太陽光を資源として、売電することができる太陽光発電ですが、最近では「自家消費型」の太陽光発電が主流になっていると言われています。投資型の太陽光発電よりも、初期費用がお得になると言われていますが、どのような仕組みになっているのでしょうか。 今回は、自家消費型の太陽光発電のメリットや注意点について、詳しい内容を紹介していくので、参考にしてみてください。
自家消費型の太陽光発電とは?
太陽光発電で主流となりつつある「自家消費型」の太陽光発電とは、どのような特徴を持っているのでしょうか。自家消費型の太陽光発電の特徴について紹介していくので、参考にしてみてください。
自家消費型の太陽光発電の特徴
自家消費型の太陽光発電とは、太陽光発電で作った電力を売電するのではなく、自家消費に回す仕組みのことを指しています。 太陽光発電で作った電力を自分の家や社内の電力として、消費することができるのです。 システム容量が10kW未満の家庭用太陽光発電は、元々「自家消費+余剰売電」を実施しています。自家消費型の太陽光発電と言われるものは、一般的に10kW以上の産業用太陽光発電を指すことが多いです。
売電単価が低下したことで注目
自家消費型の太陽光発電が注目されたきっかけは、「売電単価の低下」が原因と言われています。産業用太陽光発電は、電気を売ることで得られる売電収入を目的として、設置することがほとんどでした。 売電収入を決める電力1kW当たりの売電単価は固定価格買取制度(FIT)という制度によって、経済産業大臣が決めています。 FITは元々、太陽光発電などの再生可能エネルギーを普及されていたこともあり、現在では役割は十分に果たしたとして、設置費用が低下し、売電単価が年々値下がりをしているのです。 その結果、売電収入を実施するよりも、自家消費として電気代を浮かせた方が、経済的には得という考え方から自家消費型の太陽光発電が主流になりつつあります。
固定価格買取制度の廃止検討
自家消費型の太陽光発電が注目されている、もう一つの理由は産業用太陽光発電の固定価格買取制度(FIT)における、全量売電制度が2020年度で廃止が決定されているためです。 この先、主電源(ベースロード電源)として、太陽光発電など再生可能エネルギーに期待を寄せているため、太陽光発電の発電コストを海外ベースまで下げることが検討されています。現在の状況では、コスト水準が高いのです。 FITは再エネ賦課金によって、国民に負担を強いる制度であることから、発電コストを下げてFITを廃止する流れは、再生可能エネルギーの主電源化を目指す方向性を示す形になることが予想されているのです。 そのため、自家消費型の太陽光発電が注目され、今後の成長が期待されています。
自家消費型の太陽光発電の種類
自家消費型の太陽光発電といっても、形態としては2種類あります。それが「全量自家消費」と「余剰売電」です。 この2つの違いについて、詳しい内容を紹介していくので、参考にしてみてください。
全量自家消費
全量自家消費とは、全量売電の反対に意味を持っている言葉で、太陽光発電作った電気を全て自家消費する形になります。自社工場やビルの電力として使用することが可能です。 電気代が高いというエリアでは、全量自家消費の方が経済的にお得になるケースがあるでしょう。
余剰売電
余剰売電とは、家庭用太陽光発電では一般的な内容となるのですが、太陽光発電で作った電気を自家消費して、自家消費することができなかった分の電気については、売電するといった流れになります。10kW以上の産業用太陽光発電でも、余剰売電を行うことは可能です。 太陽光発電で発電した電気を全て消費し切れないという場合には、余剰売電の方が売電収入があるので、お得に済ませることができるでしょう。
どちらも特徴が異なるため状況によって検討
自家消費型の太陽光発電として「全量自家消費」と「余剰売電」のどちらが良いのか、悩んでいるという方もいるかもしれません。ただどちらも特徴が違い、良い点がそれぞれあるので、一概にどっちが良いというものではないでしょう。 全量自家消費がおすすめのケースとして、太陽光発電で作った電気を全て使用するほどの電力消費が激しい場合が考えられます。他にも、電気量料金単価の方が売電単価よりも高いエリアに全量自家消費がおすすめです。 余剰売電がおすすめのケースとしては、太陽光発電で発電した電気を全て使いきれないという場合が考えられます。他にも、電気量料金単価の方が売電単価よりも安いエリアに余剰売電がおすすめです。
自家消費型の太陽光発電のメリット
自家消費型の太陽光発電は、今後主流になってくると予想されていますが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。 自家消費型の太陽光発電のメリットについて紹介していくので、参考にしてみてください。
電気代を抑えられる
