも実証されています。

カナディアンソーラー

カナディアンソーラーは、カナダの太陽光発電メーカーで主に中国を拠点としています。

国内でもカナディアンソーラーの太陽光パネルおよびシステムを購入でき、さまざまな販売店で取り扱っています。

カナディアンソーラーの太陽光パネルおよび周辺機器は、他メーカーよりも安価という点も特長です。さらに変換効率は、19%~20%台とリーズナブルながら他メーカーに迫ります。

単結晶:住宅用太陽光パネルCS3L-375MS、375 W 変換効率20.3 %
単結晶:住宅用太陽光パネルCS3LA-300MS、300 W 変換効率20.1 %
単結晶:産業用太陽光パネルCS7N-650/655/660MS、650~660 W 変換効率20.9~21.2%

太陽電池の種類は、住宅用と産業用共に単結晶シリコンを中心としたラインナップです。さらに出力の改善やマイクロクラックの低減など、品質面にも力を入れていることが公式サイトから読み取れます。

ただし、1枚当たりのサイズが他メーカーよりも大きいため、複雑形状の屋根や限られた設置スペースといった場合に適さない可能性もあります。

設置スペースに余裕があり、なおかつ費用を抑えながら設置したい方は、カナディアンソーラーも検討してみてはいかがでしょうか。

ネクストエナジー

長野県に本社を構えているネクストエナジーは、太陽光発電およびエネルギー事業を手掛ける企業です。住宅用・産業用太陽光発電、蓄電池などを低価格で提供しているのが特長です。

変換効率は、20%台と高い性能を持ち、安さと性能を両立させているのも強みです。

他には、保証制度が充実しています。保証は、システム保証15年、経済損失補償10年、太陽電池モジュールリニア出力保証25年、住宅用太陽光発電システム自然災害補償10年、住宅用蓄電システム自然災害補償10年といった内容で、どれも長期保証です。

単結晶:住宅用太陽光パネルNER120M345J-MB、345W 変換効率20.5%
単結晶:住宅用太陽光パネルNER120M340J-MBD、340W 変換効率19.7%
単結晶:産業用太陽光パネルNER144M545J-MD、545W 変換効率21.0%

太陽光パネルは、住宅用・産業用どちらも対応しており、単結晶シリコンをベースにした仕様です。産業用の太陽光パネルは、出力300W台から上記のような500W台の大出力タイプも選べます。

住宅用のNER120M340J-MBDは、両面で発電できる特殊タイプで、反射光を裏面から取り込むことが可能です。

他にもPERCという技術が各パネルに導入されており、発電ロス低減効果も期待できます。

ソーラーフロンティア

ソーラーフロンティアは出光興産の子会社で、太陽光パネルの生産をはじめ、その他発電所の運用など、エネルギー関連の事業を展開しています。

太陽光パネルに関しては、他メーカーと異なり化合物系のCIS系薄膜太陽電池をベースにしたタイプを中心に取り扱われています。また、結晶系シリコンの太陽光パネルも販売されています。

CIS系薄膜太陽電池は、結晶系シリコンよりも低い傾向ですが、一部影におおわれても発電量を維持できます。結晶系シリコンは直列のような回路で、一部分が故障したり影に覆われたりすると、発電量低下につながります。

一方、CIS系薄膜太陽電池は部分的な発電ロスに留まるため、発電量を抑えられます。

CIS:SFK190-S、190W 変換効率の記載なし
CIS:SFK185-S、185W 変換効率の記載なし
結晶シリコン系:SFA370-120A、370W 変換効率の記載なし

カタログスペックが記載されているページには、変換効率について表記されていません。太陽光パネルを検討する際は、問い合わせの際に各太陽光パネルの変換効率について確認してみるのが大切です。

ソーラーフロンティアは、CIS系薄膜太陽電池の改良を重ねていて、2019年に23.35%という高い変換効率を達成しました。そのため、変換効率に関しては、年々向上しています。

Qセルズ

Qセルズは、ドイツで設立された太陽電池メーカーです。同メーカーは、2012年に経営破綻しましたが、韓国ハンファグループに買収されて2021年現在も製造・販売事業を展開しています。

Qセルズの太陽光パネルは、安価でなおかつ19%~21%の高い変換効率、長期保証といった特長があります。保証制度は、モジュール保証で12年、出力保証25年の長期保証です。

さらにQセルズでは、Q.ANTUM(クアンタム)テクノロジーという技術を編み出し、光の吸収率を高めています。Q.ANTUM(クアンタム)テクノロジーは、パネル内に反射層を組み込み、太陽光を透過させずパネル内で反射・発電につなげます。

単結晶:住宅用太陽光パネルQ.PEAK DUO-G9、355W 変換効率20.6%
単結晶:住宅用太陽光パネルQ.PEAK DUO MS-G9、235W 変換効率20.1%
単結晶:産業用太陽光パネルQ.PEAK DUO XL-G11.3、580W 変換効率21.2%

各太陽光パネルのフレームは、合金フレームによって軽量ながら積雪や一定の風圧に耐えられます。パネルの出力は、サイズや種類によって異なり、コンパクトなタイプでも280Wです。

