空気の熱を利用してお湯を沸かすことができるエコキュートは、環境にも優しく、電気代の節約にもなるといわれています。しかしエコキュートを導入して電気代を節約するには、電気プランや電力会社の見直しが必要です。
2016年の電力自由化以前には、電気を利用するには地域で決められていた電力会社と契約しなければなりませんでしたが、2016年4月に法律が改正されて様々な電力事業者が電力を販売することができるようになったのが電力自由化です。電力が自由化したことにより、新たに電力事業に参入した電力会社など、利用する電力会社を選択することができるようになったのです。電力事業には、今まで企業向けに電力を販売していた電力事業者や大手の通信会社など幅広い新電力事業者が参入しており、電気代や電気プランは電力会社によって異なります。そのため電気代が安い電力会社と契約するだけで電気代の節約を期待することもできるのです。
エコキュートは沸かしたお湯をタンクに貯めておくことができますから、安い電気でお湯を作っておき、それを利用するのが賢い使い方といえます。そのためには電気代の安い電力会社を利用したり、時間帯によって電気代が異なるプランを利用し、電気代が安い時間帯にお湯を作っておくことがポイントでしょう。例えば深夜の電気代が安くなるプランを利用して、電気代が安い深夜にエコキュートでお湯を作って貯めておき、そのお湯を日中に利用するようにすれば電気代の節約になります。
ただし深夜の電気代が安くなるプランでは日中の電気代は高くなりますから、日中によく電気を使用する家庭では、深夜の電気代が安くなるプランの利用は逆効果で、電気代が従来よりも高くなってしまう場合もあります。また、日中にお湯を使い過ぎて湯切れとなる場合も電気代が高くなる原因です。電気代を節約するには、湯切れを起こさないよう効率的にお湯を使っていく必要があります。
電気代を安くするには電気代が安い電気会社に契約変更する方法もあります。しかし電力会社によっては長期契約が必要で解約時には違約金がかかるなど、電力会社の契約変更はメリットだけでなくデメリットもあるため、単に電気代が安いだけで契約変更してしまうと、後でトラブルになる場合もあります。電力会社選びでは、単に電気代を確認するだけなく、解約時に違約金があるかなど契約の内容やサービス内容をよく確認することが大事です。エコキュートを賢く利用するには、電力会社とプランの見直しが必要ですが、自分のライフスタイルにあったものを選ぶことが大事です。