自家消費型の太陽光発電のメリットとしては、普段よりも電気代を抑えることが出来るという点です。抑えることができる電気代は、発電量によって違いますが、システム容量50kWの太陽光発電システムの場合の電気代削減例を少し紹介していきます。 1kWで発電する1年間の電力量を1,000kWhとすると、1ヶ月の発電量は約4,166kWhです。電気料金に換算すると、約65,000円~72,000円程度になります。 1年間の発電量になると、約50,000kWhで電気料金に換算すると、80万円程度になるでしょう。 現在の電気代などと比較して、どれほどの発電量になるのか、一度計算してから導入を検討してみることをおすすめします。
経済的メリットが大きい
エリアによっては、売電単価よりも電気料金の方が高いケースが多く、そういった場合には自家消費型の太陽光発電の方が、経済的メリットが大きいと言えるでしょう。 電気料金の方が高いケースには、売電を実施するよりも自家消費に回した方が電力の削減になります。初期投資額の回収期間も、自家消費型の太陽光発電の方が短くなるでしょう。 自分が住んでいるエリアでは、売電単価よりも電気料金の方が高いのか、よく調査してから自家消費型の太陽光発電を選択するか検討してみてください。
災害時も電気使用が可能
自家消費型の太陽光発電のメリットとしては、災害時などに電気供給が止まってしまった時でも、太陽光発電で作った電気を使用することができます。停電した時などに便利に活用することができるので、重宝されるでしょう。 企業の場合は、晴れている昼まであれば電気を使用して、営業を続けることができます。
補助金が交付される
自家消費型の太陽光発電は、CO2削減効果が期待できるので、国や地方自治体からの補助金も交付されます。 2019年4月15日~2020年3月31日には、「地産地消型再生可能エネルギー導入拡大事業」として補助金が交付されたようです。 今後、別の内容で補助金が交付されることもあるので、細かくチェックしておくようにしましょう。 他にも、「中小企業経営強化税制」や「中小企業投資促進税制」を利用することが出来る利点もあります。 「中小企業経営強化税制」の優遇措置としては、設備投資を行った初年度に「100%」経費として計上できる「即時償却」の制度を利用することが可能です。また10%の税額控除を受けることができます。 「中小企業投資促進税制」の優遇措置としては、設備投資を行った初年度に「30%」経費として計上できる「特別償却」の制度を利用することが可能です。また10%の税額控除を受けることができます。 中小企業者等の条件に該当するのは「資本金または出資金が1億円以下」・「資本金または出資金を有しない法人のなかで、従業員数が1,000人以下の法人」・「従業員数が1,000人以下の個人事業主」です。
自家消費型の太陽光発電の注意点
自家消費型の太陽光発電は、電気代がお得になるケースがあります。しかし中には、いくつかの注意点があるので、事前に把握しておくことが大切です。 自家消費型の太陽光発電の注意点とは、どのようなことが考えられるのか、詳しい内容を紹介していきます。
導入コストが高い
自家消費型の太陽光発電の注意点としては、導入コストが高いということが考えられます。電気代が浮くといっても、初期投資分を回収するまでは時間がかかるでしょう。事前に、どれくらいの期間で初期投資分を回収することができるのか、計算しておくことをおすすめします。 そんな中、高額な初期費用を0円にすることができる「PPAモデル」というものが出ているので、利用してみると良いでしょう。PPAモデルは、金融機関などが保有している自家消費型の太陽光発電の設置場所として、自社向上の屋上などを提供することで、太陽光発電で発電した電気を購入する制度です。 主にPPAモデルのメリットとしては、初期費用0円で二酸化炭素を出すことがない電気を得ることが出来るという点になります。また電気代が安くなるというのもメリットの一つです。
設置スペースが求められる
10kW以上の産業用太陽光発電を自家消費型として設置するためには、工場の屋上といった広いスペースを確保する必要があります。 そのため、設置スペースが十分に確保できない場合には、自家消費型の太陽光発電を導入することは難しいでしょう。 どんな企業でも、自家消費型の太陽光発電設備を設置することができる訳ではないので、事前にどれくらいのサイズ感なのか、把握しておき、導入できるスペースがないか調査しておくことが大切です。
ランニングコストがかかる
太陽光発電の機器は、故障することが少ないと言われていますが、定期的にメンテナンスを行う必要があります。また法律で、メンテナンスを実施することが義務付けられているので、定期メンテナンスは必須です。 太陽光パネルに汚れが付着している場合は、発電効率を低下させてしまうことがあります。そのためにも、定期メンテナンスを行う必要があるでしょう。万が一の事故を防ぐためにも、定期メンテナンスは必要です。未然に、汚れや破損箇所をメンテナンスで見つけることができるでしょう。 定期メンテナンスの費用は、パネルの数やメンテナンス内容によっても違ってくるので、事前に確認しておくことが大切です。