費用を可能な限り抑えたい方や長期保証を求めている方などにも、メリットのある太陽光パネルです。海外メーカーに抵抗感を持っていない方は、Qセルズの太陽光パネルや周辺機器を比較検討してみてはいかがでしょうか。

エクソル

エクソルは、国内の太陽光発電メーカーで、元々産業用太陽光発電設備を中心に提供していました。近年は、住宅用太陽光発電および太陽光パネルの販売も行っており、単結晶シリコンや多結晶シリコンをベースにしています。価格は比較的な安価なので、費用を抑えやすいのもメリットの1つです。

単結晶:住宅用太陽光パネルXLM144-450L、450W 変換効率20.7%
単結晶:住宅用太陽光パネルXLM60-325X、325W 変換効率20.0%
多結晶:産業用太陽光パネルXLKT-290PK、290W 変換効率17.8%

太陽光パネルは、5シリーズ展開されていて、ハーフカットセルやマルチバスバー、PERC 構造型、多結晶による5本バスバーなど、さまざまな技術が用いられています。ハーフカットセルは、セルを2分割にすることで電気抵抗を抑え、発電量をアップさせる技術です。バスバーは、電気を流す電極で、マルチバスバー(本数を増やし発電ロス低減)タイプなどがあります。

このようにエクソルの太陽光パネルは、バリエーション豊かです。安価なパネルを探している方、発電ロス低減技術が用いられたパネルを探してる方などは、エクソルの技術やパネルを確認してみるのもおすすめです。

自分にとっておすすめの太陽光発電を選ぶポイント

太陽光発電メーカーの概要や特長を確認したあとは、太陽光パネルの選び方について確認していきます。

太陽光パネルや周辺機器を選ぶ時は、変換効率や耐久性など複数の項目から比較するのが大切です。

発電量や耐久性など性能面

太陽光パネルを比較検討する際は、変換効率や出力、耐久性といった点を確認するのが大切です。

太陽光パネルの耐久性は、一般的に20年~30年程度ですが、使用環境やパネル自体の性能によって変わります。たとえば、積雪量の多い地域に太陽光発電設備を設置する場合は、積雪による負荷に耐えられる太陽光パネルから検討するのが大切です。

たとえば、長州産業の太陽電池一体型ヒーターパネル ほっとパネルは、パネル内にヒーターを内蔵しており、雪を溶かしながら発電できます。

変換効率に関しては、19%台で比較的高い性能で、20%越えで高効率です。

なお、近年では、どのメーカーも変換効率19%以上の太陽光パネルを製造しており、比較検討しやすい環境へ変わりつつあります。

太陽光パネルの費用

太陽光パネル1枚あたりの費用は、20万円前後が相場です。また、太陽光パネル含め各機器の費用は、普及や生産体制の増強とともに年々下落しています。しかし、メーカーや太陽光パネルシリーズによって費用が異なるため、比較検討の際に確認するのも大切です。

たとえば、Qセルズやエクソルなどが販売している太陽光パネルは、太陽光発電メーカーの中でも、特に安価なパネル費用です。また、低価格ながら太陽光パネルの変換効率は、19%以上と相場と同程度のパネルに引けを取らない性能もあります。

太陽光パネルを選ぶ時は、変換効率や1枚あたりの出力と費用のバランスを考慮してみるのも重要です。

住宅に設置する場合は屋根の形状に注意

住宅の屋根に太陽光パネルを設置する場合は、屋根の形状とパネルの形状やサイズが適しているか確認しておきます。

屋根の形状は、住宅の構造によって異なり、なおかつ複雑な形状も存在します。そのため、安価で変換効率の高い太陽光パネルを見つけたとしても、設置できない可能性があります。

以下に一般的な屋根形状を紹介します。

切妻屋根 2枚の長方形と正方形から構成
いわゆる三角屋根で、小型パネルと通常サイズのパネルを設置すると無駄なスペースを残さず設置可能
寄棟屋根 2枚の台形と三角形から構成
三角形のパネルが効率的な設置のポイント
陸屋根 いわゆる屋上型の屋根
土地付き太陽光発電のように架台で角度をつけて設置
片流れ屋根 1枚の長方形もしくは正方形で構成
設置枚数を増やしやすい一方、屋根の向きにより南向きへ設置できない場合がある

片流れ屋根以外に太陽光パネルを設置する場合は、正方形や長方形など複数の形状を組み合わせる必要があります。

特にさまざまな形状の太陽光パネルを取り扱っているのは、京セラです。京セラは、屋根形状に合わせて三角形や長方形など、7種類のパネル形状を製造しています。さらに屋根と一体型の太陽光パネルを開発しており、架台の費用を軽減できますし、屋根への負担も抑えられます。

まずは、太陽光発電の施工会社へ相談し、どのようなメーカーと相性が良いのか検討してみるのがおすすめです。

設置地域の気温や気候に合わせる

太陽光パネルの変換効率は、設置地域の気温や気候と太陽電池の種類によって変わる場合もあります。

たとえば、単結晶シリコンの太陽光パネルは、高い変換効率を期待できるものの、熱に弱い特性を持っています。そのため、平均気温の高い・夏場の気温40度前後に達する地域は、単結晶以外の太陽光パネルも含めて検討してみるのが大切です。

