災害時に活躍する蓄電池

災害時に活躍する蓄電池

災害のときに必要なものといえば水と食料ですが、家族の安否を確かめるために連絡したり、状況を確認するために情報を得たりするために電力も今どきは必須といえるでしょう。

特に在宅で人工呼吸器を利用している場合などは電力の確保は重要です。そんな災害時の停電や、電力がひっ迫したときに便利なのが蓄電池です。

蓄電池の蓄電量はメーカー、機種によって大きく異なりますが、住宅用の蓄電池として一般的な蓄電容量7.2kWhの蓄電池の場合、フル充電した状態ならば約12時間程度、住宅内で電化製品を使用することができます。蓄電池によって、電力が回復するまでの時間を稼ぐができるのです。

オール電化の場合、住宅内の製品を使うには電力が必要です。そのため停電になると、住宅内の電化製品はすべて利用できなくなってしまいます。

しかし蓄電池があれば、蓄電池から供給される電力によって電化製品を利用することができます。そのため、オール電化の住宅では、蓄電池の導入も併せて検討する人が多くいます。最近は電気自動車を蓄電池として使用する人も多く、今後、市場が拡大することが予想されています。

なお、蓄電池だけでなく、太陽光発電システムと蓄電池をセットにして導入していると、停電時の電力について心配がさらに軽減されます。太陽光発電システムは太陽の光があれば発電できるため、日中は太陽光発電システムからの電力を利用し、夜間や天候が悪い時には蓄電池の電力を使用するといったことが可能になります。

最近は太陽光発電システムで作り出したパワーコンディショナに蓄電池を搭載したハイブリッドパワコンが人気になっています。太陽光発電パネルでつくられた電力は直流電流のため、住宅内で使用するには交流に変換する必要があります。その変換を行うのがパワーコンディショナです。

ハイブリッドパワコンはこのパワーコンディショナに蓄電池を搭載したもので直流電流を交流に変換せずに蓄電池に電力を蓄電することができるため便利です。

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