エコキュートを製造するメーカーは非常に様々ですが、その中でも有名なエコキュートとして挙げられるのがコロナ製のエコキュートです。コロナという会社は灯油ストーブや石油ファンヒーターを思い浮かべる方もいらっしゃることでしょう。しかし、コロナのエコキュートには長い歴史があるのです。
そこで今回は、コロナのエコキュートについてその歴史や特徴、機能などについて詳しく解説いたします。ぜひ最後までご覧ください。
そもそも「コロナ」ってどんな会社?
「コロナ」と聞くと、真っ先に浮かぶのが灯油ストーブや石油ファンヒーター等の暖房機器ではないでしょうか。しかし、コロナのエコキュートにも長い歴史があります。
コロナ製エコキュートと聞いて多く話題に上がるのが「エコキュートを世界で初めて開発したメーカー」というところです。「エコキュート」の名称は日本の電力会社・給湯器メーカーが使用している愛称で、関西電力の登録商標でもあります。この名称を初めて使って商品を販売したのがコロナで、2001年4月に世界で初めて発売、翌年には省エネ大賞の「経済産業大臣賞」が授与されました。
三菱やパナソニックに比べるとシェア率も低くマイナーなイメージがありますが、コロナは機能の充実さの他にも「ユーザーの安心・安全」に重きを置いています。他メーカーと比較検討した結果コロナのエコキュートにした、という声もあるほどの人気です。
コロナ製エコキュートのラインナップ
ここではコロナ製エコキュートのラインナップについてご紹介いたします。
プレミアムタイプ
コロナ製エコキュートの機能を全て備えたフルオートタイプで、3~5人用の370Lタイプ、4~7人用の460Lタイプがあります。高圧力パワフル給湯や節水モード、もちろんコロナアプリにも対応しており、無線LANを使った遠隔操作も可能です。
ハイグレードタイプ
プレミアムタイプよりも若干機能は少なくなるものの、ほとんどの機能を網羅しているタイプです。フルオートタイプでプレミアムタイプと同じく370Lと460Lタイプがあります。ご家庭の人数や湯量の使用状況によって選ぶといいでしょう。
こちらのタイプも、コロナアプリに対応しています。
スタンダードタイプ
自動足し湯等の機能を削り、さらにリーズナブルな価格にしたタイプです。自動ではないものの高温さし湯や浴室内の音が聞ける「浴室モニター」は搭載されて安全に入浴が楽しめます。
スタンダードタイプにはコロナアプリ非対応ですが、リモコンでの操作が慣れている方はあえてスタンダードタイプを選ぶ方も多いようです。
コロナ製エコキュートの特徴
ここではコロナ製エコキュートの特徴について3つご紹介いたします。
「ES制御」で効率を徹底
コロナのエコキュートは「ES制御」と呼ばれる独自の仕組みを持ちます。この仕組みにより、高効率でお湯を「作る」「貯める」「使う」の実現が可能です。
沸き上げと給湯回路、保温効果の最適化を図ることで、これまでにない高い効率を実現しています。
1.作る
エネルギーロスを防ぐ「エジェクター回路」と「高効率スクロールコンプレッサー」を搭載して、効率よくお湯を作ります。
2.貯める
きめ細かい温度管理を実現したコロナ独自の7つの温度サーミスタと、高い断熱性の素材、ステンレス管等を使うことにより、お湯の温度低下を防ぎます。
3.使う
ユニット内の高温湯の熱を利用し、電気ヒーターを使わずに追い焚きと保温を実現しました。省エネ給湯回路を使って無駄なくお湯を使い切ります。
「高圧パワフル給湯」でお湯張りが短時間に!