たとえば、CIS系薄膜太陽電池は、気温の高い状況でも一定の変換効率を維持できます。

他にもカナディアンソーラーやQセルズなどは、雪の重みに強い(積雪荷量5,400Pa)太陽光パネルで、積雪の多い地域に適しています。

太陽光パネルの種類から発電効率を比較

太陽光パネルに組み込まれている太陽電池は、複数の種類に分かれています。太陽電池は、変換効率に直接関係していますし、太陽光パネルの費用にも影響します。

  • シリコン系
  • 化合物系
  • 有機系

それでは、主な太陽電池の種類と特徴について確認していきます。

シリコン系の太陽電池

太陽光発電業界で主流の太陽電池が、単結晶や多結晶系シリコンです。

太陽電池の材料にシリコンを用いたものがシリコン系の太陽電池で、4種類に分かれています。

  • 単結晶:変換効率が高く製造コストが高い
  • 多結晶:単結晶より変換効率が低め、製造コストは安い
  • アモルファスシリコン:単結晶や多結晶よりも製造コストを抑えられる、変換効率は低め
  • 多接合:変換効率が高く省エネの一方単結晶よりも製造コストが高い

単結晶シリコンの変換効率は20%程度で、多結晶シリコンは18%程度です。多接合型シリコンは、20%~の高い変換効率を期待できます。アモルファスシリコンに関しては、他の結晶系シリコンと比較して、9%程度と低いのがネックです。

化合物系の太陽電池

化合物系には、CIS、CIGS、CdTe、GaAs太陽電池といった種類に分かれています。シリコンではなく、銅やヒ素などさまざまな化合物を使用されているのが特徴です。

国内で普及しているのは、CIS太陽電池です。CISを用いた太陽光パネルは、ソーラーフロンティアで取り扱っていて、変換効率は低いものの熱や影による発電ロスを低減できます。

気温の高い地域で設置する時や周辺に影となる障害物が存在する時は、CIS太陽電池を用いた太陽光パネルも検討してみてはいかがでしょうか。

有機系の太陽光電池

有機物を活用した太陽電池は、軽量かつ薄く製造できるのも特徴的です。また、折り曲げたり塗ったりするだけで、発電することが可能です。

一方、低い変換効率(3~5%のタイプもある)でなおかつ耐用年数も短いのが、ネックです。さらに有機系の太陽電池は研究中のため、市場に流通していませんし2021年時点で太陽光発電事業に活用できません。

実用化に至った場合は、限られたスペースや地盤の弱い場所でも発電事業を始められる可能性があります。

太陽光発電をおすすめできないケース

住宅用太陽光発電を今すぐおすすめできない主なケースは、以下の通りです。

  • 太陽光パネルに影ができる可能性のある土地
  • 日射量の少ない土地
  • 屋根や住宅が太陽光パネルの重量に耐えられない状態
  • 屋根が破損している
  • 出口戦略を決めていない(固定買取期間終了後の運用方法)
  • 積雪量が非常に多い(積雪荷重に強い太陽光パネルでも対応できない場合)
  • 塩害の可能性がある
  • 屋根形状が複雑で既存の太陽光パネルで効率よく設置できない

特に屋根が破損している状態や太陽光パネルの荷重に耐えられない場合は、まず屋根の修理や住宅のリフォーム、もしくは別途土地を取得し太陽光発電の設置を検討してみます。

産業用太陽光発電を今すぐおすすめできない主なケースは、以下の通りです。

  • 敷地面積が狭い(200㎡以下)
  • 日射量が少ない
  • 日照時間が短い
  • 周辺に住宅やオフィスなどがある
  • 自宅が遠すぎる土地、アクセスの厳しい場所
  • 地盤の弱すぎる土地
  • 災害リスクの高い土地
  • 農地(太陽光発電に利用できない)

敷地面積200㎡以下では、出力10kWの太陽光発電も設置できない可能性があります。日射量や日照時間は売電収入に直結するため、特に注意すべきポイントです。

農地に関しては、農地転用許可手続きを行うことで、太陽光発電を設置できるようになります。農地転用許可とは、農地を他の用途へ活用できるよう許可を受ける手続きのことです。

太陽光発電は、気軽にどこでも始められるものではありません。土地や予算、住宅の屋根形状など、太陽光発電に適しているか確認した上で準備を進めていくのが大切です。

太陽光発電のおすすめは用途や設置場所によって異なる

おすすめの太陽光発電メーカーは、住宅用と産業用、予算、設置場所などによって変わります。変換効率の高い太陽光パネルは、一般的に単結晶シリコン搭載のパネルです。ただし、熱に弱く気温の高い地域では、変換効率が低下しやすい傾向です。

一方、変換効率の低いCIS太陽電池は、熱による影響を受けにくい特長を持っています。

太陽光発電についてよく知らない方や関心を持っている方などは、今回の記事を参考に太陽光発電の基礎について学んでみてはいかがでしょうか?

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