経済産業省の調査によると、FIT制度開始時の2009年には普及率2%だった太陽光発電は、2018年度には6%になっており、太陽光発電を導入するユーザーが増加傾向にあることを示しています。太陽光発電の導入を検討する理由は、電気代を節約したい、売電して収入を得たい、災害による停電に備えたいなど様々です。しかし太陽光発電はメリットばかりではなく、デメリットもあります。導入に大きな費用がかかるというのは大きなデメリットでしょう。太陽光発電については2014年3月で国の補助金が終了しており、補助金を利用できないのもデメリットといえます。以前に比べて太陽光発電システム自体の価格が下がってきていますが、補助金によって大きく導入費用を軽減することができないというのは痛いところでしょう。 導入費用を回収するためには、長期間にわたって安定した発電を行う必要がありますが、そのためには定期的な点検やメンテナンスを行う必要があり、それにも費用がかかります。太陽光発電の導入については長い目で見て損得を考える必要があるといえます。
太陽光発電の一番の魅力というと売電して収入を得ることができるところでしょう。FIT法によって買取保証期間中は、太陽光発電導入時の売電価格で売電することができます。FIT法は再生可能エネルギーの普及を目的にした制度であり、そのため売電価格通常の電気料金よりも高めに設定されています。高い価格で電力を売ることができるために一定の収入を見込むことができるのが魅力的といえます。売電価格は年々見直しが行われており、再生可能エネルギーの増加に伴い価格が下落していますが、まだ高い状態です。しかし、再生可能エネルギーがますます増加すれば、FIT法も役割を終了する可能性があり、そのため売電収入を目的とする場合は売電価格が高い間に導入を検討した方がよいといえます。