コロナのエコキュートには「高圧力パワフル給湯」と呼ばれる機能があります。給湯圧力が従来の1.5倍に増強され、水圧の安定したシャワーを快適に利用できます。
また、この機能を使うことで2階や3階でも高い水圧を実現しています。階が上がるごとにお湯の勢いが弱くなりストレスを感じている方にお勧めです。
「入浴検知センサー」で電気代を節約
「入浴検知センサー」と「保温追い焚きカット」も、コロナ独自の機能です。無駄な時間の保温を廃止し、電気代を大幅に削減できます。
特に入浴検知センサーは、水位の変化を検知して設定温度まで自動的に保温を開始し、水位変化がない間は保温追い焚き機能をストップさせています。無駄を抑えて家計にも嬉しい仕様ですね。
コロナ製エコキュートの機能
ここではコロナ製エコキュートの機能についてご紹介いたします。
無線LAN対応の新リモコン
コロナ製エコキュートは2020年に大幅なモデルチェンジを行いました。その中でも最も大きなポイントが、この「無線LAN対応リモコン」です。
具体的には以下のようなことが簡単にできるようになっています。
1.遠隔操作
自宅にいなくても、以下の操作をスマートフォンアプリから操作できます。
・ふろ自動・一時停止
・ふろ予約
・タンク湯増し・湯増し休止
・休止設定
様々な家電がスマートフォンで気軽に操作できるようになっています。給湯器も遠隔で操作できるようになり、急な来客や予定の変更があっても自宅の外から楽に操作できる便利システムです。
2.見える化
「見える化」機能では、同じくスマートフォンアプリを利用して以下の内容を確認できます。
・お湯の使用量
・使用可能量
・貯湯量
・ふろ温度
リモコンまで確認しに行かなくても、今エコキュート内にどのぐらいお湯が残っているのか、どの程度お湯を使っているのかという情報を手元で確認できるのは非常に便利です。
3.自宅見守り
浴室の音声をモニタリングすることで入浴者の様子を確認できます。
入室や入浴時間、長湯の見守りといった、安全性と安心を重点に置いた機能です。
4.遠隔見守り
遠隔地にあるエコキュートの使用状況をアプリで確認できます。
お湯の使用量や通知、長湯お知らせが使用でき、離れて暮らす家族の状況がわかる安心機能です。
浴室の声が聞ける「音声モニター」
高齢の方やお子さんが入浴していると、何か起きないかと心配になってしまいます。コロナ製エコキュートは、1度ボタンを押すと最長で60分間、台所リモコンで浴室内の音声を確認できます。
ワンボタンで簡単操作な上、シャワー等の小さい音も聞こえてきます。
自動運転中でも追い焚きを停止できる「風呂自動一時停止機能」
「ふろ自動運転」の機能は非常に便利ですが、急に追い焚きが始まってしまうと入浴中の小さいお子様には危険な時があります。
コロナ製エコキュートには「ふろ自動一時停止」機能があり、自動運転中の追い焚きを一時的停止することができます。追い焚き機能と同時に高温足し湯もロックするため、浴槽内の急激な温度上昇も防げます。
「人感センサー」と「水位センサー」で安心
もう1つ、大きな特徴として上げられるのが、この「人感センサー」と「水位センサー」です。浴室への入室を検知すると台所リモコンが白いランプで知らせ、水位が上がる(入浴が始まる)と緑色のランプが点灯します。浴室から出るとランプが全て消えます。
また、前もって湯上がり時間を設定しておくことで入浴のタイミングからカウントしてお知らせすることも可能です。
タイマー後に延長を押さずに長湯するとお知らせすることもでき、入浴中に居眠りしてしまっている可能性がある時は赤いランプでお知らせします。
入浴中の居眠りは命にもかかわる事故につながる可能性があります。しっかり防ぐことで、安心を確保できるでしょう。
効率の良さは業界トップクラス!新たな工夫も
コロナ独自の「ES制御」は業界トップクラスの高効率を誇ります。効率良くお湯を作り、使いきることで電気代の大幅な節約になるでしょう。
また、コロナ製エコキュートはタンク内の配管に、銅管よりも耐腐食性、耐久性の高いステンレス管を採用しています。
実は、国内6メーカーの中で、タンク内配管でステンレスを採用しているのは日立とコロナの2社だけです(2020年6月現在)。
長く使うエコキュートならではの配慮がされているといっていいでしょう。
まとめ:「安心・安全重視」のコロナ製エコキュートは、ご家族にお勧めです
コロナ製エコキュートは「エネルギーをいかに効率的に活用するか」と「ユーザーの安心・安全」を最優先に考えられている機種です。特にご年配の方や小さいお子様がいるご家庭で「お風呂の事故」は何よりも避けたいと考えるでしょう。
コロナ製エコキュートはその気持ちにしっかりと向き合い、開発されています。その他の便利機能も家族が安心・快適に暮らせるよう設計されたものです。
ご家族でエコキュートを使うなら、コロナ製エコキュートをお勧めいたします。