夜間や天候によって発電不可
太陽光発電は、夜間や雨、雪といった悪天候の日には発電することができません。そのため、夜間や天候によっては、電力会社から電気を購入する必要が出てきます。 ただ蓄電池を所有しているのであれば、余剰電力を貯めておくことで、夜間や天候を気にすることなく、電力会社から電気を購入する必要もありません。
災害に備えるなら蓄電池も必要
太陽光発電は天候が悪い時や夜間には、発電を行うことができません。そのため、災害が発生した時、電力の供給が止まってしまうので、晴れている時にしか電気を使用することができなくなるでしょう。 しかし蓄電池があれば、災害時に電気の供給がなかったとしても、電気を使用することができるので、困った時でも安心です。 特に災害時は、暗闇が訪れると動くことさえできなくなります。そのためにも、LEDライトの照明を確保できるくらいの電気を貯めておくことが大切です。
太陽光発電を導入するなら和上ホールディングスがおすすめ
太陽光発電は、電気代を抑えることができるなど、経済的なメリットが大きく、お得に生活を送ることができます。そんな太陽光発電を導入するのであれば、「和上ホールディングス」がおすすめです。 なぜ和上ホールディングスがおすすめなのか、詳しい内容を紹介していくので、参考にしてみてください。
24時間受付と無制限の駆け付けサポート
「和上ホールディングス」では、困った時にいつでも駆け付けられるように、同業社内でも初の24時間緊急受付サポートが実現されています。しかも無制限で駆け付けしてもらうことができるので、困った時には何度でも駆け付けてもらうことが可能です。 万が一のトラブルが昼間の平日に発生するとは限りません。そのため、「和上ホールディングス」では、深夜・早朝・祝日などの急なトラブルでも対応できるよう、電気工事の有資格者がいつでも駆け付けられる体制を整えて待機してくれています。 全国1,600カ所の施工拠点から、電気工事の有資格者がトラブル解決に尽力してくれるので、安心して依頼を任せることが可能です。
1年に1度の点検メンテナンス
和上ホールディングスでは、1年に1度の定期点検を推奨しています。多くの実績があるので、安心してメンテナンスを任せることができます。 点検内容については、パネルを設置した全ての箇所を確認して、場合によっては土木工事の確認を実施してもらうことが可能です。 また清掃も行っており、太陽光パネルの洗浄を行ってもらうことができます。ただ必ず実施する訳ではなく、汚れの度合いによって判断されるので、綺麗な状況であれば、洗浄を行わないこともあるでしょう。 定期点検を実施した後は、発電量相談のアドバイスや難しい作業などの相談を行っており、メンテナンスのプロならではのサービスが提供されています。困ったことや気になることがあれば、気軽に相談してみると良いでしょう。
20年の工事保証
「和上ホールディングス」では、工事が完了して、引き渡しを行ってから20年間の業界最長保証が採用されています。 万が一、太陽光発電システムや施工箇所に不具合が発生した場合、保証書記載の保証条件に従って、20年間無料で修理や交換対応を行ってもらうことが可能です。 ただ保証条件によっては、保証対象範囲外と判定されることもあるので、事前に保証条件について把握しておきましょう。 長期保証があれば、長く太陽光発電システムを安心して利用することができるため、信頼した上で依頼をかけることができます。
まとめ
自家消費型の太陽光発電は、売電単価が低下したことによって、今後は太陽光発電システムを導入する上で、主流となっていくことが想定されています。 メリットとしても、電気代の方が売電単価よりも高いエリアでは、電気代を抑えて経済的にお得になるので、導入する価値はあると言えるでしょう。 ただ導入コストが高かったり、ランニングコストがかかる、設置スペースを十分に確保する必要があるなどのデメリットもあります。メリットもデメリットも把握した上で、導入するかよく検討してみてください。 また太陽光発電を導入するなら、信頼性の高い会社を選ぶことが大切です。その中でも「和上ホールディングス」は、アフターサービスが充実しているので、安心してメンテナンスも任せることができます。 24時間緊急受付サポート体制が整っているのは、困っている時に助けになるでしょう。 金額だけでなく、サービス内容にも着目して太陽光発電の導入を検討してみてください。 参考URL:https://rakuene-shop.jp/columns/solarpower-spend/