オール電化の住宅に太陽光発電システムを導入すると、光熱費が削減できるといったメリットがあることから、オール電化の住宅と太陽光発電システムは相性が良いといわれています。同様に太陽光発電システムと蓄電池についても、様々なメリットから相性が良いといわれています。
そのひとつ目の理由は太陽光発電システムと蓄電池を併用することにより日中の買電単価を下げることができるということです。
蓄電池を導入したとき、電力を安く貯めるために深夜帯の割安な料金体系に変更をするでしょう。そして料金が安い深夜に蓄電池に電力を貯め、それを利用することによって光熱費の削減を期待することができます。
しかし、深夜帯が割安な料金体系の場合、日中の電気料金は逆に割高になってしまいます。そのため昼間に多く電力を使用する住宅の場合、光熱費の削減が難しくなります。しかし太陽光発電システムによって日中の電力を賄えば、割高な電力を購入しないで済みます。
2つ目の理由は太陽光発電システムも蓄電池も自然災害に活用することができるということです。蓄電容量7.2kWhの蓄電池をフル充電した場合、約12時間程度、住宅内の家電製品の電力を賄うことができます。
日中は太陽光発電システムの電力が利用することができるため、電気が復旧するまでの間、太陽光発電システムと蓄電池によって日常生活を送ることができます。
そして3つ目の理由は、太陽光発電システムと蓄電池によって電力需要のピーク(午後13時~16時)を軽減できるということです。
夏場など冷房の利用などにより地域によって電力事情がひっ迫し、節電が呼びかけられますが、太陽光発電システムと蓄電池によって電力を賄うことによって電力需要のピークを緩和することができます。
なお、相性がと良いといわれる太陽光発電システムと蓄電池ですが、利用する機器によってはダブル発電になってしまう場合があります。ダブル発電になると、売電価格が下がってしまうため、太陽光発電システムと蓄電池の両方を導入する場合は、ダブル発電にならないよう、使用する機器の性能等を注意する必要があります。